【成瀬 日本語・英語・翻訳講座】言語・認識編(19)ベーシックな「動的理解」の実例(2/3)
(↑のつづきです)
では、そのほかの予測候補はあるのだろうか。
たとえば、ここでつぎにObject(目的語)がくると予測をするのは、かなりの無理筋ではないかと思われる。
ということで、おそらくほとんどの読み手は、この2択でつぎにくるべき要素を予測しているものと思ってよいだろう。
こうして読み手は、Predicative VerbあるいはModifierがくるものとして、つぎにくるべき要素を待ち受ける。
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すると、つぎにclimbedがやってくる。
これはかたちからしても、Predicative Verbだと、ほぼ100%判断してよいだろう[1]。
ツリー構造図では、以下のようになる。

Mr. Yamada climbedまでを読んだ読み手は、ここで、つぎにくるはずの構文要素を予測する。
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第1の予測は、Object(目的語)であろう。もしこの読み手が私なのであれば、8割から9割の確率で、Objectがくるとして待ち受ける。

しかし、ここでも必ずObjectがくるのだと予測するわけではない。
その他の様々なかたち、たとえばfor the first timeのようなModifierがやってくる可能性もある。
あるいはclimbed into the skyのようなModifierがやってくる可能性もある。
さらにはclimbedでピリオドという可能性もある。

[1] 本当のところは100%Predicative Verbと判断できるわけではないが、その点についてはあとでGarden Path Sentenceとして説明する。
(つづきは↓)
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