note部の3か月が、半年後の私を変えていた|おーつーnote部修了生 りるさんインタビュー
「今、暮らしやすいです。悩むことはあっても、引きずらなくなりました」
そう話してくれたのは、note部(※)0期に参加したりるさん。もともとライターとして活躍していたりるさんですが、以前は自分の感情を言葉にできないもどかしさや、発信への迷いを抱えていました。
note部を卒業してから半年。家族の看病や自身の怪我が重なり、思うように動けない日々もありましたが、ふと気付きます。「毎日自分の気持ちを発信しても疲れていない」「仕事も暮らしも、ちゃんと回っている」と。
「あの3か月がなかったら、今の私はいません」
課題だった有料noteが出せなかったことへのやりきれなさを抱えながら、本当の手応えは〝卒業から半年遅れ〟でやってきました。
——ここからは、りるさんへのインタビューを通して、「暮らしやすくなった」と感じるまでの変化の過程をたどります。
聞き手/冨田 裕子(おーつー)・note部主宰
※ note部:おーつーnote部の略称。noteで発信する人たちが集まり、「自分の本音と繋がること」を目指す3か月間の伴走型オンラインコミュニティ。これまでに0期・1期を開催。
自分の感情を書けないもどかしさを抱えた私が、「ここで向き合う」と決めた

——note部に入る前は、どんなことに悩んでいましたか?
りる:一番の悩みは、「自分の感情を文章にできない」ことでした。書きたい気持ちはあるのに、何を発信していいのかが分からず、下書きだけがどんどんたまっていく。そんな状態でした。
もともと、夫や両親など身近な人に対して本音をあまり言えないタイプだったんです。意見が違っても、その場の空気が悪くなるのが嫌で、いったん相手の言葉を受け入れてしまう。
そうすると自分の中にモヤモヤだけが残って、「あれ、自分ってどうしたかったんだっけ?」となりやすかった。「人にどう思われるか」が怖かったのかもしれません。
さらに、SNSで発信している人を見ると、「有益なこと書かなきゃ」と勝手にプレッシャーを感じていました。ライターという仕事柄、構成や表現の型へのこだわりも抜け切れなくて……。その結果、自分らしい文章を書けないことに、ずっともどかしさを感じていました。
——その状態から、なぜnote部を選んだのでしょう?
りる:noteで自分と向き合うなら、絶対おーつーさんのもとでやりたいと決めていたからです。以前、おーつーさんがライターから自分の発信に軸足を移した時期に書いていたnoteを読んで、その葛藤や悩みがすごく刺さったんです。「こんなに心の奥まで書ける人がいるんだ」と思うくらい赤裸々で、衝撃を受けました。
その文章を読んでいるうちに、自然と身近な人のように感じていました。だから、おーつーさんが「noteを伴走する側になりたい」と言ったときから、「講座が始まったら絶対手を挙げる」と決めていました。迷いは一切なく、「始まったから、やります」の一択でした。
誰かのnoteが、思いがけず自分の本音を引き出した

——実際にnote部に入ってみて、どんな場所だと感じましたか?
りる:まるで学校の部活みたいな場所ですね。マジで。それぞれ別の仕事や生活があるけれど、ふとしたときにリビングに集まるシェアハウスのような感覚もありました。
部長のおーつーさんが常に等身大で受け止めてくれるから、集まるメンバーも安心して本音を出せる場所だったと思います。
——印象に残っている出来事はありますか?
りる:「note感想シェア会」がピカイチでした。自分のnoteに対して、メンバーがそれぞれの視点で感想をくれるんです。自分ではちょっとマイナスなつもりで書いたことも、読み手によってはプラスに届いたり、「それって本当は、こう思ってたんじゃない?」と、別の角度から読み取ってくれたりする。他者の視点を通して、自分の本音をもう一段深く掘り下げてもらえる感覚がありました。
——他のメンバーのnoteを読むことも、刺激になりましたか?
りる: すごく大きかったです。私はメンバーの投稿を「読書代わり」にしていました。日常の些細な出来事を深掘りした誰かのnoteを読むと、「あ、私も昔似たようなことがあったわ」と記憶が思い起こされるんです。
自分もnoteを書きたくなり、誰かの発信が連鎖して、自分の内面と向き合う時間になっていったのかもしれません。書くことだけではなく、「読むこと」で得られる気付きもたくさんありました。
——りるさんご自身も、じっくり掘り下げるタイプだなと思っていました。
りる:そうですね。さらっと書けなくて(笑)。だから毎日投稿にこだわるより、「自分が納得できるものを、週に一本出そう」と決めました。投稿数ではなく、「今の自分が出したいもの」を優先するペースに行き着きました。それを自分で選べたことも、note部での大きな学びでした。
卒業後に体調不良が続き、やりきれなさが残った。それでも「X 毎日更新」に踏み切れた理由

