登壇者が集まらない壁をどう超えたか?起死回生のLT大会と有能感の連鎖 【ノンプロキャンプおすそわけ07】
こんにちは!タカハシノリアキです。
シリーズ「ノンプロキャンプ2026おすそわけ」では、7月4日に開催された「ノンプロキャンプ2026」の成果と熱量をコミュニティの内外におすそわけするために、イベントの表側の学びだけでなく、ペルソナ設計やメンバー巻き込み、AIとの協働プロセスといった裏側の試行錯誤をオープンにお届けしています。
前回は、ノンプロキャンプ2026のセッション案をどう組み立てていったのかについてお話ししました。
今回は、セッション座長や登壇者をどのように集めていったのか、その裏側で生まれた起死回生のアイデアと、メンバー内に巻き起こった有能感の連鎖について詳しくお伝えします。
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セッション座長集目で直面した現実と苦渋の決意

職場でAIを実用化しているメンバーの希少性とオープンラボでの苦い記憶
ペルソナとセッションテーマの方向性を固めた後、仮のタイムテーブルを作成し、目標8セッションを目指して運営ミーティングで議論を開始しました。ミーティングでは、各セッションの実現可能性、登壇候補者の有無、参加者ニーズ、全体のバランスなどの視点から意見を集めました。
ここで重要だったのが実現可能性です。
登壇候補者がいなければセッションは成り立ちません。そこで、まずはセッションの取りまとめ役となる座長を先行して決め、座長と一緒に登壇者や内容を詰めていく方針を採用しました。
しかし、この座長オファーが大きな壁にぶつかりました。
そもそもノンプロ研内でAIを職場で実用に落とし込めており、それを発表できる形に整理できているメンバーは非常に限定的だったからです。
以前、毎月開催しているオンラインイベント「オープンラボ」で登壇者を呼びかけた際にも、全く反応が得られず…、けっこう凹んだ記憶がありました…汗。
セッション数を減らす決断と伝えきれない価値への葛藤
数少ない座長候補の方々も、仕事の日程や個人の状況の都合で決定できないケースが多発しました。オファーが上手くいかない日々が続きます。
最終的にセッションチームで協力し、サイボウズ様に協力を依頼したり、僕自身も1つのセッションを担当することに決めたりして、なんとか7つのセッションの座長を確定させました。
本来であれば、8つが目標だったのですが、「これは決まらないな…」ということで、現実的な判断をせざるを得ませんでした。
このような座長や登壇という役割を担うことによって、イベントに貢献するからこそ見える世界や、挑戦して初めて得られる学びの価値など、そこでしか得られないものがあるのです。
その魅力や価値を主宰としてうまく伝えきれていないのでは、みなさんがこのような機会を捉えるのを難しくしてしまっているのではなど、申し訳なさや力のなさを噛みしめるばかりです。
起死回生の「AIエージェントなんでもLT大会」が立ち上がった経緯

座長が決まった後も、複数の登壇者が必要なセッションでは人選の難航が予想されました。そんなふうに頭を抱えていた矢先、メンバーの皆さんから起死回生の企画が立ち上がりました。
それが「AIエージェントなんでもLT大会」です。
驚いたことに、この企画は僕が知らないうちに、セッションチームと一部のみなさんの間であれよあれよと立ち上がり、気づいた時には開催が決まっていました。非常に勢いのある自発的な動きでした。
中心メンバーの呼びかけにより、なんと合計16名ものメンバーが登壇することになりました。通常の1時間半や2時間のイベント枠には収まりきらず、朝の部と夜の部の2回に分けて開催する大きな動きとなりました。
「朝もく」の信頼関係と「ゆるくてOK」がイベントを実現させた理由
この企画が実現した背景には、ノンプロ研で毎朝実施されている「朝もく」という勉強会の存在があります。
朝もくとは毎朝開催されている勉強会で、みんなで集まってそれぞれがやりたいことをもくもくと取り組むというものです。習慣化でいうと、かなり強力な後押しになります。
僕は朝が苦手でなかなか参加できていませんが、ほぼ毎日参加して習慣化しているメンバー同士の間には、普段から時間と体験をともにする強い信頼関係がありました。気兼ねなく相談できる近い関係性があったからこそ、自発的なイベント企画へと一気に広がったのです。
また、LT大会の内容は、AIエージェントをなんとなく触っている人から使い込んでいる人まで、自分の使い方をゆるくシェアするというものでした。ゆるくてOKというハードルの低さが功を奏しました。
僕がオープンラボで声をかけた時は、皆さんにとってハードルが高すぎると感じられたのだと思います。何でもOKという小さなスモールステップを用意したことで、「それならできそう」と手が挙がりました。
周囲の好反応が育んだ「有能感」と次への挑戦の連鎖

このAIエージェントなんでもLT大会は、座長にとってセッションにふさわしい登壇者を探す素晴らしい機会となりました。
それだけでなく、発表したメンバー自身にとっても大きなメリットがありました。それは、発表を通じて周囲の仲間からポジティブで良い反応を得られたことです。
もともとは「自分なんて大してAIを使えていない」と思っていた方でも、仲間から良い反応をもらうことで「自分もみんなに貢献できる部分があるかもしれない」という有能感が芽生えてきます。
この有能感を足場にすることで、次の本番セッション登壇という大きな挑戦への勇気へとつながっていきました。
トップダウンで無理に引っ張るのではなく、ゆるい場で有能感を育むスモールステップを用意することこそが、人を巻き込み成長を促す真髄であると深く学びました。
まとめ
今回は、ノンプロキャンプ2026のセッション企画後半として、座長オファーの壁と「AIエージェントなんでもLT大会」を通じた登壇者確保のプロセスについてお伝えしました。
主宰である僕一人では超えられなかった登壇者集めの壁が、メンバー同士の信頼関係とスモールステップの設計によって劇的に解消されました。仲間からのポジティブな反応によって有能感が生まれ、次の挑戦へと連鎖していく仕組みは、コミュニティ運営やチームづくりの大きなヒントになります。
次回は、運営メンバーの組成と準備について振り返っていきます。ぜひお楽しみに!
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