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誰にも響かない発信を卒業する、小さなブランディングの始め方

正直に言います。

2024年の春、Xを始めたばかりの私は、まったくと言っていいほど「誰かにどう思われたいか」なんて考えていませんでした。

通院と仕事を両立する日々。腰痛で長時間座っていられず、noteを書くにもひと苦労。心の不調に足を取られながら、それでも「何かを変えたい」と必死にしがみついていたんです。

でも、何をどう変えたらいいのかもわからなかった。だから、とりあえず「思ったことを、そのまま出してみよう」そう考えて、SNSに投稿していました。

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■あるメルマガを読んで、過去の自分を強く思い出した夜

そんなある日、とあるメルマガが目にとまりました。

タイトルは「ブランディングを完全攻略しよう」だったと思います。

正直、最初は「またよくある自己啓発系か」と思って読み始めたんですが、読み進めるうちに背筋がすっと伸びていくのを感じたんです。というのも、その著者が語っていたことが、まるで過去の自分に向けて書かれているようだったから。

メルマガの著者が言うには、「読者に抱いてほしいイメージを、意図的に練り込むことがブランディング」だそうです。そしてそのために、どんなコンテンツでも、必ずブランディング要素を散りばめるようにしているとのこと。

たとえば、「ライティングの専門家である」「家族や恋人を大切にしている」「自分の学びに惜しまず投資する」など、投稿の端々にその人となりが浮かび上がるような情報をさりげなく忍ばせているのだとか。

思わず、スマホを握りしめました。なぜって、それまでの私は、そんな発想すら持っていなかったから。毎日書いて、毎日投稿して、それだけで必死だった。でも、それはあくまで「自分の都合」だったんです。

誰に、何を届けたいのかを一度も考えずに、「ただの言葉」を吐き出していただけ。

あの頃の私に、今の私が声をかけるなら、こう言いたい。

「あなたが伝えたいことと、相手が受け取っている印象は、まったく別物かもしれないよ」と。

■「伝えたい印象」を意図せずに放った言葉は、誰の心にも残らない

このメルマガの著者が話していたことで、特に印象に残ったのが、「逆ブランディング」という言葉でした。自分の世界観や発信の方向性と矛盾するような投稿をしてしまうと、それまで積み上げてきたものが一瞬で崩れてしまう、という内容です。

たとえば、「自由なライフスタイル」を売りにしている人が、「毎日21時まで働いていてヘトヘト」なんて発信をしたら、読み手はどう思うでしょうか?

せっかく「自由そうでいいな」と思っていたイメージが、ガラガラと音を立てて崩れてしまう。そういう投稿を「逆ブランディング」と呼ぶそうです。

それを読んで、私は恥ずかしさと申し訳なさを感じました。というのも、私自身が何度もそれをやっていたからです。

「今日は体調が悪くて寝込んでました」
「誰にも読まれなくてツラいです」
「意味あるのかな、この投稿」

そんな言葉たち。

今ならわかります。あれは、私自身が積み上げようとしていた「読まれる存在」というイメージを、自分の手で壊していたのだと。

だけど、これは責めるために言っているわけじゃありません。私と同じように、「どうせ自分なんて」と、どこかであきらめてしまっている人にこそ伝えたい。それでも、変えられるってこと。むしろ、あなたの発信にしかできない「世界観」があるってこと。

そのメルマガでは、あるエピソードも紹介されていました。

Instagramでおいしいごはんの写真を投稿していた人が、突然全部の投稿を削除して、コンサル情報を発信し始めたところ、フォロワーが激減してしまったのだそうです。投稿の雰囲気も、内容も、突然の変化にファンはついていけず、反応率もどんどん下がっていったとのこと。

これも、逆ブランディングの典型例だったそうです。

これを読んだとき、私はひとつの確信を持ちました。

「発信は、ただの発信ではない」ということ。そこには必ず、受け取る側の感情があって、関係性があって、期待がある。そして、読み手が受け取る印象こそが、次の行動――ファンになるか、離れていくか――を決める。

だからこそ、「少数でも、熱量のあるファンに刺さるコンテンツ」を発信するためには、読者にどう見られたいかを「先に」考えておくことが、大前提なんです。

では、「どうやってその【読み手に持ってほしいイメージ】を作り込めばいいの?」という部分を、実体験を交えて解説していきます。

■「誰に」「どう思われたいか」が、発信の軸になる

今回、ご紹介しているメルマガの中で、「読者に抱いてほしいイメージを、自分で意図して設計することがブランディング」だという話がありました。

これ、実はすごく当たり前のようで、なかなかできていない人が多い。少し考えてみてください。あなたはSNSに投稿するとき、ちゃんと「誰に」届けたいかを明確にしていますか?