——note部卒業後、ご自身の中で変化はありましたか?
りる:実は卒業直後から、負の連鎖が続いていました。子どもがマイコプラズマや百日咳にかかり、私自身も疲労骨折をしてしまって。家族の誰かが常に通院しているような、生活するだけでいっぱいいっぱいの状態でした。
本当は卒業までに有料noteを出したかったんですよ。準備していたんですが、結局出せずにお蔵入り。最後に「やりきれなかったな……」という悔しさが残りました。
——それは大変でしたね。そこからどう浮上されたんですか?
りる:体調が落ち着いた頃、「まずはXを毎日更新してみよう」と決めました。以前の私なら、数字や人の目を気にして途中でやめていたと思います。でもその時は、「いったんやるって決めたからやる」というスイッチが入ったんです。
不思議なことに、note部を経てから発信へのためらいが消えました。「仕事柄、これは言わないほうがいいかな」というブロックが外れて、「今の自分が書きたいことを書いてみよう」と吹っ切れました。
——人の目が気にならなくなった?
りる:ならなくなりましたね。他の人の発信を見ていても全然ブレません。誰にどう思われるかより、「自分がどうしたいか」を優先できるようになりました。
日常の中で「これは発信のネタになるかな?」とアンテナを張る習慣もできました。自分の気持ちや小さな違和感に気付きやすくなったのも、間違いなくnote部のおかげです。
「やりたい」で選べるように。変化は遅れてやってきた

——うれしい変化がたくさんありましたね。
りる:note部に入る前と入る後で一番変わったのは、「何がしたくて、何をしたくないか」を自分で選べるようになったことです。ありがたいことに仕事の依頼も増えましたが、「やりたい」と思えば「やります」と即答し、心があまり動かないなら無理に引き受けない。
それでも不思議と仕事は回っているし、キャパオーバーにもなっていません。
——自分の感覚を信じられるようになったんですね。
りる:そうですね。以前、「なんか違う」と感じながら無理を重ねて、疲弊してしまった経験があります。だからこそ、「自分に合わないやり方を手放す」大切さが分かりました。今年はストレスも少なく、「この暮らし方、いいな」と感じています。
正直、あの3か月がなかったら、私は変わっていなかったと思います。変化は半年後にやってきましたが、あのタイミングでnote部を立ち上げてくれたおーつーさんには、本当に感謝しかありません。
すぐに変わらなくていい。じわじわ効く3か月を

——最後に、どんな人にnote部をおすすめしたいですか?
りる:本気で自分と向き合いたい人ですね。少し前の私のように、人の目を気にして自分の時間を後回しにしてしまう人。「自分を変えたいけれど、何から変えたらいいか分からない」という人にこそ、来てほしいです。
自分のことって、分かっているようで実はあまり分かっていないものです。私も「子どもがいるから無理」と感じがちでしたが、note部で向き合ううちに「あれ、これならできるんじゃない?」と考えが変わりました。
——思考が変わると、選択も変わりますよね。
りる:1か月やそこらの短期間で劇的に人生が変わるというより、半年、1年経って振り返ったとき、「あ、私こんなに変わっていたんだ」と気付けるはずです。
「やりたい」で選べる自分になると、発信も仕事もブレなくなるし、家の中の空気も良くなる。自分も家族も楽しくなりますから、ぜひ参加してほしいなと思います。
(おしまい)
【プロフィール】
りる(りる)
宮城・仙台在住のライター。2023年より在宅ワークを開始し、出版社や旅行会社、地域メディアで主に「暮らし」にまつわる記事を執筆。企画から取材・執筆・撮影・入稿まで一貫して対応可能。
わかりやすさ・共感を意識した文章に定評があり、クライアントからも「親身に向き合ってもらえた」「思いを汲み取ってもらえた」との評価を得ている。セールスライティングスキルを習得し、読者の心に刺さるキャッチコピーの作成が得意。
健やかで心地よい40代を過ごすため、「暮らし」「時間」「自分」を整えることを大切にしている。読書、ヨガ、ムーンクリアリングが習慣。家が好き。2児の母。書いて暮らしながら〝ちょうどいい〟を探求中。
執筆/石川 えりさ
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