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腱板断裂や関節拘縮へのリハビリ〜スローペースの利点〜

参考文献

Park HS, Choi KH, Lee HJ, Kim YS. Rotator cuff tear with joint stiffness: a review of current treatment and rehabilitation. Clin Shoulder Elb, 2020. 23(2), 109-117.

関節硬直を伴う回旋腱板断裂:現在の治療とリハビリテーションのレビュー

とりあえず内容を知りたい方はここ

腱板断裂は、関節可動域を悪化させる可能性があります。そのため、断裂後やその手術後と関節の拘縮改善をどう組み合わせるかは長年の議論の的でした。

今回のレビューによると、

  • 一段階治療(関節拘縮の改善と腱板修復を同時に行う方法)は、臨床的に有効と考えられる。

  • 関節鏡視下関節包リリースは、前方・前下方のみの部分的なリリースでも十分な改善効果が得られる。

  • リハビリテーションは画一的ではなく、患者のコンプライアンスや手術内容に応じて柔軟に調整する必要がある。

術前リハではROM訓練ばかりに偏らず、過度な柔軟性向上で更なる損傷を招かないよう注意が必要。
術後リハでは「早期運動=可動域改善」に有利だが、腱と骨の治癒には時間がかかるため、過度なスピードアップは禁物とのことです。

ポイントと感想

腱板断裂+関節拘縮の症例は難しいケースに分類されるのではないでしょうか。
「ROM改善だけが目的ではない」という点です。
生体内でどのような状態になっているかはわかりづらいですが、術前に一生懸命ストレッチをしても、かえって組織を損傷してしまう可能性もあるそうです。
むしろ術後に確実に治癒をサポートするための準備として位置づける方が理にかなっていると感じました。

術後リハにおいても、「早く動かしたい」という患者さんの期待と「しっかり治癒を待ちたい」という医師の考えの間で、理学療法士はしばしば調整役を担います。
レビューではスローペースが理想と書かれていましたが、これは単に運動制限をかけるというよりも、患者の納得感を得ながら段階的に進める工夫が必要だと読み替えると臨床で応用しやすいかもしれません。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科

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