【第299回】 Marketing Cloud Next : 同意なしでランディングページを追跡
Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition では、ランディングページや外部 Web サイトにおける訪問者のアクティビティやエンゲージメントをトラッキングすることができます。
Web トラッキングの分類
Web トラッキングは、大きく 同意バナーの有無 と トラッキング対象のページ種別 によって、次の 4 つのパターン に分類されます。
・ ✖️「同意バナーあり」で Marketing Cloud ランディングページを追跡
・ ⭕「同意バナーなし」で Marketing Cloud ランディングページを追跡
・ ✖️「同意バナーあり」で 外部 Web サイトを追跡
・ ✖️「同意バナーなし」で 外部 Web サイトを追跡
本記事では、訪問者から同意を取得せずに行動をトラッキングする方法、つまり
「同意バナーなし」で Marketing Cloud ランディングページを追跡するケース
に焦点を当てて解説します。
Cookie と同意について
Marketing Cloud Next では、ランディングページの訪問者を識別し、その行動を追跡するために Cookie を利用します。
一部の国や地域(例:GDPR が適用される地域)では、Cookie を使用したトラッキングを行う前に、訪問者からの 事前同意(Consent) を取得することが法的に義務付けられています。
一方、日本では現時点では Cookie 取得に関する 事前同意は必須ではありません。ただし、プライバシー保護の観点から、同意バナーを設置してユーザーに通知する運用が推奨されるケースもあります。
トラッキング可能な行動
Web トラッキングを有効化することで、Marketing Cloud ランディングページ上での、以下の行動がトラッキング可能になります。
ページの閲覧
ページ最下部までのスクロール
リンクのクリック
ボタンのクリック
フォームの送信
同意なしトラッキングを有効にする要件
「同意バナーなし」で Marketing Cloud ランディングページを追跡するための要件は、次の通りです。
Data Cloud 統合
CSP(コンテンツセキュリティポリシー)の緩和
ランディングページのヘッドマークアップ内へのイベントトラッキングコードの追加
設定手順
前提:「設定」の「Web 追跡」>「同意バナー」は「有効」のままでも問題ありません。こちらは、外部 Web サイト用の設定でのみ利用されます。

1. まず、「設定」で「すべてのサイト」を検索し、Marketing Landing Page の Builder を選択します。

2. 設定(歯車マーク)をクリックして、「セキュリティとプライバシー」を選択します。

3. 「セキュリティレベル」のドロップダウンメニューから「緩和された CSP:インラインスクリプトと許可されたホストへのアクセスを許可」を選択します。

4. 続いて、「インテグレーション」を選択します。「Data Cloud」を見つけて、「サイトに追加」をクリックします。

注意:画面右上の「Data Cloud Web 追跡同意バナー」は、サイトに追加しないでください。すでに有効化済みの場合は、無効化してください。
5. トグルを「有効化」して、データスペースを関連付けて「保存」します。

注意:「Data Cloud」の有効化は、時間がかかる場合があります。F5 でページを更新しながら確認してください。
6. 続いて、「詳細」を選択します。

7. 「ヘッドマークアップの編集」をクリックし、以下のコードをコピーして、「ヘッドマークアップ」セクションに貼り付けて、保存します。
<script>
document.dispatchEvent(
new CustomEvent('experience_interaction', {
bubbles: true,
composed: true,
detail: {
name: 'set-consent',
value: true,
},
})
);
</script>
8. 行動のトラッキングを開始するには、「公開」をクリックします。

注意点
・ Marketing Landing Page のサイトは、バックグラウンドで動作することを前提に設計されています。追加のコンテンツは作成しないでください。
・ サイトは、公開が完了するまで、変更した設定が反映されません。
・ 公開後にバナーテキストやスタイル設定を変更した場合は、再度サイトを公開する必要があります。
設定としては以上です。
9. 最後に、公開済みのランディングページのソースを確認し、スクリプトが挿入されていることを確認します。完了です。

いかがでしたでしょうか。
これらのデータを活用することで、ターゲットをより精緻に絞り込んだセグメントを作成し、マーケティング戦略の最適化を図ることができます。
セグメンテーション例
直近 30 日以内に 10 回以上アクセスした顧客
(例:高い関心を示している顧客)今週更新された製品価格表ページの URL を閲覧した顧客
(例:価格に関心を持つ可能性が高い顧客)直近 30 日以内に 5 回以上 Web アクセスしている顧客
(例:フォローアップが必要な潜在顧客)過去に競合に負けた商談のユーザーで、直近 30 日以内に同種サービスの紹介ページを閲覧した顧客
(例:再アプローチのチャンスがある顧客)
この Web 設定を行うと、匿名ユーザー(Anonymous User)のプロファイルが大量に作成される場合があります。
匿名ユーザーを対象外としたい場合は、データスペースフィルターで対象のプロファイルソースに isAnonymous NOT EQUALS 1 を設定してください。これにより、匿名ユーザーのプロファイルを除外した状態でデータを利用できます。

今回は以上です。