そして、「その人に自分をどう見てほしいか」を具体的に思い描けていますか?

私自身、Xを始めた当初は、これがまったくできていませんでした。うつや不整脈の症状に波があるなかで、どうにかnoteを書いて投稿してはいたものの、読む人の姿はぼんやりとしか見えていなかった。「とりあえず誰か読んでくれたらいいな」くらいの気持ちで、ただ言葉を投げていたんです。

でも、今振り返ると、それではどれだけ書いても、響かないのは当然でした。

そんな私に大きな気づきを与えてくれたのが、前述のメルマガでした。そこでは、「投稿の中に【読者に持ってほしいイメージ】をちりばめることが大切」だとか。そして、それが無意識にできているように見える人は、実は意識的に設計しているのだそうです。

たとえば、そのメルマガの著者は

「ライターであること」
「自由な働き方をしていること」
「見栄を張らず地に足のついた生活を送っていること」

など、複数の要素を自分の投稿の中に自然に混ぜ込んでいるとのことでした。そのおかげで、読者は彼の投稿を読むたびに、「この人は自由に働く地味だけど誠実なプロフェッショナル」という印象を自然に抱いてしまうのだそうです。

こういう話を読んで、私は一つ、はっきりと学んだんです。

「ありのまま」には、設計がいる。

むしろ、読者の心に届く「ありのまま」は、設計の上に成り立っている。

たとえば、私が発信を通して、「苦しみながらも前を向いて生きている、さえないけど本気なおじさん」というイメージを届けたいなら、その要素を少しずつ投稿に混ぜ込んでいく必要がある。読者が「この人、信頼できるな」と思ってくれるような材料を、言葉にして置いていく。それが、ファンになってもらうための「準備」になるわけです。

■少数でも、熱量のある人に届けば、それでいい

ここまで読んでくださっている方の中には、もしかすると「そんなに戦略的になるなんて、なんか計算高い気がする」と思われた方もいるかもしれません。

でも、これだけは言わせてください。ブランディングは、自分を偽るためのものではありません。本当の自分を、きちんと伝えるための方法なんです。

たとえば、私のような人間がいます。52歳、体調に波があって、就労継続支援A型事業所を利用しながら細々と仕事をしている。SNSの世界では、正直目立つ存在ではないし、肩書きにもパワーがあるわけじゃない。

でも、それでも毎日noteを更新して、朝は読書、夜はnoteを書く生活を続けている。そんな自分の姿を、「一緒に進んでいきたいと思える相手」にどう見せたら届くだろう?それをずっと考えながら、今では発信しています。

たった1人でも、

「この人の投稿を読むと、なぜか元気が出る」
「今日もがんばってみようかなって思える」

そう感じてもらえたなら、それだけで意味があると思っています。

メルマガの中では「少数でも熱量のあるファンに刺さる発信こそが、最強のブランディング」だと語られていました。

これには本当に深く共感しました。バズりたいわけじゃない。誰からも一目置かれたいわけじゃない。ただ、ほんの数人でいいから、「この人の投稿は、自分のために書かれている気がする」と思ってもらいたい。それこそが、私の理想の発信なんです。

だからこそ、戦略は必要です。

たった1人に響かせるためにも、イメージを練り込む作業は欠かせない。言葉の選び方、写真の雰囲気、プロフィール文の一行一行。そのすべてが、あなたという人間を形づくっている。

私はまだまだ未熟で、理想のブランディングには遠いかもしれません。

でも、少なくとも今は、自分が届けたい相手の顔を想像しながら、毎日noteを書いています。それだけでも、発信する意味が大きく変わってきたと実感しています。

ここからは、逆ブランディングに陥らないために、気をつけていることや、過去にやってしまって後悔した経験なども交えながら、具体的な注意点についてお話していきます。

■「あれ?」と違和感を抱かせた瞬間、信頼は音を立てて崩れる

発信を続けるなかで、いちばんやってはいけないと感じたことがあります。それは、自分で築いてきた世界観を、自分の不用意な言葉で壊してしまうことです。

このことに、私は実際に失敗して気づきました。

ある日、Xにこんな投稿をしたんです。

「今日は何もしたくない。全部やめたい」

それだけの短い言葉でした。でもその投稿を見た誰かが、こう思ったかもしれません。

「この人って、毎日読書して、noteを更新してるって言ってなかったっけ?」
「自分のペースで前向きに頑張ってるって言ってたはずなのに」

──たしかに、気持ちを吐き出したくなることはあります。だけど、それが発信としてどんな意味を持つかを考えずに書いた私は、正直軽率だったと思います。

投稿した瞬間はスッキリする。でもあとになって、「あ、これは違ったかもしれない」と気づく。読み手の空気は変わるんです。いいねの数が減る。リプライが止まる。誰かがそっと離れていく。

