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開発現場が疲弊する「悪魔のサイクル」を断ち切るための救世主となるのか!?「技術KI」を実践した10年後の職場

はじめに

こんにちは、HASエンジニアです。

現場は今日も火消し対応。ホワイトボードには“やったこと”が並ぶが、次にどうするかは誰も言えない──。そんな風景、見覚えありませんか?

私も新人~入社10年目まではこのような状況で、残業・休日出勤が当たり前の状況でした。

プロジェクトの遅延、品質問題、そして何よりも現場の疲弊…。
リーダーは多忙で若手の育成は後回し、若手は雑務に忙殺されて成長の機会を失う。

結果として、現場は常に「既存製品のトラブル対策(火消し)」に走り、本来やるべき創造的な仕事に時間を使えない。

この負の連鎖こそ、私が「悪魔のサイクル」と呼ぶものです。

この悪魔のサイクルを断ち切り、技術部門全体の創造性と生産性を飛躍的に高めるために生まれたのが、実践型プログラム「技術KI(Knowledge Intensive Staff Innovation Plan)」です。


この記事は、こんな方に是非読んでほしい内容です。
・若手が育たず悩む中間リーダー
・トラブルばかりでイノベーションが生まれないマネージャー
・計画が空中戦になりがちな技術現場のPM



1. “曖昧な計画”がトラブルと育成停滞を招いている


なぜ、多くの開発現場で悪魔のサイクルが生まれてしまうのでしょうか? その根源には、以下の3つの問題が複雑に絡み合っています。

  • 工数不足問題: テーマ数増加と人員不足により、慢性的な工数不足に陥っています。

  • 能力開発問題: リーダー層は多忙で若手の育成時間が確保できず、チーム全体のパフォーマンスが向上しません。

  • マネジメント不全: 部署間の連携がうまくいかず、情報共有が滞ることで、効率的なマネジメントが困難になっています。

これらの問題の背景にあるのは、「曖昧な計画」という、見えにくいけれど深刻な病です。

多くの現場では、目の前の仕事に追われ、じっくりと計画を練る時間がありません。

「とりあえずやってみる」という思考が蔓延し、その結果、潜在的な課題やリスクを事前に見抜く力が失われてしまうのです。

あいまいな計画により発生する既存製品のトラブル対策、
情報未共有で常に疲弊する職場

2. 技術KIの具体的アプローチ:悪魔のサイクルを断ち切る3つの柱


技術KIは、「曖昧な計画」という現場の病に対し、以下の3つの柱で抜本的な改革を図る実践型プログラムです。

1. 「見える計画」の構築: 単なるスケジュールではなく、仕事の質と量を可視化し、前提条件や必要工数を具体化。年・月・週単位で多層的に計画を立て、突発業務に対応できる余白も確保します。

2. ワイガヤコミュニケーションと合意形成: 役職に関係なく本音で議論し、全員が納得して合意することで、やらされ感のない自律的なマネジメントが実現します。

3. 振り返りの仕組み「YWT(やった/わかった/次やる)」: 気づきを言語化し、行動に変えることで、改善サイクルが現場に根づきます。

特に、「やったこと」「わかったこと」「次やること」が論理的につながっているかをチェックすることで、真の学びへと繋がっていくのです。


3. 実際にやってどうだったか? 現場のリアルな経験

私の会社では10年前に「技術KI」を部署ごとに段階的に導入を開始しました。最初は「見える計画化」から始めました。

ホワイトボードにポストイットを貼り、課題や作業を洗い出すことで、全体像と問題の構造が明らかになり、リスク低減に効果を発揮しました。
(これを我々は「課題ばらし」と言います)

次に「ワイガヤ」文化が浸透。顔を合わせた本音の議論が定着し、「言っても無駄」という諦めが解消されていきました。

ホワイトボードでポストイットを貼りながら議論
アナログだが全体を俯瞰できる手法です。

さらにYWT(やった/わかった/次やる)の振り返りが習慣化し、学びと行動が連動するように。

あまりにもアナログ的な手法なので導入初期の懐疑的な声もありましたが、KI活動の継続によって、10年以上経った今でも「課題ばらし」「ワイガヤ」「YWT」といった技術KIの考え方、用語が浸透しています。


おわりに:「悪魔のサイクル」から解放されるためには


技術KIは、個人の根性や努力に頼るのではなく、チームの知恵と具体的な計画力、そして健全なコミュニケーションによって現場を変革する実践型プログラムです。

私自身、これまでのエンジニア人生で「やってみないとわからない」と、見切り発車で突っ走ってきた結果、事前に課題を可視化できていなかったと痛感することが多々ありました。

もしあなたが今、「なぜかいつもバタバタしている」「プロジェクトが予定通り進まない」「若手が育たない」といった“もやもや”を抱えている技術者であれば、技術KIは、あなたの現場を「悪魔のサイクル」から解放し、本来あるべき創造的で生産性の高い現場へと導くためのヒントが詰まった「バイブル」になるでしょう。

参考書籍はこちらになります。お時間があれば手に取ってみてください。



ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
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