【2027年度入試版】英検2級と準1級、大学受験でどっちを取るべき?MARCH・早慶の優遇制度をデータで解説
FAST-UP逆転塾の速上クリスティーナです。
いきなりですが、驚いた条件から。
早稲田の文化構想学部には、英検のスコアさえあれば「入試当日の英語を受けなくていい」方式があります。
英語の代わりに、国語と地歴の2科目だけで合否が決まる。英語が武器の人にとっては、これほど強い話はありません。
「英検を持っていると大学受験で有利になる」とはよく聞きます。
でも、実際にどの大学で、何級を、いつまでに取れば効くのか。ここまで正確に知っている受験生は、正直そんなに多くありません。
今日は、MARCH・早慶の英検優遇を、公式の入試要項ベースで整理します。
そのうえで「2級と準1級、どっちを狙うべきか」に、はっきり答えを出します。
この記事で分かること:
英検優遇には「4つのタイプ」があるという仕組み
明治・青学・立教・中央・早稲田・慶應の具体的な優遇条件(公式ベース)
「2級と準1級、どっちまで取るか」といつまでに取るかの逆算
塾ブログでよく出回っている「CSE◯点で英語◯%」という数字には、公式に確認できないものが混ざっています。今日は、公式で裏が取れた条件だけを載せます。
まず仕組み:英検優遇は「4タイプ」ある
大学によって、英検の使われ方は違います。
大きく分けると、この4タイプです。
①出願資格:英検◯級以上が、そもそも出願の条件になる
②得点換算:英検スコアを、英語試験の点数に換算してくれる
③加点:入試の合計点に、英検スコアに応じた点数が上乗せされる
④英語試験免除:当日の英語試験が免除、またはスコアで判定される
いちばん恩恵が大きいのは、④の英語試験免除です。
「英語の対策時間を減らして、他の科目に回せる」という効果は、受験戦略そのものを変えます。
ただし注意が必要です。
「免除」と書かれていても、実際は英検スコアを英語の得点として使う「換算型」であることが多く、英語をまったく見ない純粋な免除とは限りません。方式名だけでなく、中身を要項で確認するクセをつけましょう。
📌 英検優遇は「出願資格・得点換算・加点・英語免除」の4タイプ。価値が高いのは英語免除ですが、"免除"の実態は換算のこともあります。大学ごとに中身が違うので、要項での確認が必須です。
(出典:各大学公式入試要項/旺文社パスナビ)
MARCH:英検の活用条件

🖼️ 英検の大学受験活用まとめ。優遇4タイプ(出願資格・得点換算・加点・英語免除)と、明治農学部(準1級で外国語満点換算)・青学国政経(CSEスコアで最大15点加点)・早稲田文化構想(CSE2200で英語免除)・慶應文(CSE2500)など公式確認済みの条件、および目標級の目安(準1級が難関私大の優遇ラインの一つ)を整理した図
### 明治大学
明治は、英検が「得点換算」でしっかり効く大学です。
農学部:英語4技能3科目方式で、2級+CSE1980で外国語80点、2級+CSE2088で90点、準1級で100点(満点)に換算。1時限目の外国語は免除
国際日本学部:英検スコアを外国語の得点(配点200点)に換算
総合数理学部:英検スコアを外国語の得点(配点50点)に換算
準1級を取れば、明治農学部では外国語が満点扱い。これは大きいです。
(出典:明治大学2026年度入学試験要項)
### 青山学院大学
国際政治経済学部(個別学部日程B方式):CSE1950〜2299で+5点、2300〜2599で+10点、2600〜3299で+15点を総合点に加算
CSEスコアがそのまま加点になる、分かりやすいタイプです。
(出典:青山学院大学2026年度入学者選抜要項)
### 立教大学
立教は、MARCHの中でも英語外部試験を全学的に組み込んでいる大学です。
共通テストの英語か、英検などの外部試験スコアで、多くの学部の英語を判定します。英検を持っていなくても、共通テストの英語で出願できる設計です。
ただし、ここで塾ブログによく出る「CSE2450で英語100%」「CSE2300で85%」といった固定の換算表は、立教公式には存在しません。
立教は「スコアに独自の方法で統計処理を行って得点化する」としていて、事前に換算点を示していないのです。だから「◯点で英語◯%」と断言するのは危険です。
📌 立教は全学的に外部試験を得点化する仕組みで、英検の活用余地は広い大学です。ただし換算方法は公表されていないので、「CSE◯点で満点」といった固定換算のウワサは鵜呑みにしないこと。
