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大川橋蔵主演・銭形平次 第113話「親子雲」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:桜井康裕
監督:佐々木康


あらすじ

江戸を荒らす盗賊・幻組。
現場から逃げた泥棒の中に、平次も顔見知りの長次という男が居たという証言を得る。
現場に落ちていた鍵開け道具も長次の物で間違いない。
更に一人の男が殺され、殺された男と長次が揉めていたとの証言もあった。
平次は長次を追うが、そのせいで長次の娘は仕事を首になってしまう。
周囲の者から白い目で見られ、病気の息子を抱えただでさえ苦しい暮らしが更に辛いものとなる長次の家族。
果たして、この事件を平次はどう解決へ導くのか。


紹介と感想

息子のために泥棒家業に身を沈める長次と、長次を追う平次の姿を芯として、容疑者家族の辛さと平次の苦悩を描いたシリアスな一編です。

仕事をしているだけだとしても、自分が動いたことで長次の家族が辛い状況へと陥っていることを知り心を痛める平次。

しかし、だからこそ事件の真相を追う事を止めない平次の姿に仕事への真しな姿を感じました。
また、平次夫婦の助けを借りようとしない長次の妻・とめに対して、芳松の体調を第一に考え真っ直ぐに相手に向き合うお静の働きも素晴らしい。

平次の心の迷いを表すかのように歩いている姿をカメラ固定で後ろから映すカットが良かったです。

事件そのものより、その事件のせいで苦しむ人々の葛藤を中心に描いたからこそ、長次の心に訴えることで解決へと結びつく展開も納得のものとなっていました。

シリアスな空気がずっと続き、笑顔がほとんどない展開だからこそ、事件解決後の軽口と笑いが心地よかったです。


※投稿日現在、銭形平次放送開始60周年記念として、東映時代劇YouTubeで第70話、第103話、本作、第114話、第166話、第177話、第202話が再配信されています

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。


キャスト

ゲスト 
  
とめ/万代峰子
  長次/北村英三
鬼塚藤太/脇中昭夫
  道庵/西山辰夫
  はる/美田園子
  芳松/井上博嗣

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
 銭形平次/大川橋蔵
  八五郎/林家珍平
   お静/八千草薫

   お民/園佳也子


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