オリズルランと不夜城とカマキリと|植物油彩画制作記録4
この作品も「ボタニカルアートを考えはじめる| 植物油彩画制作記録3」の黒猫と同様、もともと抽象画として描いたキャンバスに加筆して完成させた一枚です。

一昨年とその前の年、ベランダにカマキリが現れたことがきっかけで、この絵のモチーフに取り入れました。オリズルラン(スパイダープラント)は、うちのベランダでいつも旺盛に茂り、子株をどんどん増やしています。この絵はその生命力あふれる様子を表現したものです。他の植物たちも含め、あくまで空想の風景であり、実際のベランダとは異なります。こんなに大きくキラキラと輝くカマキリは、現実には存在しないでしょうね。黒猫作品の続き絵のように、左側にはサボテンとサンスベリアを並べました。
上の画像がカマキリの絵の完成形です。下の画像は制作過程のものです。私の油彩制作は、複数のキャンバスを同時進行で進めるスタイルで、しばらく放置するものがあれば、一枚に集中して手を加えることもあります。壁に掛けたままの絵を急に取り下ろして塗り足したり、抽象画として仕上げた作品を棚から出して突然に上描きしたり——思いつくままに筆を動かしています。

振り返ってみると、抽象画を描いていた頃はバランスと勢いだけで短時間に仕上げていました。具象的なモチーフを描くようになってからは、制作に時間がかかるようになりました。同じ絵を見続けると視野が狭まってくるので、ときどき絵から離れて脳をリセットし、改めて見直すようにしています。すると「ここはこうじゃない方がいいな…」という箇所が見えてきて、また修正の繰り返し。なかなか完成しません。
悪く言えば、自分のスタイルが定まっていない試行錯誤の日々。よく言えば、新しいものを取り入れようとする柔軟性があるということでしょうか。最終的には「完成した!」という達成感よりも、「これ以上手を入れるところがなさそうだ」と筆を置く——それが私にとっての"完成"の瞬間です。
今のところ、植物を描くことには飽きていません。今日もベランダで、植物たちをのんびり愛でています。
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