私の英語学習50年(43)【コラム 新しい英語の学び方】英語の「名詞」とは(2)
(↑のつづき)
いくつかの語において、それらが持っている「用法」をみてみよう。
〇「water」は、名詞用法のほかに、動詞用法と形容詞用法を持っている。
〇「out」は、副詞用法、前置詞用法、形容詞用法、名詞用法を持っている。
〇「round」は、形容詞用法、動詞用法、副詞用法、名詞用法、前置詞用法を持っている。
〇「from」という語は、前置詞用法しか持っていない。
このように、語によって範囲は異なるものの、英語の「語」の多くは複数の「用法」を持っているのである。
これに対して、
日本語の「語」は、「名詞」「動詞」「形容詞」等の品詞とイコールである。
名詞は、名詞としてのかたちを持ち、動詞は動詞としてのかたちを持つ。
「水」という名詞が「水る」とか「水った」といった動詞活用をすることはない。
ゆえに、ひとつの語が複数の「品詞(用法)」を持つことはない。
英語の「語」が複数の品詞用法を持つのに対して、日本語の「語」は必ずひとつの品詞である――この英語の「語」と日本語の「語」の根本的な概念の違いこそ、文法教育で最初に教えるべきことである。
その違いを知らないと、waterイコール「水」、outイコール「外に」のように英語と語と日本語の語の一対一対応を無意識のうちにしてしまう。
そしてそれをすると、英語は英語として理解できなくなる。
ゆえに、英語教師は生徒に対して次のように説明をするべきである。
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「日本語の「語」とは違って、英語の「word」は「名詞」「動詞」「形容詞」といったさまざまな文法的な用法・機能を併せ持っています。たとえばwaterは、名詞のほかに動詞としても形容詞としても使われます。このようにいくつもの用法を併せ持っていることが、英語の「word」と日本語の「語」との根本的な違いです。」
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これに続けて、さまざまなwordの例を挙げて詳しく説明すればよい。
そうすれば英語の語彙の機能や意味が形態ではなく構文で決定されるという英語の根幹的な特徴への気づきにもつながっていくだろう。
これが正しい英語教師としての説明のあり方である。
(つづきは↓)
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