(出典:立教大学入試FAQ・入試要項)
### 中央大学
経済学部(英語外部試験利用方式):英語を150点満点に換算。CSE1728以上(英検2級以上)が出願資格
中央は、経済学部の外部試験利用方式で英検が使えます。
ただし「CSE◯点で◯点に換算」という細かい対応表は、中央が「換算の詳細は公表していない」としているため、断言できません。出願資格ラインと満点換算枠があること、ここまでを事実として押さえてください。
なお「中央法学部が準1級で英語免除」という情報がネット上にありますが、これは一般選抜の話ではありません(推薦系の特別入試との混同)。一般選抜で英検を使うつもりなら、対象は経済学部などに絞られます。
(出典:中央大学2026年度一般選抜要項)
早慶での英検活用
### 早稲田大学
文化構想学部・文学部:英語4技能テスト利用方式。CSE2200以上(各技能500以上)が出願資格で、合否は国語・地歴の2科目で判定(=当日の英語試験が実質免除)
国際教養学部:英検2級で7点、準1級で14点、1級で20点を加点(級の合否で判定)
商学部(英語4技能利用方式):準1級以上が出願資格。1級はさらに+5点
早稲田は、英語が得意な人ほど選択肢が増える大学です。
文化構想・文で「英語を受けずに国語・地歴で勝負」ができるのは、かなり戦略的な使い方になります。
(出典:早稲田大学 各学部入試情報/旺文社パスナビ)
### 慶應義塾大学
文学部:英語(外部試験利用)で、英検CSE2500以上(2025年度導入)。当日は残りの科目で受験
慶應で一般選抜の外部試験利用があるのは、いまのところ文学部だけです。
しかもCSE2500は英検1級レベルの高いハードル。慶應は「英検で楽をする」タイプの大学ではない、と考えておくのが現実的です。
(出典:慶應義塾大学2026年度一般入学試験要項)
「自分の志望校で、英検がどこまで武器になるか」、気になりませんか?

なお、英検のような英語外部試験や配点の仕組みをフルに使った出願設計は、推薦・総合型のノウハウとも重なります。推薦系ルート全体の考え方は、姉妹メディアの推薦入試情報局でまとめています。
2級と準1級、どっちを取るべきか
ここが本題です。結論から言います。
→ MARCH・早慶で英検を「武器」にしたいなら、狙うのは準1級です。
理由はシンプルで、多くの難関私大で、優遇ラインの節目が準1級に置かれているからです。
明治農学部:準1級で外国語が満点換算
早稲田商:準1級以上が出願資格
青学国際政経:CSEが上がるほど加点が増える(準1級レベルで加点が伸びる)
一方で、2級にも意味はあります。
中央経済の出願資格(CSE1728以上)は2級レベルで届きますし、「出願資格をクリアする」だけなら2級で足りる方式もあります。
だから、順番はこうです。
まず2級を確実に取り、出願の選択肢を確保する。そのうえで、本命校で加点や免除を狙うなら準1級まで伸ばす。
📌 「出願資格を取りにいくなら2級、加点・免除で差をつけたいなら準1級」。多くの難関私大で優遇の節目が準1級にあるので、英語を武器にしたい人は準1級が目標ラインの一つになります。
いつまでに取るべきか
英検(従来型)は、年3回のチャンスがあります。
高3の受験勉強が本格化する前、高2のうちに取っておくのが理想です。
高3で活用を狙うなら:高2の秋(第2回)までに取得
保険として早めに押さえるなら:高2の春〜夏(第1回)
多くの大学は「出願時点で取得済み」であることを条件にします。
高3の第1回(初夏)で間に合う大学もありますが、間に合わないケースもあるので、志望校の出願期限とスコア締切は必ず要項で確認してください。
正直に言うと、英検の受験戦略を知らないまま高3を迎える人が本当に多いです。
情報を持っているかどうかで、使える方式の数が変わる世界です。
英検対策と受験勉強は両立できる
「英検対策と受験勉強は別物」と思っている人が多いですが、実は重なる部分がたくさんあります。
英単語:英検準1級の語彙は、MARCH〜早慶レベルと重なりが多い
長文読解:英検の長文も、難関私大の英語に近い読み方が求められる
英作文:英検のライティングは時事テーマが多く、小論文の練習にもなる
特に準1級レベルの語彙力は、早慶の英語に対応する力に直結します。
英検の勉強と受験英語の勉強をつなげれば、二度手間を避けられます。
まとめ
