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有酸素運動はどのくらいやれば痩せるのか

参考文献

Jayedi A, et al. Aerobic Exercise and Weight Loss in Adults: A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis. JAMA Netw Open. 2024;7(12):e2452185. doi:10.1001/jamanetworkopen.2024.52185.

成人における有酸素運動と減量:系統的レビューおよび用量反応メタ解析


とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

目的

肥満の成人を対象に、有酸素運動の量(時間)と、体重・腹囲・体脂肪などの脂肪組織測定値との間にある用量反応関係を明らかにすることを目的としています。

方法

主要データベースを用い、2024年4月30日までに発表された研究を検索しました。
対象は、8週間以上の監視下有酸素トレーニングの効果を評価したランダム化比較試験(RCT)です。
変量効果メタ解析を用い、週30分ごとの平均差の推定や、曲線的な関連性の検討を行いました。

結果

116件の試験(計6,880人、平均年齢46歳、女性61%)が抽出されました。

主な結果は以下の通りです。

  • 週30分の運動増加につき、体重0.52kg減、腹囲0.56cm減、体脂肪率0.37%減、内臓脂肪面積1.60cm2減と関連していました。

  • 体重、腹囲、体脂肪の減少は、週300分まで直線的または単調に推移しました。

  • 腹囲と体脂肪率において臨床的に重要な改善(2cm以上の腹囲減少、2%以上の体脂肪率減少)を得るためには、週150分以上の運動量が必要であることが示されました。

  • 有害事象として、100人あたり2件程度の軽微な筋骨格系トラブル(膝や足首の痛み)の増加が認められました。

結論

有酸素運動は過体重・肥満成人の体重や体脂肪を減少させますが、臨床的に意義のある変化を得るためには、中強度以上の運動を週150分以上行う必要があると考えられます。


ポイントと感想

週300分まではやればやるほど効果が出る

運動時間と減量効果の関係が週300分まで直線的に推移していました。
週30分増えるごとに体重が約0.5kg、腹囲が約0.5cm減少するという具体的な数値も出ています。

臨床的に「変わった」と実感できるレベル(腹囲-2cm、体脂肪率-2%など)に到達するには、週150分というボーダーラインも存在します。
これは1日30分を週5回、あるいは1回50分を週3回といった具体的なスケジュール提示の根拠になります。
また、週300分(1日約1時間×週5回)まで効果が伸び続けることも示されています。
また、これは週300分以上を扱った研究が少ないことも要因となっています。

質と継続の難しさ

どのくらいの強度が必要でしょうか。
内臓脂肪の減少においては高強度の運動がより効果的である一方、介入期間が8〜12週間の短期間プログラムの方が、24週間以上の長期プログラムよりも脂肪減少との関連が強く出ています。
これは、長期間になるほど運動への慣れ(省エネ化)が生じることや、食事による代償的なエネルギー摂取、あるいは運動継続率(アドヒアランス)の低下が影響している可能性が示唆されています。

いわゆる停滞期や慣れをどう打破するかが鍵となります。
負荷を段階的に上げるプログラム構成や、食事管理との併用をより意識する必要があるでしょう。

ではでは。

#整形外科 #理学療法士 #リハビリテーション

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