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第10回浜松「私の詩」コンクール——自由詩以外の部門審査員と企画を募集

 求む! 借り物の価値で動くクリエイターではなく、自らで価値を築く創造者を!


詩歌部門の企画と審査員を募集

 第9回浜松「私の詩」コンクールは応募受付を終了しました。応募してくださった方、後援をいただいた方、しずかに見守っていただいた方、すべてに感謝しています。
 第9回は自由詩(800文字以内)の一部門のみの募集でした。そして第10回は浜松市の詩人・酔芙蓉さんが第1回をはじめてから10回目となる記念回にあたります。もちろん第何回だろうと応募者には関係のないことです。けれど、10回目という節目の回は、自由詩以外の詩歌部門——俳句・短歌・川柳・漢詩・連句・遠州聯詩など——を1〜2部門ほど仮設したいと考えています。もちろんここでの詩歌は言語芸術に限りません。
 ただ、私一人で全分野の審査を担うことには物理的な限界があります。なので「こういう部門をこういう形で企画・運営したい」という提案を持っている方、かつその審査員をできるという方を静岡県西部という地域限定で広く募ります。

地域限定だけれど広く募集するわけ

 まず、浜松市文化振興財団や浜松アーツ&クリエイションなど静岡県西部の一部の公的な文化芸術機関は、文化芸術のための文化芸術政策を持っていません。持っていないから既存の人脈に依存してイベント企画や事業を組み立てるしかない。結果として、縁故のある特定クリエイターや目立っているだけのクリエイターに案件が集中し、縁故のない市民やクリエイターはいくら技量があっても文化に対する知識があっても静岡県西部では浮上できない構造が温存されています。この現状は産業振興には有利かもしれません。しかし確実に地域の文化的な主体性を著しく傷つけ、かつ文化の全体性を損なっています。そのように文化活動が文化を疎外する病理こそが私の言うクリエイター・ファシズムです。脳みそのない怪獣がまちなかを歩き回っているのです。
 技量があり、知識があり、企画力があれば、縁故がなくても目立つジャンルでなくても社会に出られる。そういう当たり前のことが静岡県西部ではなかなか実現しない。しかし、私がやりたいことは当たり前を押し殺している縁故や癒着の構造を破壊することではありません。そんな緑の牧場の幸福 Glück der grünen Weideを温存しつつ、別の回廊を広げることです。
 詩歌テクノクラートという概念を以前から提唱しています。それは詩歌を書くだけでなく、詩歌に関わるイベントを自ら企画・運営できる技術者的な人材です。詩歌イベントを主催する、詩歌誌を企画する、審査の仕組みを設計する——そういう実務を担える人が静岡県西部に増えれば、特定の団体や人物への依存が自然に薄まることでしょう。詩歌テクノクラートの育成は、静岡県西部の文化的な主体性と全体性を高めることと地続きです。

 だから今回の募集の目的は、単に「審査員を探している」ということだけではありません。「十湖賞とは異なる選考基準での俳句コンクールを自分で運営し俳壇を静岡県西部から改革する」という今後の活動方針を持っている人、「漢詩部門を立ち上げて、古い発想に凝り固まった漢詩界隈に風穴をあけたい」という企図を持っている人などに審査員をお願いしたいと考えています。つまりこの第10回浜松「私の詩」コンクールでの審査員活動を、今後のあなた自身が企てる詩歌活動の踏み台にしようと考えている方であれば、静岡県西部在住であること以外の条件は一切問いません。

 ここで昔話をします。私自身は第7回浜松「私の詩」コンクールまではチラシを見て応募した側でした。それから詩の合評会に参加した関係で第8回では審査員を経験し、第9回から実行委員長を任されました。なんの縁故もないところから活動の幅を広げることができる回廊が、静岡県西部では細いながらも通じています。あとはその回廊を太くするだけです。あなたもその回廊を拡張してみませんか? そして地域文化の全体性と主体性を鍛えてみませんか?

応募方法

 Googleフォームから応募してください。もし部門審査員となった場合、何度か静岡県浜松市へ来る必要があります。応募は2026年9月30日まで。

第9回浜松「私の詩」コンクールの基本情報

  • 主催:浜松「私の詩」コンクール実行委員会

  • 後援:浜松市教育委員会 | 静岡新聞社・静岡放送 | 静岡県詩人会 | 浜松市文化深耕材団

  • 受賞作掲載:文芸誌『断食月』第三号

  • 受賞朗読詩丼改(2026年9月27日 はままちプラス)


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