無色の牢獄|第3話_02|自分勝手な父、連れ回す母
「本屋」が余り好きではなかった理由
私には、もう1つありました。
数少ない家族での外出。
本当は楽しいもののはずなのに私にとってはそうではありませんでした。
その理由は…





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本屋に行きたくなかった、もう1つの理由。
それは、父の存在でした。
父は本屋に着くなり、決まって本屋から姿を消すのです。
それにも関わらず、母は毎回、まるで大事件が起きたかのように「お父さんがいない‥」と真っ青になって、私たちを引き連れて探し始めます。
幼稚園児の私でも
『父は外出したらいなくなる』
と薄々分かっていましたが、
母の真っ青になり慌てる姿を見ると、言いようのない恐怖でたまりませんでした。
子どもながらに、
『父を本屋に連れていかなければいいのに』
と思っていましたが、なぜか母は父も連れて本屋に行っていました。
数少ない家族での外出なのに、私にとって苦痛の時間でした。
次回、本屋でのエピソードの最後を書いていきます。
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