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私の英語学習50年(3) 「英語漬け」の日々(1)

(↓のつづきです)

準備は整った。学習の開始である

英会話教材については、付属のカセットテープを聞きながら、英会話のフレーズのモノマネを何度もすることにした。

英会話学校と違ってまわりに人がいないので、コミュ症で自意識過剰の私でも、ストレスなくモノマネができた。

モノマネはつまらない作業だが、何かを習得するにはこうした反復トレーニングが不可欠であることは、高校時代の部活動での柔道体験からよくわかっていた。

柔道では、ひとつの技を身につけるために、何千回、何万回という反復トレーニングをおこなう。

英語だって同じことだろう。とにかく反復する以外に何かを習得する方法はない。やるしかないのだ。

柔道が教えてくれたことは、もうひとつあった。

技を身につけるために反復トレーニングをするのはいいのだが、それは必ず「正しいかたち」での反復トレーニングでなければならないということである。

もしも「間違ったかたち」で反復トレーニングをすると、かえって悪い癖がついてしまい、逆効果になってしまうのだ。せっかくの努力がすべて水の泡となる。

したがって英語の学習でも、まずは「正しいかたち」を身につけることが先決である。それなくして反復トレーニングの意味はないと考えた。

つぎに、どの領域を重点的にトレーニングするかを考えた。

当時の私の英語力の最大の欠陥が英語の音声能力の低さにあることはデイビッドとの体験から明らかだった。

ゆえに、

何よりもまず「英語の音」をマスターしならなければならない。

そのために私が選んだのが「ディクテーション」、つまり英語の音を精密に聞き取って書き取るトレーニングだった。

具体的には、まず『イングリッシュ・ジャーナル』のカセットテープに吹き込まれている英語のインタビューや会話スキットを何度も何度も聞く、

次に、それを紙に書き取っていく。

どうしても聞こえないところについては雑誌に掲載されているテキストと突き合わせて確認する。

そのうえで、聞き取れなかった理由を分析して解明していく、という作業である。

いまならば「シャドーイング」などを有効に活用できるのだろうが、なにせ50年も前の話である。まだそうした精密な英語学習理論は世の中には出回っていなかった。

とにかく、知っている方法で学習を進めるしかない。やるしかないのだ。

(つづきは明日)

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