【第302回】 Marketing Cloud Next : 同意ありでランディングページを追跡
Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition では、ランディングページや外部 Web サイトにおける訪問者のアクティビティやエンゲージメントをトラッキングすることができます。
Web トラッキングの分類
Web トラッキングは、大きく 同意バナーの有無 と トラッキング対象のページ種別 によって、次の 4 つのパターン に分類されます。
・ ⭕「同意バナーあり」で Marketing Cloud ランディングページを追跡
・ ✖️「同意バナーなし」で Marketing Cloud ランディングページを追跡
・ ✖️「同意バナーあり」で 外部 Web サイトを追跡
・ ✖️「同意バナーなし」で 外部 Web サイトを追跡
本記事では、訪問者から同意を取得したうえで行動をトラッキングする方法、つまり
「同意バナーあり」で Marketing Cloud ランディングページを追跡するケース
に焦点を当てて解説します。
Cookie と同意について
Marketing Cloud Next では、ランディングページの訪問者を識別し、その行動を追跡するために Cookie を利用します。
一部の国や地域(例:GDPR が適用される地域)では、Cookie を使用したトラッキングを行う前に、訪問者からの 事前同意(Consent) を取得することが法的に義務付けられています。
一方、日本では現時点では Cookie 取得に関する 事前同意は必須ではありません。ただし、プライバシー保護の観点から、同意バナーを設置してユーザーに通知する運用が推奨されるケースもあります。
トラッキング可能な行動
Web トラッキングを有効化することで、Marketing Cloud ランディングページ上での、以下の行動がトラッキング可能になります。
ページの閲覧
ページ最下部までのスクロール
リンクのクリック
ボタンのクリック
フォームの送信
注意点
トラッキングへの同意が必要な場合、 Web サイト訪問者の最初のページビューは、同意を得る前に発生するため記録されません。

注意:Summer '25 の新機能リリースで、Web サイト訪問者の最初のページビューに関しても、トラッキングされるように機能改善されたと記載がありますが、この機能改善は行われていない印象です。
同意ありトラッキングを有効にする要件
「同意バナーあり」で Marketing Cloud ランディングページを追跡するための要件は、次の通りです。
同意バナーのデザイン設定
Data Cloud 統合
Data Cloud Web トラッキング 同意バナーの統合
設定手順
手順として、まず最初に同意バナーのデザインを設定する必要があります。
これは、サイトを公開した後に同意バナーを編集すると、再度サイトを公開し直す必要があるためです。
重要:同意バナーの設定を変更したら、マーケティングランディングページサイトを再公開する必要があります。
1. 「設定」で「Web 追跡」を検索し、「同意バナー」を選択し、同意バナーが必要を「オン」にします。

2. デフォルトで入力されているテキストをカスタマイズして、会社のプライバシーポリシーへのリンクなどを入力します。必要に応じて、バナーの位置、フォント、色をカスタマイズして、保存します。

Privacy Policy Link Text とは
プライバシーポリシーのページに誘導するリンクテキストです。
ユーザーがデータ処理の方針や、データの利用方法についての詳細を確認できるようにします。
例:「プライバシーポリシー」や「プライバシーについて」など。
Information Link Text とは
ユーザーに対して、詳細な情報を提供するためのリンクテキストです。
クリックすると、クッキーやデータ収集に関する具体的な情報を説明するページやセクションに移動します。
例:「詳しくはこちら」や「詳細を見る」など。
注意:同意バナーに表示される「Accept」と「Reject」ボタンの文字列は、変更できません。
3. 続いて、「設定」で「すべてのサイト」を検索し、Marketing Landing Page の Builder を選択します。

4. 設定(歯車マーク)をクリックして、「インテグレーション」を選択します。「Data Cloud」の「サイトに追加」をクリックします。

5. トグルを「有効化」して、データスペースを関連付けて「保存」します。

6. 次に、「Data Cloud Web 追跡同意バナー」の「サイトに追加」をクリックします。

7. トグルを「有効化」して、「保存」します。

8. それぞれの「有効化」(緑のアイコン)が完了 するのを待ちます。

注意:「Data Cloud」の有効化は、時間がかかる場合があります。F5 でページを更新しながら確認してください。
9. 行動のトラッキングを開始するには、「公開」をクリックします。

注意点
・ Marketing Landing Page のサイトは、バックグラウンドで動作することを前提に設計されています。追加のコンテンツは作成しないでください。
・ サイトは、公開が完了するまで、変更した設定が反映されません。
・ 公開後にバナーテキストやスタイル設定を変更した場合は、再度サイトを公開する必要があります。
設定としては以上です。
10. 最後に Marketing Cloud ランディングページを開くと、以下のような同意バナーが表示されます。成功です。

いかがでしたでしょうか。
これらのデータを活用することで、ターゲットをより精緻に絞り込んだセグメントを作成し、マーケティング戦略の最適化を図ることができます。
セグメンテーション例
直近 30 日以内に 10 回以上アクセスした顧客
(例:高い関心を示している顧客)今週更新された製品価格表ページの URL を閲覧した顧客
(例:価格に関心を持つ可能性が高い顧客)直近 30 日以内に 5 回以上 Web アクセスしている顧客
(例:フォローアップが必要な潜在顧客)過去に競合に負けた商談のユーザーで、直近 30 日以内に同種サービスの紹介ページを閲覧した顧客
(例:再アプローチのチャンスがある顧客)
この Web 設定を行うと、匿名ユーザー(Anonymous User)のプロファイルが大量に作成される場合があります。
匿名ユーザーを対象外としたい場合は、データスペースフィルターで対象のプロファイルソースに isAnonymous NOT EQUALS 1 を設定してください。これにより、匿名ユーザーのプロファイルを除外した状態でデータを利用できます。

今回は以上です。
