折原一さんらしさが凝縮された短編集ミステリー_グランドマンション/折原一
今回は「折原一さんらしさが凝縮された短編集ミステリー」の紹介です。
以前も紹介させていただいた叙述トリックの名手が繰り出す短編集ですのでアッと驚かされる事間違いないと思います。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『グランドマンション/折原一』
作者
折原 一さん
生年月日:1951年11月16日
出生地:埼玉県久喜市
最終学歴:早稲田大学第一文学部卒業
主な受賞歴
1988年 第34回江戸川乱歩賞候補 - 『倒錯のロンド』
1994年 第47回日本推理作家協会賞[長編部門]候補 - 『異人たちの館』
1995年 第48回日本推理作家協会賞[長編部門]受賞 - 『沈黙の教室』
以前にいくつか紹介させていただきました!
概要
単行本:2013年5月18日発売
文庫本:2015年11月11日発売
出版社:光文社
物語のあらすじ
著者ならではの奇想と騙りが炸裂する、傑作ミステリー連作集!
騒音問題、住居侵入、ストーカー……アクの強い住人たちが、これでもかとばかり次々に問題を引き起こす「グランドマンション一番館」を舞台に、希代の名手の技巧が冴え渡る!
ファン必読の傑作ミステリー連作集!!
感想
大規模集合住宅を舞台に、そこに暮らす住人たちの視点から描かれる連作形式のミステリー作品です。
一話ごとに語り手や状況が変わり、日常に潜む違和感や不安が徐々に浮かび上がっていく構成が特徴です。
折原さんの作品らしい仕掛けが随所に散りばめられており、読み進めるほどに物語の見え方が変化していきます。
ひとつのマンションという閉ざされた空間を舞台に、人と人との距離感や視線のズレを巧みに描いているので読むものを飽きさせません。
住人それぞれが抱える事情や思惑が交錯し、何気ない出来事が思わぬ方向へ転がっていく展開には、折原一さんならではの巧妙さを感じます。
短編集ですが連作形式のため読みやすく、それでいて読み終えたあとには全体を通した違和感が静かに残る構成も印象的です。
日常の裏側に潜む怖さや、人の語りをそのまま信じてよいのかという疑問を投げかけてくる一冊だと感じました。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!!
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