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コーヒーとエネルギーの意外な関係!? 甲状腺ホルモンが教えてくれた真実

どうもナカハラです。
精密栄養学を学びながら、皆さんに役立つ健康情報をお届けしています!

暑い日が続いています。

個人的に夏は好きなのですが、水分補給には気をつけてくださいね。
脱水や熱中症が心配な季節ですので!

僕はApple Watchで水分摂取量をトラッキングしているのですが、やはり自然と飲む量が増えています。

喉が乾いたと感じる前に、意識的に水分補給して対策していきましょうね!

さて、本日は「コーヒーと甲状腺ホルモン」についてお話しします。

■同じ内容をPodcastでも配信しています。
声も聴いていただけたら嬉しいです笑
こちらからぜひどうぞ!

甲状腺ホルモンとエネルギー代謝の深い関係

これまで僕は自分の血液データをもとに、実例を交えてお話ししてきました。

メチル化(遺伝子の働きや細胞の機能が調節されるしくみ)が十分に回っていないからビタミンB群を摂取しましょうとか、悪玉コレステロールが多めなのでフィッシュオイルで調整していきましょうといった内容です。

そして、血液検査でもう1つ指摘されたのが甲状腺ホルモンの問題でした。

甲状腺ホルモンという言葉は聞いたことありますか?

バセドウ病橋本病などと関係する分野ですが、僕の主な悩みは「疲れやすさ」です。

もっと元気になりたい、最高の体調を手に入れたいというのが目標で、本日はそれに関わるお話をしていきます!

甲状腺ホルモンの基本的な働き

甲状腺は首の前にある小さな臓器で、そこから分泌されるホルモンには様々な働きがあります。

中でも最も重要なのがエネルギー代謝です。

ミトコンドリアの活性化や、ATP(エネルギーの通貨のようなもの)の産生に直接関わっているのが特徴。

甲状腺ホルモンが「エネルギーを作ろう」という指令を体全体、特にミトコンドリアに送っているのです。

甲状腺ホルモンは脳や神経、筋肉、骨格、成長、消化器官、女性であれば月経など、様々な機能に関与していますが、今回はエネルギーに焦点を当てて解説します。

血液検査で明らかになった僕の状況

甲状腺_ TSH_FT3_血液検査 | 精密栄養学

血液検査では、TSHFT3FT4という3つの項目を確認します。

すべてアルファベットで分かりにくいのですが笑、簡単に説明しましょう!

TSHは司令塔の役割です。脳が「ホルモンを作れ」という指令を出すときの数値。

指令が出ると、T3とT4という2つの甲状腺ホルモンが作られます。

T4は貯蓄型(ストックしておく形)で、T3は活性型(実際に使える形)です。

ただ、T3の中でも、すべてが使えるわけではありません。

実際に体内で活用できるのがFT3(フリーT3)です。

僕に起きていた問題とは

僕の検査結果では、TSH(司令塔)の数値が高めでした。

つまり、脳からは「エネルギーを作れ」という指令がしっかり出ているということです。

しかし、FT3(実働部隊)が基準値ギリギリという状況でした。

これは、司令塔が「頑張れ」と言っているのに、実行部隊が十分に動けていない状態です。

脳は一生懸命エネルギーを求めているのに、体がついてきていないということですね笑

先生に「これはどういうことですか、どうすればいいでしょうか」と相談したところ、ライフスタイルについて詳しく聞かれました。

その中で出てきたのが「コーヒーの摂取量」だったのです。

コーヒーが甲状腺ホルモンに与える影響

甲状腺ホルモン_ TSH_FT3_コーヒー | 精密栄養学

「コーヒーはどれくらい飲まれますか?」と聞かれ、「毎日2〜3杯程度です」と答えました。

コーヒーを飲むと元気になったりシャキッとしたりするのは、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されるためです。

このホルモンは交感神経を優位にします。

交感神経は活動的な状態を作る神経で、原始時代で言えば「獲物を狩りに行く」ときのような、活発でエネルギッシュな状態。

一方、副交感神経は「ゆっくり休もう」という時の神経です。

血液データや自分の感覚からも、僕は交感神経優位の状態が続いていることが分かっていました。

つまり、すでにストレスがかかっている状態です。

そこにコーヒーを飲むことで、さらにストレス状態を強化していたのです。

ムチ打ちすぎやろ笑

ストレスが甲状腺ホルモン変換を阻害する

甲状腺ホルモン_ ストレス_コルチゾール_コーヒー | 精密栄養学

ストレスがかかると、T4からT3への変換が抑制されることがあります。

この変換は主に肝臓で行われており、肝臓の健康は全身の健康の要となります。

しかし、ストレス状態が続くと、この変換プロセスが抑制されてしまいます。

体が「これ以上頑張りすぎないで」というサインを出しているのかもしれません。

先生からのアドバイスは明確でした。

「コーヒーを飲むなとは言いませんが、1日1杯に減らしてみてください。それだけで変化が感じられると思います」

コーヒーのカフェインは交感神経とコルチゾールを刺激し “人によっては” 変換効率を下げる可能性があります。

適量摂取で逆に TSH が低下し機能を保つというデータもあるため、体質・量・タイミング次第ですので、各々パーソナルに調べていきましょう!

