拘縮肩は前関節包に着目ー前後関節包の遺伝子発現を比較ー
参考文献
Kim Y-S, Lee Y-G, Park H-S, Cho R-K, Lee H-J. (2021) Comparison of Gene Expression of Inflammation- and Fibrosis-Related Factors Between the Anterior and Posterior Capsule in Patients With Rotator Cuff Tear and Shoulder Stiffness. Orthopaedic Journal of Sports Medicine, 9(10). doi:10.1177/23259671211032543
肩関節回旋腱板断裂および肩関節硬直患者における前関節包と後関節包の炎症および線維化関連因子の遺伝子発現の比較
とりあえず内容を知りたい方はこちら(論文の要約)
腱板断裂や肩関節硬直(いわゆる凍結肩や拘縮肩)は、リハビリにおいてもしばしば難治性となる問題です。
関節鏡視下の関節包解放術は有効とされますが、どの部分を解放することが重要なのかといった基礎研究は十分ではなかったため、この論文では、腱板断裂や肩関節硬直患者の前関節包と後関節包を比較し、炎症や線維化に関わる因子の遺伝子発現を調べています。
対象は、関節鏡下関節包解放術+腱板修復術を受けた35名です。
手術時に前嚢と後嚢の組織サンプルを採取し、コントロール群(硬直のない腱板断裂患者40名の前関節包)と比較しています。
結果として、炎症と線維化、両方のプロセスが前嚢で強く進んでいることが示唆されていました。
ポイントと感想
前関節包が病態の中心なのか?
個人的な印象としては、肩後方のタイトネスの方が問題視されることが多い印象ですが、この研究からは前関節包における線維化がより強く起こっていることが示されました。
今回の対象が、手術を受けた人であるので受ける前までの運動やリハビリが影響している可能性はあります。
しかし少なくとも前方の関節包に対する評価、介入はきっちり行っていく必要がありそうですね。
遺伝子発現?
今回のこの論文では、いわゆる基礎研究として遺伝子レベルの解析を行っていました。
どこかで聞いたこともあるような言葉が連なっていましたが、なかなか読むのに難渋しました。
この肩関節の病態に関して多くの人が様々な面から解明していこうとしていることを改めて感じました。
ではでは。
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