隠岐神社春の祈年祭にあわせ詩歌奉納
みなさま、こんにちは。隠岐桜風舎の榊原です。隠岐・中ノ島は今週は町内の学校の入学式、明日4月11日(土)は町民が毎年こぞって盛り上がる第37回隠岐島綱引大会、4月14日(火)には隠岐神社の春季例祭と、春の行事が盛りだくさんです。
さて、話は少しさかのぼりますが、みなさまは「祈年祭(きねんさい/としごいのまつり)」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。おなじく春に行われるお祭りなのですが、毎年2月17日に執り行われる
「祈年祭(きねんさい/としごいのまつり)」は、宮中や伊勢神宮で1年の無事や豊作を祈願するお祭りです。隠岐神社でも、毎年この日にお祭りが行われています。
「年ーとし」とは米のことであり、年の初めに米を始めとする五穀の豊穰を祈ります。宮中においては奈良時代より祈年祭が執り行われ、全国の神社に幣帛が供せられていました。延喜式によるとその数は3132座に及んだとされており、いまでもその神社は(延喜)式内社と呼ばれています。
この祈年祭にあわせ、隠岐神社に詩歌を奉納させていただきました。
今年の祈年祭はおだやかな春の陽気
令和7年の12月、弊社の企画で、隠岐神社奉納詩歌(和歌・俳句・短歌)作品を募集させていただきました。
和歌に堪能で『歌聖(かせい)』と称された後鳥羽院をお祀りする隠岐神社に自作の詩歌作品を投稿いただき、隠岐神社に奉納。新年の幸を祈願していただくという趣旨のもよおしです。今回で3回目を迎えたこの企画ですが、常連の投稿者様もいてくださり、ありがたいことです。
↑今回の詩歌募集の際のお題は「故郷」でした。和歌・俳句・短歌それぞれ同じ題で募集させていただきましたが、和歌については、とびぬけて歴史が長いこともあり、『このお題ならこのように詠む』ということがほぼほぼ
決まっていて、ほかの部門に比べ少し難易度が高いかも?と思いnoteにて和歌での『故郷(ふるさと)』の詠み方をすこーしだけ紹介させていただいておりました。※現在、募集は終了しています
祈年祭のこの日は、春先のような空気を感じる日でした。
穏やかに晴れて、気温も上がり始めた午前10時、祭典がはじまりました。


祈年祭では、例年と同じ神饌(神々に献上するお供え物)に加え、隠岐神社奉納詩歌(和歌・俳句・短歌)作品が神前に捧げられました。
今回奉納いただいた作品の中から一部をご紹介させていただきます。
今年の募集題は「故郷」でした。
まずは短歌部門のご紹介から。

牧野さんは、令和7年度から隠岐後鳥羽院大賞の事務局をご担当なさっています。昨年は折に触れ、数々の冴えた短歌を詠んでくださいました。
スリランカの夜も輝く
オリオンもカシオペアも北斗七星も
事務局のお仕事大変かと思いますが、今年も牧野さんの詠まれる歌のほうも楽しみにしております!なお、令和8年度の隠岐後鳥羽院大賞の募集も始まっております。みなさまぜひ公式サイトをご覧になってくださいませ。
↓隠岐後鳥羽院大賞の公式サイト。今年の募集につきましては、下のほうへスクロールしていただくとご覧いただけます。
続きまして、和歌部門の作品のご紹介です。

梶間和歌さんは、和歌界隈で多岐にわたる活動をされていますので、インターネットで和歌を調べたりする際に検索結果に和歌さんのサイトが表示されたこと、あるのではないでしょうか。和歌さんは実は島根県(石見地域)のご出身で、隠岐も島根に入れていただけるのであれば(やや自虐)同郷です。
今後ともよろしくお願いいたします。
夕暮れの月を分け行く舟のあとを恋ふるながらのさを鹿の声
令和五年 隠岐後鳥羽院和歌大賞 古事記編纂一三〇〇年記念大賞

呉竹さま、今回もご投稿いただきましてありがとうございます。呉竹さまの作品には、令和4年(2022年)ごろ初めてお目にかかりましたが、通底する陰翳の妙を感じさせられます。今後も作品をお待ちいたしております。
行末のあらまし事も水無月の今日は夏越の祓ひ捨てつる
水無月の夏越につらさ祓ひかね荒ぶる神もかくは思はじ
第二回詩歌奉納企画 隠岐神社 夏越の祓 奉納和歌
お祭りの最後に、村尾宮司さまからお言葉がありました。
「この一年がみのりあるようお祈りするお祭りに、みなさんの故郷をおもう歌が奉納されましたこと、とてもうれしく思います。」
私も参列させていただきながら、みなさまの一年の幸を祈らせていただきました。
次回の詩歌奉納は約二か月後の夏越の祓(なごしのはらえ)にあわせて開催いたします
次回の隠岐神社奉納詩歌(第4回)は、隠岐神社の夏越の祓(なごしのはらえ)に合わせて6月末~7月初めの開催を予定しております。上半期の身についた穢れを払う、茅の輪をくぐって身を清める神事ですが、昨年は、詩歌を投稿してくださった方の代理で輪をくぐったりなど、させていただきました。
↓昨年の夏越の祓(なごしのはらえ)詩歌奉納のレポート
この夏もみなさまの作品を楽しみにお待ち申し上げております!
おっとその前に、あす4月11日(土)の綱引き大会、4月14日(火)の隠岐神社春季例祭も楽しみですね。
みなさま、すてきな春をお過ごしくださいませ。
