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【第455回】 Agentforce : 2025 年 9 月 新機能リリース ハイライト

Data 360 と同様に、Agentforce もほぼ毎月のように新機能が追加されており、正直なところキャッチアップするだけでも一苦労です。

私自身も、「いつの間にか新機能が増えている」「結局どれが本当に重要なのか分かりづらい」と感じることが増えてきました。リリースノートをそのまま追うだけでは、全体像や優先順位が見えにくいのが実情です。

そこで今後は、Data 360 と同じように、Agentforce についても 毎月の新機能を要点だけ整理するまとめ記事 を継続していきたいと思います。

単なる機能紹介ではなく、「何が変わったのか」「どこにインパクトがあるのか」を分かりやすく整理していく予定です。


過去の記事


2025 年 9 月リリース ハイライト

2025 年 9 月のリリースでは、
エージェントの構築・検証・分析・セキュリティ強化 にフォーカスしたアップデートが多数追加されました。

  • 指示のみの Flex Prompt テンプレート

  • テストセンターからのオンボーディング強化

  • RAG 品質の可視化

  • マルチチャネル展開の強化

  • Amazon Nova モデル統合

  • Agentforce Analytics / Optimization(ベータ)

  • Trusted URL Allowlisting

など、
「本格運用に向けた品質・信頼・可視化の整備」 が中心となっています。


それでは、各機能を順番に見ていきましょう。


構築・テスト強化

指示のみの Flex Prompt テンプレートが作成可能に

プロンプトビルダーで、指示のみのプロンプトテンプレートを作成できるようになりました。フロー、Apex、その他のリソースから必要なコンテキストが提供される場合に使用します。Flex テンプレートは 0~5 個の入力項目をサポートしているため、プロンプトの設計時に自由に制御できます。入力項目を定義する際に、実行時に各入力項目が必須かどうかを指定します。プロンプトテンプレートの設定で、「テンプレート実行時に必須」チェックボックスをオンまたはオフにすることで、入力項目なしでテンプレートを実行するかどうかを制御できます。

主な特徴

  • 指示なしテンプレート作成可能

  • 各入力に「実行時必須」設定可否

  • Flow や Apex からコンテキスト提供可能

  • 柔軟な業務設計に対応

ユースケース

  • Flow でコンテキスト付与

  • Apex で動的データ供給

  • 固定命令型プロンプト


Agentforce テストセンター設定から直接学習リソースにアクセス

Agentforce テストセンター設定から直接学習リソースにアクセスできます。これにより、新規ユーザーのオンボーディングが合理化され、経験豊富なテスト担当者が参照情報にすばやくアクセスできます。ガイド付き環境を使用すると、テストセンターの機能をすばやく設定して利用し、テストワークフローをスムーズに開始できます。

  • ノーコードワークフロー動画

  • Trailhead 実践モジュール

  • Salesforce Help ドキュメント

新規ユーザーの立ち上げが容易になり、テスト運用の定着を加速します。


RAG 品質可視化

ナレッジ/検索拡張生成品質の可視化

RAG(ナレッジ/検索拡張生成)品質データおよびメトリクスは、Agentforce ソリューションの品質スコアとナレッジ取得に関するその他の実行時の詳細を取得して保存します。組み込みのダッシュボードとレポートを使用して、実行時のパフォーマンスを追跡し、トレンドを表示して、改善すべき領域を特定します。RAG 品質メトリクス (コンテキストの精度、忠実度、回答の関連性) は、問題パターンの特定、根本原因分析の実行、AI ソリューションの微調整に役立ちます。この機能は、本番環境と Sandbox 環境でサポートされています。

測定指標

  • Context Precision

  • Faithfulness

  • Answer Relevance

  • 実行時スコア

特徴

  • 本番 / Sandbox 両対応

  • 5 分間隔でデータ収集

  • 1 時間ごとにスコア更新

  • ダッシュボード標準提供

RAG の精度を 定量評価可能 になりました。
AI を感覚ではなく、データで改善できる重要機能です。

※ 有効化によりクレジット消費は増加します。

方法: [設定] で、[Einstein 監査、Analytics、モニタリングの設定] を見つけて、[監査およびフィードバック] が有効になっていることを確認し、[ナレッジ/RAG 品質データおよびメトリクス] を有効にします。

