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運動の継続と仲間の存在

参考文献

Crist K, Full KM, Linke S, Tuz-Zahra F, Bolling K, Lewars B, Liu C, Shi Y, Rosenberg D, Jankowska M, Benmarhnia T, Natarajan L. Health effects and cost-effectiveness of a multilevel physical activity intervention in low-income older adults; results from the PEP4PA cluster randomized controlled trial. Int J Behav Nutr Phys Act. 2022;19(1):75. doi:10.1186/s12966-022-01309-w.

低所得高齢者における多段階身体活動介入の健康効果と費用対効果;PEP4PAクラスターランダム化比較試験の結果

とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

目的

低所得地域の高齢者を対象に、仲間主導による多層的な身体活動介入プログラム(PEP4PA)が、2年間にわたり中等度から高強度の身体活動(MVPA)および健康アウトカムに及ぼす影響と費用対効果を検証することです。

方法

12のシニアセンターまたはコミュニティセンターを対象としたクラスターランダム化比較試験です。
介入群(6施設)と通常プログラムの対照群(6施設)に割り振られました。
PEP4PA介入には、自己監視、健康コーチング、グループウォーキング、ソーシャルサポート、地域支援が含まれました。
主要評価項目は加速度計による1日のMVPA時間、副次評価項目は生活の質(PQoL)、6分間歩行テスト(6-MWT)、血圧、うつ症状とし、24か月間追跡調査を行いました。

結果

476名の高齢者(平均71歳)が参加しました。
対照群と比較して、介入群はすべての時点で1日あたり約10分のMVPA増加を示しました。
PQoLスコアは12か月以降に有意な改善を認めました。
MVPAの改善は男性および高所得層でより顕著でした。
一方、6-MWTやうつ症状に有意な差はなく、血圧への影響は限定的でした。
費用対効果については、24か月時点でMVPA1分あたりの増分コストが0.05ドルと算出されました。

結論

PEP4PA介入は、低所得高齢者のMVPAとPQoLを2年間にわたり向上させました。
このピア主導のモデルは、高齢化社会において健康行動を改善するための持続可能で費用対効果の高い手法であると結論付けられました。


ポイントと感想

仲間の力

運動の習慣化。
その重要性は多くの報告で明らかになってきてはいるものの、なかなか習慣化できない現実があります。
今回、専門職による指導だけでなく、ピア(仲間)が主導する介入を行い、2年間という長期にわたってMVPA(活動量)を維持させました。

通院のリハは終了後に、その活動量などが戻ってしますことが多いです。
グループウォーキングやソーシャルサポートを組み込むことで、地域内での社会的な繋がりが運動の動機付けとして機能する可能性があります。
点の関わりから、線の仕組みづくりへのシフトが、重要そうですね。

1日10分の増加の意味

1日10分のMVPA増加は、一見すると小さな変化に思えるかもしれません。
しかし高齢者層において、週換算約70分の活動量増加は、心血管疾患リスクや死亡率の低下に寄与するインパクトを持っています。

費用対効果の面では、24か月時点でMVPA1分あたりの増分コストがわずか0.05ドルという結果でした。
安価で広がりやすいこういった活動から、地域在住高齢者の健康を支えられます。
プログラムの作成などにセラピストが介入していきたいですね。

社会経済的背景

この研究では、低所得層や女性において、MVPAの増加幅が相対的に小さかったことが報告されています。
これは、同じ地域介入を行っても、個々の経済的状況や社会的役割によって、運動への障壁(アクセスの悪さや心理的余裕の欠如など)が異なることを意味しています。

そう言う意味では、お金って重要なんですね。
お金の勉強をしっかりしたいと思います。

ではでは。

#整形外科 #理学療法士 #リハビリテーション

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