もう気持ち深堀りすると、遺伝的にCYP1A2(カフェイン代謝酵素)の多型で「利きやすい人/抜けやすい人」が二分されるので、遺伝子検査された方はチェックしてみても良いかもしれません!

実際に取り組んでみた結果

正直に言うと、すぐにはコーヒーを減らせませんでした…笑

習慣というのは強力で、しばらくは2杯程度飲んでしまうことが続きました。

依存から抜け出すには時間がかかるものです。

依存症体質なもので…笑

デカフェという選択肢

1杯に制限するより効果的だったのが、デカフェ(カフェインレス)への切り替え。

試しに飲んでみると、予想以上に違和感がありませんでした。

カフェインの刺激は少なくなりますが、ノンアルコールビールのような物足りなさはありません。

味的には十分満足できるレベルでした。

基本的にはデカフェに切り替え、外出先でどうしてもコーヒーが飲みたい時だけ通常のコーヒーを飲むようになりました。

結果的に、ほぼカフェインゼロ生活ですね!

体調の変化について

体感としては、これだけの効果を単独で測定したことはありません。

僕は同時に複数の健康改善に取り組んでいるためです。

精密栄養学の先生も「一つずつではなく、一気に全部取り組んだ方が体質改善は早いです」と仰っていましたが、言うは易しですよね笑

なかなか難しいのですが、日々頑張っています!

現在、様々な取り組みを並行して行った結果、非常に良好な体調を維持できています。

コーヒーの量を調整したことも、その一因になっているのでは?と思っています笑

おわりに

「体の不調がない状態なので、どちらかと言うと元気になるという話にとても興味があります」というコメントをいただきました。

なので今回は、僕が元気になった要因の一つとして、この体験をシェアさせていただきました!

もし「こんな内容を聞いてみたい」「このテーマをもっと深掘りしてほしい」といったリクエストがありましたら、ぜひお聞かせくださいね!

皆さんの関心に合わせてお届けしたいと思っています。

現在ご覧頂いているのは少人数ですが、皆さんに楽しみながら学んでいただけるよう、これからも努力していきます!

では、今日も皆さんが健康で過ごせますように。また次回もよろしくお願いします!


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参考文献・エビデンス一覧

甲状腺ホルモンとエネルギー代謝

  • Cheng, S. Y., et al. (2010). Molecular aspects of thyroid hormone actions. Endocrine Reviews, 31(2), 139-170.

  • Mullur, R., et al. (2014). Thyroid hormone regulation of metabolism. Physiological Reviews, 94(2), 355-382.

カフェインと甲状腺機能

  • Pino, S., et al. (2005). Acute effects of caffeine on thyroid function. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 90(12), 6529-6532.

  • Chiu, K. M., et al. (2006). The effect of caffeine on thyroid-stimulating hormone (TSH) level. Taiwan Journal of Obstetrics and Gynecology, 45(4), 336-339.

ストレスと甲状腺ホルモン変換

  • Bianco, A. C., et al. (2002). Biochemistry, cellular and molecular biology, and physiological roles of the iodothyronine selenodeiodinases. Endocrine Reviews, 23(1), 38-89.

  • Tomasi, P. A., et al. (2014). Stress and thyroid hormones. Current Opinion in Endocrinology, Diabetes and Obesity, 21(5), 364-368.

コルチゾールとHPA軸

  • Tsigos, C., & Chrousos, G. P. (2002). Hypothalamic-pituitary-adrenal axis, neuroendocrine factors and stress. Journal of Psychosomatic Research, 53(4), 865-871.

カフェインとTSHの用量反応関係(NHANES, 2023)

  • Zhao et al. (2023). Association between Coffee Consumption and Thyroid Function: A NHANES Study. Frontiers in Endocrinology.

CYP1A2多型とカフェイン感受性

  • Li et al. (2024). Genetic polymorphisms of CYP1A2 and caffeine metabolism. BMC Translational Medicine.

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