✅ 英検優遇は「出願資格・得点換算・加点・英語免除」の4タイプ。"免除"の実態は換算のこともあるので中身を要項で確認する。
✅ 明治農(準1級で外国語満点換算)・青学国際政経(CSEで最大+15点)・早稲田文化構想(CSE2200で英語免除)・慶應文(CSE2500)など、公式で確認できる条件を押さえる。
✅ 「CSE2450で英語100%」などの固定換算のウワサは、立教・中央では公式に存在しない。数字は必ず公式で裏を取る。
✅ 出願資格なら2級、加点・免除で差をつけたいなら準1級。多くの難関私大で優遇の節目は準1級にある。
英検をどう受験戦略に組み込むかは、志望校と自分の英語力で変わります。
自分の場合はどう使うのが得か、プロと一緒に設計しませんか。
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推薦・総合型で英語外部試験をどう使うかは、姉妹メディア「推薦入試情報局」もどうぞ。
この記事を読んで「自分は2級で足りる?準1級まで要る?」と迷った方。
それは、志望校の方式と、いまの英語力を並べて考えないと答えが出ません。
いまのスコア、志望校、そして英検をどこまで伸ばすか。
一緒に整理すれば、「あなたにとっていちばん得な英検の使い方」が見えてきます。
プロと一緒に、その戦略を組み立てませんか。

今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
次回もデータで語ります。お楽しみに。
よくある質問(FAQ)
Q. 英検2級だけでもMARCH・早慶で使えますか?
A. 使える方式はあります。たとえば中央大学 経済学部の英語外部試験利用方式は、CSE1728以上(英検2級以上)が出願資格です。ただし、加点や英語免除で「差をつける」使い方は準1級以上が中心になります。2級は「出願の選択肢を増やす」、準1級は「加点・免除で有利になる」と役割を分けて考えると分かりやすいです。
Q. 準1級は難しすぎませんか?現実的に取れますか?
A. 準1級はCEFR B2相当で、MARCH〜早慶の英語と語彙・長文のレベルが近いです。つまり、難関私大の英語対策をしっかりやれば、準1級はその延長線上で狙えます。まったく別物として身構えるより、受験英語と並行して準備するのが効率的です。ただし個人差はあるので、まず2級を確実に取ってから準1級に挑むのが安全です。
Q. 「CSE2450で英語100%換算」と書いてあるサイトを見ました。本当ですか?
A. 立教大学については、その固定換算表は公式には存在しません。立教は「スコアに独自の統計処理を行って得点化する」としていて、事前の換算点を公表していません。塾ブログなどで出回る「◯点で◯%」という数字は、公式で確認できないものが混ざっています。数字は必ず各大学の公式入試要項で確認してください。
Q. 英検はいつまでに取ればいいですか?
A. 高3で活用するなら、高2の秋(第2回)までに取っておくのが理想です。多くの大学は「出願時点で取得済み」を条件にします。高3の初夏(第1回)で間に合う大学もありますが、間に合わないケースもあります。志望校の出願期限とスコア締切を、必ず公式要項で確認してください。
Q. 英検の勉強をすると、受験英語がおろそかになりませんか?
A. むしろ逆で、重なる部分が多いです。準1級の語彙は難関私大の英語と重なりが大きく、長文や英作文の対策も受験英語に活きます。英検対策を「受験英語とは別のタスク」と切り離すのではなく、同じ勉強の一部として組み込むと、二度手間を避けられます。
出典・データの注記
英検優遇条件:明治・青山学院・立教・中央・早稲田・慶應の各2026年度入試要項および入試情報ページ、旺文社パスナビに基づきます。方式名・配点・スコア基準は年度で変わるため、出願前に必ず各大学公式の最新要項で確認してください。
削除・修正した情報:立教大学の「CSE2450で英語100%/2300で85%」、中央大学経済・国際経営の「CSE◯点で◯点に換算」という固定換算値は、各大学が換算方法を公表していないため本文から削除しました。中央大学法学部の「準1級で英語免除」は一般選抜には該当しないため除外しています(推薦系特別入試との混同)。
英検の実施回数・級とCEFRの対照:日本英語検定協会の公表情報に基づく一般的な目安です。準1級はCEFR B2相当。
本記事は特定の合否や成績を保証するものではありません。優遇制度の活用可否は、志望校・学部・方式によって異なります。