姿は見えなくても、伝わってしまうんですよね。

このとき、前回もご紹介したメルマガの言葉が、頭のなかをよぎりました。

「逆ブランディングには気をつけよう」というアドバイスです。

自分でつくったキャラクターや世界観を、自分の言葉で崩してしまうと、読者は迷ってしまう。これは、よくある失敗のひとつだそうです。

そのメルマガでは、世界観は風船のようなものだと書かれていました。ちいさな穴がひとつ空いただけでも、そこから空気が抜けてしまう。まさにその通りだなと思いました。

私は「障害や持病を抱えながら前向きに生きる中年」「朝の読書と夜の執筆が習慣」という、静かだけど芯のある世界観を持って、毎日の発信を続けています。

元気を装うこともない。でも、あきらめていない姿を見せたい。今つらい人に、「あなたの痛みは、ちゃんと未来につながっていくよ」と、背中で語れるような存在でいたい。そんなふうに思っているからこそ、「あれ、ちがうかも」と思わせてしまう投稿は、本当にもったいないんです。

だから、それ以来私は、ひと呼吸おいて考えるようになりました。

この言葉は、私の歩んでいる姿と噛み合っているか?
今つながってくれている人たちは、これを見てどう感じるか?

すべての言葉に答えを出すのはむずかしいけれど、せめてその問いだけは、毎日忘れないようにしています。

■伝えないことにも、意思を込める

投稿の内容だけでなく、もうひとつ大切なことがあります。

それは、「何を発信しないか」を決めるということ。

たとえば、私は最近、新しく学びたい分野が出てきて、今の自分のテーマとはちがうタイプの発信をしたくなる瞬間もあります。でも、その情報は、いまの私が日々届けている「穏やかな継続」「無理のない挑戦」という世界観には少し合わないものだったんです。

そんなときに思い出したのも、やはりあのメルマガでした。著者が話していたのは、「新しいテーマで発信を始めたいなら、アカウントを分けるべきだ」という話。

実際、Instagramでフォロワー1万人を抱えていた方が、それまでのおいしいごはんの写真を全削除して、突然コンサルの内容を発信しはじめたところ、フォロワーが激減してしまったのだそうです。読者がついてこられず、反応率もどんどん落ちてしまい、結局マネタイズもできなかったとのことでした。

私はこの話を読んだとき、背筋がすっと冷たくなるような感覚を覚えました。どんなに素晴らしい内容でも、それまでの世界観と整合性が取れていなければ、読者はついてこれない。むしろ、せっかく築いた関係性を壊してしまう可能性もあるのだと。

だから私は、もし新しい挑戦をしたくなったら、それはまったく別の場所でやることにしています。

今のnoteやSNSは、これまで出会ってきた方とのつながりを大切に育てていく場所。そして、新しく始める場所では、また一から新しい世界観をつくっていく。そんなふうに、自分の中で線を引いているんです。

読み手の混乱を避けるためでもあるけれど、それだけじゃない。

ファンになってくれた人の時間と感情に、敬意を払いたい。

少数でも熱量のあるファンに刺さる発信を目指すなら、そこには覚悟が必要です。

好き勝手に言いたいことを言う自由と、信頼される発信者でいる責任は、なかなか共存しにくいもの。でも、そのバランスをとりながら、自分の世界観を守り抜くことが、ファンとつながり続ける鍵なんだと、私は信じています。

続いては、「じゃあ具体的に、どんなふうに読者に抱いてほしいイメージを言葉に落とし込んでいるのか?」というところに踏み込んでいきます。

ブランディングを意識した発信の「実践編」として、日々のnoteやSNS投稿で私が工夫していることをご紹介します。

■「そのままの私」で、どう伝えるかを設計する

自分が発信している内容に、どれだけ「意図」があるか。

これは、SNSでもnoteでも、読者との信頼関係を築いていく上でとても大切な視点です。私は、これまで何度も発信の軸がブレて、言葉を出しては後悔して、また投稿を消して……という繰り返しをしてきました。

