【第344回】 Marketing Cloud Next : Web サイトへの流入経路の追跡リンク
Marketing Cloud Next(Marketing Cloud Growth & Advanced Edition)における 追跡リンク機能 とは、外部 Web サイトでの訪問者の行動を追跡し、どのコンテンツを経由してその外部 Web サイトに流入してきたのかを確認できる機能です。この追跡リンクは CMS Content で作成します。

こちらの機能は、Summer '25 の新機能としてリリースされました。
追跡リンク 利用時の注意点
追跡リンクは、最大 50 個まで設定可能です。
サイト訪問者のプライバシーを守るため、外部 Web サイト側の 同意バナー でトラッキングの同意を取得してください。(日本においては、同意バナーの利用は強制ではありません。)
Marketing Cloud ランディングページは対象外です。
発行された追跡リンク URL の有効期限は「5 年間」です。
何らかのキャンペーンへの紐づけは必須です。
追跡リンクを非公開にして、再公開すると URL の内容が変わります。
追跡リンクを作成する手順
1. 外部 Web サイトに、Web トラッキング機能が設定されていることを確認してください。設定の手順は、以下の記事を参考にしてください。
特に、以下の通り、標準 URL パラメーターが Website Engagement にマッピングされていることを確認してください。

2. Marketing Cloud の「コンテンツ」タブで「追加」をクリックし、コンテンツタイプから「追跡リンク」を選択して「作成」をクリックします。

3. 追跡リンクの名前と API 名を決めて、クリックアクティビティを関連付ける Marketing Cloud キャンペーン を選択します。現在、アルファベット順で上位 10 件の中からしか選択できないという 既知の問題 があります。

4. トラッキング計測を行いたい LP(ランディングページ)の URL を入力します。事前に Marketing Cloud 側でアクティビティ追跡が可能な外部 Web サイトとして設定されている必要があります。(つまり、事前に JavaScript ビーコンが埋め込まれているサイトである必要があります。)

5. UTM パラメータ を入力します。図の例は「Instagram」に配置する追跡リンクを想定しています。

6. 作業内容を保存し、追跡リンクを公開 します。

7. 公開後、コンテンツの詳細ページから 「追跡リンク URL」 をコピーし、Instagram、LINE、チラシ広告など 任意のコンテンツ で使用します。

データを確認する
上記の Tracked Link URL をクリックした後、Website Engagement DMO を確認すると以下のような結果が UTM 関連データとして返されます。これにより Instagram 経由でサイトに流入した訪問者の行動を追跡できます。

Query Editor でのクエリテキストのサンプルを記載しておきます。
SELECT
ssot__IndividualId__c AS Id,
ssot__EngagementDateTm__c + interval '9 hour' AS EngagementDateTime,
ssot__PagePublicTitleName__c AS PageTitle,
ssot__EngagementChannelActionId__c AS ActionName,
ssot__LinkURL__c AS ClickLinkURL,
ssot__AnchorLinkLabelText__c AS ClinkLinkText,
ssot__UtmMediumName__c AS Medium,
ssot__UtmTermDescription__c AS Term,
ssot__UtmContentDescription__c AS Content,
ssot__UtmCampaignName__c AS Campaign,
ssot__UtmId__c AS CampaignId,
ssot__UtmSourcePlatformName__c AS SourcePlatform,
ssot__ReferrerURL__c AS ReferrerURL,
ssot__OSName__c AS OSName,
ssot__OSModelName__c AS OSVersion,
ssot__BrowserName__c AS BrowserName
FROM ssot__WebsiteEngagement__dlm
-- WHERE ssot__IndividualId__c = '***' /*Individual Id Filter*/
ORDER BY ssot__EngagementDateTm__c DESC
LIMIT 10Website Engagement
- ssot__IndividualId__c:個人 ID(匿名識別子)
- ssot__EngagementDateTm__c:エンゲージメント日時
- ssot__PagePublicTitleName__c:Web ページの名前
- ssot__EngagementChannelActionId__c:アクション種別
- ssot__LinkURL__c:クリックリンク URL
- ssot__AnchorLinkLabelText__c:リンクテキスト
- ssot__UtmMediumName__c:UTM メディア
- ssot__UtmTermDescription__c:UTM キーワード
- ssot__UtmContentDescription__c:UTM コンテンツ
- ssot__UtmCampaignName__c:UTM キャンペーン名
- ssot__UtmId__c:UTM キャンペーン ID
- ssot__UtmSourcePlatformName__c:参照元プラットフォーム
- ssot__ReferrerURL__c:参照 URL
- ssot__OSName__c:OS の名前
- ssot__OSModelName__c:OS のバージョン番号
- ssot__BrowserName__c:ブラウザの名前
※ パソコンやブラウザが異なれば、別の匿名識別子の扱いとなります。
※ キャッシュが削除された場合も、別の匿名識別子の扱いとなります。
いかがでしたでしょうか。
この流れを押さえておけば、外部 Web サイト内のクリックも正確に計測し、マーケティング効果の分析に活用できます。
今回は以上です。