データモデルはわずか数分でプロビジョニングされます。その後、データ収集は 5 分間隔で行われます。スコアは 1 時間ごとに計算されます。ダッシュボードを表示して実行時の結果を確認します。


チャネル強化

チャネルへの拡張接続設定

Agentforce Builder の拡張された [接続] パネルを使用して、エージェントの接続済みチャネルを 1 か所で管理し、アダプティブエクスペリエンスを提供し、エージェントを複数のチャネルに迅速にリリースします。

各接続のルーティングフロー、アダプティブ応答形式、エスカレーションメッセージなど、エージェントの接続をより詳細に制御して表示できるようになりました。

方法:Agentforce エージェントの [設定] ページの Agentforce Builder でサービスエージェントまたは従業員エージェントを開きます。
次に、[接続] パネルで、[有効にする] をクリックします。拡張された [接続] パネルが使用可能になった後に作成されたエージェントは、デフォルトで有効になっています。


Employee エージェントの会話を担当者にエスカレーション

Agentforce 従業員エージェント (AEA) で Experience Cloud でのエスカレーションがサポートされるようになりました。従業員が支援を要求したり、会話にエスカレーションのフラグが付けられたりすると、エージェントはセッションを担当者またはキューに転送し、コンテキストを維持するために完全な会話履歴が渡されます。

特徴

  • 会話履歴保持

  • Omni-Channel 連携

  • キュー転送対応

  • Lightning / Mobile は Case 作成対応

方法:Agentforce Builder で、エスカレーショントピックを従業員エージェントに追加します。エージェントが拡張 Web チャットで Experience Cloud サイトに接続されている場合、エスカレーショントピックを使用して、オムニチャネルフローで定義された転送先に会話を転送します。Lightning Experience、Salesforce モバイルアプリケーション、または Slack に接続されている従業員エージェントでは転送はサポートされませんが、ケースを作成するようにエスカレーショントピックを設定できます。


モデル拡張・データ主権

Amazon Nova モデルが利用可能に

AWS Bedrock の Amazon Nova Lite と Amazon Nova Pro が Salesforce 管理モデルとして追加されました。プロンプトテンプレートなど、特定の機能でこれらのモデルを使用することを選択できるようになりました。

利用可能箇所

  • Prompt Builder

  • Einstein Studio

  • Models API

モデル選択肢が拡大し、用途に応じた最適化が可能になります。


Azure OpenAI のリージョンフォールバックの無効化

組織のモデルエンドポイントリージョン外での Azure OpenAI 要求のフォールバックを無効にします。Summer '25 では、有効化のために Salesforce に連絡する必要がありましたが、[設定] で自分で実行できるようになりました。

この設定は、その地域に生成 AI モデル要求の保持に関する厳格な要件がある場合に役立ちます。

できること

  • US リージョンへの自動切替を防止

  • データ主権確保

  • 地域コンプライアンス対応

方法:リージョンフォールバックを無効にするには、[Einstein 設定] に移動し、[モデルプロバイダーのリージョンフォールバックを無効化] を切り替えます。


信頼性

信頼済み URL 許可リストの利用開始

Agentforce でビジネスの信頼済み URL 許可リストが適用されるようになったため、エージェントがコール、生成、および共有するリンクをより詳細に制御できます。リンクが信頼済み URL リストにない場合、そのリンクはエージェントの会話からブロックされます。この変更により、悪意のあるリンクがコールまたは生成されなくなり、機密データのセキュリティが維持されます。

理由:エージェントが未承認の URL を応答に含めようとすると、未承認の URL は「URL_Redacted」に置き換えられます。また、エージェントが未承認の URL をコールまたは生成しようとすると、プランキャンバスにエラーメッセージが表示されるため、ブロックされた URL を許可リストに追加するか、エージェントの設定から削除するかを評価できます。

方法:既存のエージェントワークフローを参照し、外部フィードバックフォーム、外部知識ベース、サードパーティ Web サイトを含む URL があるかを確認します。[設定] で外部 URL を 信頼済み URL に追加します。

通常の Salesforce URL はデフォルトで許可されていますが、コンパニオン組織の URL を各組織の信頼済み URL に必ず追加するようにしてください。信頼済み URL に追加する URL は、Agentforce だけでなく組織全体で使用するために許可リストに登録されます。


今回は以上です。


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