「米国債売り」(金利上昇)→「ドル買い」の "パブロフの犬" からいつ脱却できるのか? -「金利」と「FX」の関係はそんな単純なものではない
(参照) 「円高」→「日経平均安」の "パブロフの犬" からいつ脱却できるのか?|損切丸
今の相場を見ていると「損切丸」61歳、何だかイライラする(苦笑)。筆者が重視する「キャシュフロー」と相場の動向が一致しないからだ。かつて「ドル円」と「日経平均」をリンクするAIプログラムが主流だった時も同じイライラだったが、今や「円高」で「日経平均」を売る投資家、トレーダーはいなくなった。国際間での「キャシュフロー」で考えれば逆の動きになるはずだからだが、 "流行り物" が終わったという事だろう
筆者を最もイライラさせているのが長期債を中心とする米国債売りと「ドル買い」の齟齬。昨年来の滅茶苦茶なアメリカの政策をみれば米国外の投資家が "ドルの見切り売り" に動くのは想像に難くない。金額的に最も大きいのが米国債。それなのに「ドル買い」のプログラムは未だに "流行り物"


確かにFRBによる「利下げ」期待は完全に剥落し次の焦点は「利上げ」に移行しているが、それはECB=ユーロも日銀=円も一緒。FXは相対価値。原油など一定のドル需要は理解できるがこれは "有事のドル買い" などでは決してない。もしそうなら短期を中心に米国債が買われているはず。「金利」の動きは全く逆だ


まともな理論派トレーダー、特に若い奴ほどイライラして "逆張り" で刃向かったりする。それは間違ってはいないが AIは「逆張り」出来ない - 忍び寄る「デフォルト」の影|損切丸 に鑑みれば*儲かっている間はとことん同じプログラムを走らせる事になる。筆者が「ドル円」と「日経平均」の "パブロフの犬" を指摘してから(2025年3月)その解消に1年近く要している。今回もそれぐらいかかりそう。 "逆張り" もタイミングが難しい
*かつてコモディティ(商品相場)発のCTA(Comodity Trading Adviser)という「トレンドフォロー型」のファンドがブームになったことがあるが、あれをAIで走らせていると考えればいい。違いは高速で長期間相場が保つ点。ただ "違和感" を感じられるのが「人」の強み。 "無理は通っても無理" な訳で相場はかならずあるべき均衡点に戻る。古くは「相場は必ずオーバーシュート(行き過ぎ)する」を利してBoE(英国中銀)を打ち負かしたSロス氏もそうだが、時代時代で同じような "流行り物" が出てくる。「変化」の兆しはチャートの波形などに必ず顕れるので、あとは①他人より早く "違和感" を感じること②タイミング、そして最も大事なのが③行動に移すこと。時間軸は違えどいつの時代もやることは一緒である
とはいえ「円」に関しては利上げが遅れに遅れているのも事実。今日(3/12)からガソリン価格が突如+20~30円も上がるようだからインフレによる生活苦は極まる。エネルギー価格が上がれば物流費も上がるし化学製品の価格も上がる。これで 減っていく "使えるお金" - 邦銀の金利政策の「変化」|損切丸 に拍車がかかれば長期債を中心にJGB(日本国債)が売られるのは当然だろう。最終的には株式市場や不動産市場にも悪影響を及ぼす。状況変化によっては4月に+0.25%どころか+0.5%以上の利上げを決断しなければいけなくなる。この辺りは3年前のFRBと一緒


そしていつもの事だが「株本位制」アメリカの株価は「ドル高」等を背景に粘る粘る(苦笑)。日本からは毎月1兆円近くの「新NISA」や90兆円近い対米投資という "援軍" もある。だがそれもどこまで保つか。米国債売りなど着々と "ドル離れ" が進む中、いずれ「キャッシュフロー」>AIプログラムの均衡点に達する。相場が反転して「ドル売り」が加速すれば「新NISA」等を巻き込んで 続・ "リパトリ" (損失穴埋め取引)の連鎖 -「令和のオイルショック」|損切丸 も懸念される。問題はそれが「いつ」か
来週+0.25%の追加利上げが見込まれているオーストラリアの10年国債や30年米国債は@5%が視野に入ってきているし、ECBもインフレ対処で次の動きは「利上げ」と宣言。もう1%台の金利は7年以内のJGBだけで、追い上げてきたはずがまた欧米の背中が遠くなった。いくら「利上げはアホ」と考えようがマーケットのFACT(事実)からは逃れられない

まあ3年前から「さっさと金利を上げろ!」と主張してきた「損切丸」的には忸怩たる思いもあるが、政治とか官僚組織とか国のトップでは大変なこともあるのだろう。だがマーケットはそんなことは忖度してくれない。アメリカのTACOもそうだが、結局全てを差配するのはマーケット。読み違えれば大変なことになるのは投資も政治も一緒である

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