だけど今はようやく、「少数でも熱量のある人に届く発信とは、どういうものなのか」が、少しずつわかってきたように感じています。

それは決して、華やかな言葉を並べることでも、注目を集めるテクニックを使うことでもありませんでした。

むしろ、逆です。

「障害や持病を抱えながら前向きに生きる中年である自分」を、どうやったら歪まずに、でも、伝わるかたちで届けられるか。そこに知恵と工夫を注ぐようになりました。

たとえば、私は朝の読書と夜のnote執筆を日課にしています。

これをそのまま「今日はこんな本を読んだ」「今夜も書き終えた」と投稿するだけでは、ただの生活報告になってしまう。でも、たとえばこう書き換えるんです。

「腰が痛くて座るのもつらい日。でも、15分だけ本を開いたら、気持ちが少し前向きになった」

この一文には、私の生活リズムだけでなく、「無理をせずに、自分のペースで進んでいる人」という印象も、そっと含まれています。自分の痛みを隠さずに、でも、そこからどう前を向こうとしているかを見せる。そうやって、自分の姿勢を読者に伝えるんです。

言い方ひとつで、届く印象は大きく変わります。

「きつい」「しんどい」といった言葉も使います。でも、そのあとには必ず「それでも書いてみた」「それでも今日も静かに過ごしている」と続けるようにしています。

この発信を見た誰かが、たとえ同じように病院通いでしんどくても、「あ、この人も毎日戦ってるんだな」と思ってくれたら、それが私にとってのファン化への第一歩なんです。

■「その一言」が、誰かの今日を支えるかもしれない

私は、何か特別な成功体験を持っているわけではありません。ただ、生きるだけで精一杯な日もあります。

でも、そんな私でも、SNSで誰かに届く投稿ができるようになったのは、「このnoteで伝えるのは、【私のつらさ】ではなく【あなたの明日を変えるヒント】」という視点を持てるようになってからです。

この考え方を教えてくれたのも、メルマガでした。

そこでは、「ブランディングは、読者に抱いてほしいイメージを、自分の言葉で丁寧に編み込んでいくこと」だと書かれていました。

その言葉を読んだとき、私はハッとしました。

それまでの私は、ただ感じたことをそのまま書いていただけだったからです。だからこそ反応も薄く、時には誰にも届かず、自分の存在が空気のように感じることさえありました。

だけど、「この発信は、どんな人の、どんな悩みに届くだろう?」と問いながら書くようになってから、言葉が少しずつ変わっていきました。

たとえば、

「だるさが続いて、今日は読書もできなかった。だけど、体を休めるのも大事な仕事だと思うことにした」

そんな投稿が、一人のフォロワーさんにとって、「今日は何もできなかったけど、自分を責めずに休もう」と思えるきっかけになるかもしれない。そうやって、「共感」を超えて「行動」につながる一文を書く。それが、いまの私にできる発信のかたちです。

私は、誰かに憧れられたいわけじゃありません。ただ、「この人も自分と同じように、あがいてるんだ」と感じてもらえることで、誰かの背中をそっと押す存在でいたい。

だからこそ、発信は癒しではなく、「変化」のために使いたい。自分を守るためではなく、誰かの気持ちを一歩動かすために。

noteやSNSは、私にとっての舞台です。

派手な照明も、目を引く衣装もないけれど、ここで書き続けることで、同じように孤独のなかにいる誰かとつながっていけたら、これほど幸せなことはありません。

■このnoteを閉じたあと、あなたができる小さな一歩

ここまで読んでくださったあなたへ。

最後に、今日からすぐにできる、ほんの小さな一歩をお伝えさせてください。

それは、「読者にどんな自分を感じてほしいか」を、一度だけでも考えてから、投稿することです。

たとえば、今日のあなたが疲れていて、何もしたくないと感じていたとします。そんなときに投稿するなら、こうしてみてください。

「何もしたくない日。でも、布団の中でこの言葉だけは残したくて書いています」

この一文で、あなたは「疲れているけれど、誰かのために言葉を残そうとしている人」になります。ただの弱音ではなく、心に灯る火のような言葉になるんです。

何気ない投稿にこそ、あなたの人柄がにじみ出ます。そして、それに共鳴してくれる人は、数は少なくても、確実に現れます。

ファンとは、「感情を共にした人」です。多くの人に好かれる必要はありません。たった一人に、深く届けばいい。そのために、これからも私は、言葉を紡ぎ続けます。

このnoteで伝えたかったのは、「自然に任せる発信」から「意図してつくる発信」へと、ほんの一歩だけでも踏み出してみよう、ということです。

あなたの言葉には、きっと、誰かの明日を照らす力があります。

だからこそ、あせらず、無理せず、あなたらしいペースで。

少しずつ、でも確実に、ファンとつながっていく道を歩んでいきましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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