見出し画像

【サザンこれアレ】『THANK YOU SO MUCH』(2025)

本日の【サザンこれアレ】は、3月に発売されたばかり。10年ぶり16作目のオリジナル・アルバム『THANK YOU SO MUCH』から選曲してみます。


◆ 恋のブギウギナイト

「チューブトップに欲情」「またフラれ「ブサイク」決定」「なんちゃって」「スタイルバツグン 生唾ごっくん」など、耳に残るフレーズ満載のこの曲。
中毒性があります。
桑田の「ネっ」と原坊の「ナイっ」も好きなんです。

女神か? 醜女か? 魔女なのか?
されど No woman no cry

1曲目から【これアレ】ありました。
ボブ・マーレイ「No Woman, No Cry」
私が好きな1975年リリースの『Live』バージョンで。
3:20位からのリフレイン「Everything's gonna be alright」が熱いです。


◆ ジャンヌ・ダルクによろしく

ライブ映えがする2曲目にはチャック・ベリー「Johnny B. Goode」が登場。

ちょいと見た目は頼りない
そんなオイラが奏でる “Johnny B. Goode

かのジミヘンも奏でています。
1969年のライブ録音を収めた『In The West』から同曲のカバー。
う~ん、たまりません。

愛しい人よ !!
I Love You Honey !!
好きにならずにいられない

ただの I Love You Honey だったらスルーしようと思いましたが「!!」が付くならこれで決まりです。
ロッド・スチュワート「Hot Legs」は『明日へのキック・オフ Foot Loose & Fancy Free』('77)から。

もう1曲。「好きにならずにいられない」は、チャック・ベリーと並ぶロック・レジェンド:エルヴィス・プレスリーの楽曲名で原題は「Can't Help Falling In Love」
セレクトしたのはコリー・ハートが1986年に発表したカバー。いかにも80年代らしいサウンドですが歌声の良さを損なっておらず美しい仕上がりです。


◆ 桜、ひらり

キーボードのリフからは、マイケル・マクドナルドがドゥービー・ブラザーズで流行らせたものを連想しましたが、私はイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーの「In It For Love」('79)が頭に浮かびました。
これもマイケルからの影響を受けていると思われますが。


◆ 盆ギリ恋歌

盆ギリ盆ギリ
夏は盆ギリ
ヨロシク Hold Me Tight

なんて語呂と響きが良い歌い出し。
カラオケは滅多に行きませんが、もし行く機会があれば一番歌ってみたい曲です。

Hold Me Tight は良くある言い回しですが、ビートルズ『With The Beatles』('63)の収録曲を強引に結びつけてしまいます。
ギター・リフはロックンロールのそれのようですが、メロディ・ラインは別の方へ向かっている「奴らはやはりただ者ではないな」と感じる一曲です。

そして、マンハッタン・トランスファー「Twilight Zone / Twilight Tone」('79)の耳に付くイントロと同じフレーズが「盆ギリ恋歌」の間奏で聞こえてきます。

ほいで
呑めや歌えの迎え送り火
Stairway To Heaven !!

出ましたツェッペリン「天国への階段」('71)
学生時代、アコギを持っている連中はもれなくコピーしていました。
私もその連中の一人でしたが何か。
(縦笛をコピーしている奴もいたな!)

桑田が著書「ただの歌詞じゃねえかこんなもん」で次のように語っています。

高校に入った頃「バンドやらない?」と誘われた。「いいよ」って藤沢まで出かけて行って、レッド・ツェッペリンの曲をやったんだけど一曲でクビになっちゃった。あの高いキーでそのまま唄えってんだもの、出るわけないよ、あんな声。

「ただの歌詞じゃねえかこんなもん」桑田佳祐著
少し途中を略しています

どの曲を歌ったんでしょうね。


◆ 風のタイムマシンにのって

明日晴れるといいね
小動の先へと続く旅ね

洋楽絡みの話ではありませんが… 何と読むのかわからない地名ってあちらこちらで見かけますよね。
「小動」車を運転するようになるまで読めませんでした。
「こゆるぎ」なんです。
曲の歌詞通りR134 を逗子・鎌倉方面から江ノ島へ向かうと、江ノ島の少し手前左側に小さな岬があります。その頂に風もないのにゆれる美しい松「小動の松」があったことに由来すると案内ボードに書いてありました。
以前、訪ねたときにお参りをした小動神社の写真を置いておきます。


