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地下格トーナメントの”UNDER DOG”、決勝進出はゴーン・トーラープと、まさかのパン・ピチット!

タイの地下格闘技団体、ファイトクラブタイランドは、新しい試みとして、8人のトーナメント戦である”UNDER DOG”を開始、この度、60キロ前後選手が対象のエピソードゼロの準決勝2試合が公開された。準決勝では、”アイアンマン”、ゴーン・トーラープタン・イッポと、48歳のパン・ピチットがタイ地下格のカリスマ、ジョーカーと戦った。


🔴UNDER DOGとは


これまでのファイトクラブタイランドの試合は、あくまで戦うことを目的とし、公式に勝敗はつけていなかったが、トーナメント戦のUNDER DOGでは、ノックアウト、ギブアップ、判定で勝敗を決める。

通常のファイトクラブタイランドの試合の様子

試合はオープンフィンガーグローブ(MMAグローブ)のムエタイルールで4分1ラウンド。試合がKO、ギブアップもない場合、8人のトーナメント参加者のうち、対象となる試合に出ていない残りの6人がジャッジとなる。 判定が引き分けの場合は、運営チームによる投票で勝敗が決定する。トーナメントの優勝賞金は50,000バーツ(約238,000円)。

特別フォーマットとして、ラウンド中に「ビーストモード」が始まるとリングのロープ替わりの「セーフマン」が試合サークルを狭めて、KOを発生しやすくする。ビーストモードの間にKOが発生した場合、特別ボーナスが付与される。

エピソードゼロは、60キロ程度のファイターを対象とし、タン・イッポ、セ・ヌム、ジョーカーなど8人が参戦している。昨年、ファイトクラブタイランドにて、ジョーカーと2回戦った、ゴーン・トーラープ(ゴーン・PYG)も出場し、ジョーカーとゴーンが優勝候補と言える。

🔴ゴーン・トーラープ対タン・イッポ


30歳のゴーンは初期のファイトクラブに出場していたが、その後罪を犯して収監、出所してからは妻と屋台でムーピン(豚の串焼き)の販売を始めた。170センチ、61キロ。一回戦では、リル・プレームにKO勝ち。対するは、27歳のタン・イッポ。171センチ、61キロ。初期のファイトクラブから参戦しており、ストリートファイトタイランドなど、他の地下格にも出場している。一回戦ではシー・スミスに判定勝ちしている。

ゴーン対イッポの組み合わせ

試合はずっしり構えるゴーンと、やや引き気味のイッポ、パンチやキックが所々で交差する。そうするうちに、イッポの右フックがゴーンの側頭部にクリーンヒットし、ゴーンが後退する。首相撲に持ち込み、なんとかピンチを切り抜けたゴーン、終盤には左ストレートを狙い撃ち、逆にイッポから2度ダウンを奪い、試合の結果を決定づけた。KOはならなかったが、文句なしの判定勝ちでゴーンが決勝進出を決めた。

ゴーン対イッポ
ゴーンの左が当たり、イッポは耐え切れずダウン
ダウンしたイッポ、一撃で倒したゴーン

 ↑ ↑ ゴーン対イッポ戦の動画

🔴ジョーカー対パン・ピチット


ジョーカーは拙著のノンフィクション「ムエタイ裏街道」にて、主役級で取り上げているタイ地下格闘技のカリスマ。ファイトクラブタイランドでは常にメインイベンターを務め、表のリングではRWS(ラジャダムヌン・ワールドシリーズ)では三浦孝太とも戦った。今年1月に格闘家からの引退を表明していたが、UNDER DOG開始に伴い、10カ月ぶりに戦いの場に復帰している。21歳、171センチ、61キロ。

対するパン・ピチットは48歳、165センチ、60キロ。ラジャダムヌンに出場するムエタイ選手のトレーナーもしているという。ムエタイ業界関係者として指導者、カットマンとして経験豊富、ファイトクラブの大会には度々出場し、20歳下の出場者をノックアウトしたこともある。

ジョーカー対パン・ピチット

「ジョーカーはパンチも強く、バランスが良い選手。自分が勝てるかどうかは50%」と試合前に話していたパン・ピチット、一方のジョーカーは「90%でボクの勝ちです。おじさん、せいぜい全力で頑張ってください。ボクはちょっと戦うだけ」とコメントしていた。

試合は序盤、ジリジリと前に出てプレッシャーをかけるジョーカーに対し、距離をとってカウンターのタイミングを伺うパン・ピチット、一瞬の隙をついてパン・ピチットの左ハイキックがまともにジョーカーの首に着弾するも、そのままパン・ピチットを抱えてマットに投げるジョーカー、ダメージはない様子。ジョーカーのパンチはことごとくパン・ピチットのバックステップ、クリンチで防がれて当たらない。焦るジョーカーはクリンチ際にグローブの内側でパン・ピチットの頭を押さえて跳ねのけ、これにレフェリーは反則をとって、イエローカード。

その後も、ジョーカーの攻撃は、ことごとくかわされる。パン・ピチットもなかなか攻撃に移ることができないが、隙を見て連打をまとめる。焦って、パン・ピチットを引き倒したり、組みついてマットに投げるジョーカーに、レフェリーは再度のイエローカード。試合は判定決着となり、パン・ピチットが勝利した。自滅したようなジョーカー、昨年のゴーン戦、そして過去のプロボクシングの試合においても、思い通りに試合が進まないとラフになってしまう悪い癖がある。「ジョーカーが勝つと思ったのに、、パン・ピチットは上手に戦った」と他の出場者からも褒め称えられる勝者、「年齢は問題ではない」とコメントを残している。

ゴーン・トーラープ対パン・ピチットの決勝については、近日中に公開される。

ジョーカーのほうがパン・ピチットよりひと回り大きい
開始当初は、ジョーカーが自信満々でパン・ピチットを追い詰める
顔を手のひらで押さえつける反則、試合は中断され、ジョーカーに注意
機動力を活かしたパン・ピチットが上手く戦う
番狂わせでパン・ピチットが勝利

↑ ↑ ジョーカー対パン・ピチットの動画

ジョーカー、パンピチットが決勝まで残った

 ↑ ↑ ジョーカーを主役級で取り上げたノンフィクション、「ムエタイ裏街道」、AMAZONで発売中

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