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タイの古都チェンマイ 青い瞳の子猫に魅せられて

【連載】アジアの猫 第4回

グラフィックデザイナー & 写真家
南幅 俊輔

今回はタイの猫たちのレポートです。タイは猫好きさんが多いらしく、首都バンコクでは公園はもちろん、繁華街でも猫と遭遇できます。そんな大都会の猫も良いのですが、古都としての風情が残る北部の地方都市「チェンマイ」の猫たちが心に残っています。この街の雰囲気を体現するような、優雅な猫たちです。

お寺の敷地の中でくつろぐ黒度が高い白黒猫(筆者提供)

旧市街の街並みと猫たち

チェンマイは、タイ第二の都市でありながら、都会の喧噪(けんそう)のない美しい街。特に旧市街の城壁内は落ち着いた雰囲気で、時間を忘れて散策を楽しめます。歩きながら、よりのんびりとした空気に導かれて進むと、そこには猫の姿があります。

チェンマイの旧市街。城壁が取り囲んでいます。
お寺が多く、お坊さんの姿も頻繁に目にします(筆者提供)
有名なワットロークモーリー寺院にいた猫(筆者提供)

こうした場所は大概、寺院の敷地だったり、ゲストハウスの庭だったりします。うれしい出会いですが、北部に位置するチェンマイとはいえ、昼間は蒸し暑いタイ。事前に調べておいた、涼しく休憩できて猫たちと触れ合えるカフェに向かいます。

シャム猫の毛色なのにハチワレの猫(筆者提供)
城壁外のゲストハウスの入り口にて(筆者提供)
城壁内の脇道にいたオッドアイ(左右の目の色が異なる状態)の白猫(筆者提供)

エキゾチック種の子猫がたくさん

猫と会えるカフェといっても、日本の猫カフェのような滞在時間で料金を支払うシステムとは違います。オープンエアーのお店の中に猫たちが住んでいるといった感じです。料理も本格的でレストランと比べても遜色ありません。

川沿いのカフェは涼しい風が通ります。
ノートパソコン持参でのんびり過ごす人も(筆者提供)
フサフサの長毛の猫(筆者提供)

猫たちは店内で自由に過ごしているので、テラス席の食べ物に興味を示すこともあります。でもタイの辛い料理は猫には危険です。他のお客様も自分で頼んだ料理は責任を持って猫に奪われないようにしていました。とはいえ、子猫たちが好奇心で寄ってくるぐらいで、大人猫は危険性が分かっているのか、もっとおいしい猫ご飯があるからか、結局は食べることはありません。それよりは至福のお昼寝に時間を費やしています。

大人の猫はマイペースで過ごします(筆者提供)
とても気持ちよさそうに眠っています(筆者提供)

猫たちは個性派ぞろい。猫種でいえばエキゾチック(ペルシャ猫の血を引き、短毛で鼻がつぶれているのが特徴)などを思わせる猫が多く、子猫たちもいっぱいいます。魅力的な猫たちの撮影に夢中になってしまいました。

エキゾチックな顔立ちの子猫(筆者提供)
体の模様がまるでアート作品のよう(筆者提供)

特にお気に入りは青い瞳の子猫。ガラスのような大きな瞳に魅了されまくりです。高貴なお生まれなのでしょうか、こちらに目線をおくる優雅な雰囲気が忘れられません。

屋内のスペースにいた印象的な茶トラ猫(筆者提供)
子猫らしからぬ余裕の表情です(筆者提供)
光を受けると瞳はガラス玉のよう(筆者提供)

お店の名はレッジーナ(Regina)。ピン川を挟み、ワローロット市場の向かいにあるカフェで、ゲストハウスがメインのようです。訪問当時はギフトショップも兼ねて営業していましたが、つい最近閉業した様子。残念です。施設は少し年季が入っていたので、新たな再開を期待したいですね。

猫好きさん大喜びの人懐こい猫たち(筆者提供)
建物を抜けた先にテラス席があります(筆者提供)
雑貨コーナーも猫グッズであふれていました

【連載バックナンバー】
3 マレーシア・ランカウイ島 楽園にくつろぐ猫たち
■2 台湾の「猫村」 廃坑の村が世界から脚光 
■1 世界遺産をバックにキリリ トルコ・イスタンブール編


南幅 俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
グラフィックデザイナー & 写真家
盛岡市生まれ。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。ソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材、その他さまざまな動物たちの撮影も行なっている。著書は『ワル猫カレンダー』(マガジン・マガジン)、『美しすぎるネコ科図鑑』(小学館)、『コアラのひみつ』(カンゼン)、『ハシビロコウのボンゴとマリンバ』(辰巳出版)など多数。最新刊に『2026ハシビロコウカレンダー』、『2026ハシビロコウ手帳』(いずれも辰巳出版)、『心が軽くなるシマエナガのことば』(ブティック社)がある。