◆ 夢の宇宙飛行

「ジャンヌ・ダルク」とともにノリが良い曲。
きっとライブでは盛り上がっているんだろうな~。

御守りは iggy Pop のサイン
虚しいだけの人生なんて
おサラバ !!

「グラム・ロックやパワー・ポップへの憧れとリスペクトが詰まった楽曲」だそうで Iggy Pop イギー・ポップが登場するのでしょうが、私オッサンのくせしてそういうの疎いのよ、妙に。(このフレーズ使わせていただくの今回で二回目。はまってます。)

曲の最後の一行は「大谷翔平本人から許可をもらった」と桑田がラジオ番組「やさしい夜遊び」で言っていました。「へ~そうなんだ」と普通に聞いていましたが、良く考えてみると物凄いことのような気がしてきました。
恐らく世界で一番最初に大谷翔平を歌詞にした人になったんですから。桑田は。


◆ 悲しみはブギの彼方に

「サザン・デビュー前のアマチュアバンド時代に作ったリトル・フィートのオマージュ。デビュー・アルバムに「いとしのフィート」を入れたのでそのままになっていた曲。」だと、先日放映されたテレビ番組「with MUSIC」で桑田が語っていました。
「いとしのフィート」「I AM A PANTY (Yes, I am)」と並ぶ初期サザンのフィート3部作といったところでしょうか。
いつの日か、この曲のようにあまり分厚いアレンジを施さず、原坊の生ピアノの音がコロコロと聞こえてくるバンド・サウンドのアルバムをもう一度聴いてみたいと思っているのですが、いかがでしょう。

ちょいとお待ちよ 車屋さん
蛙が啼くんで 雨づらよ

父が静岡県生まれでして。(この【これアレ】は洋楽ではありません)
私が子供の頃、一緒に風呂へ入ると湯船につかりながら上機嫌で「唄はちゃっきり節 男は次郎長」と静岡民謡「ちゃっきり節」を歌っていました。
そのサビが「ちゃっきり ちゃっきり ちゃっきりよ 蛙(きゃある)が泣くんで 雨ずらよ」(父曰く「づら」ではなく「ずら」だと)
子供の耳にその節がとても面白く聞こえて、父が歌うたびに「もう一回歌って~」と何度もせがんでいました。

サザンのメンバーに静岡県生まれがいた?と調べてみましたがいません。その前の歌詞は美空ひばりの「車屋さん」
美空ひばりから静岡民謡へとどうして結びつくのか、気になっているところです。


◆ ミツコとカンジ

リトル・フィートからザ・バンドへのメドレーということですか。
にんまりです。

ザ・バンドのデビュー・アルバム『Music from Big Pink』('68)から「The Weight」
サビ後のハーモニーを聞き比べてみてください。


◆ 神様からの贈り物

スペシャルムービーをご覧になりましたでしょうか。
見ていると飽きません。けっこう感動します。
曲と映像がぴったりとマッチしているんです。
「どぅわ~」と内山田洋とクールファイブ風に終わるところがまた良いんです。

1981年にヒットしたテイスト・オブ・ハニーによる「上を向いて歩こう」のカバー「Sukiyaki」を置いておきます。

本日はこれにて サ・ヨ・ナ・ラ ~


先日書いたレビューのようでレビューになっていない関連記事はこちらです。

【サザンこれアレ】では、サザンオールスターズ、桑田佳祐の曲の中から、洋楽へのリスペクトが感じられる曲を「これはアレじゃないか?」といった調子で紹介しております。あくまで私の思い込みによる選曲ですので、その点ご了承のうえご笑覧くださいませ。

#EnglandDan_and_JohnFordColey

いいなと思ったら応援しよう!