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体のキレはどのくらい維持するか〜テスト期間前にやるべき運動〜



臨床のリアルと迷い

学生のスポーツにおいて多いのが、テスト期間などで部活が休みになること。
試合が近い。でも、文武両道、テストも頑張る。
まさに学生の鏡です。

しかし、やはり休み後はパフォーマンスが落ちるものです。
この落ちる量を少しでも維持できれば、テスト勉強にも身が入るかもしれませんね。

今回は、パフォーマンスに直結するプライオメトリクスエクササイズと、それを休んで空のパフォーマンスの推移についてまとめます。

知見の整理と道標

スプリンターを対象に

  • プライオメトリクス

  • 従来の筋力トレーニング

の効果、トレーニング中断後の維持力を比較した研究です。

6週間の介入後、プライオメトリクス群はスクワットジャンプの平均パワーを28.5%増加させ、30mスプリントのタイムを5.2%短縮しています。
従来の筋力トレーニング群(パワー20.6%増、タイム2.2%短縮)をパフォーマンス向上において上回りました。

2週間の完全休養後の結果は、従来の筋トレ群がスプリント能力の向上が完全に消失してしまったのに対し、プライオメトリクス群は事前の状態よりも高いレベル(100mスプリントで1.4%の改善など)を維持していました。

臨床への落とし込みと深掘り

なぜ、これほどまでに維持力に差が出たのでしょうか。

それは、従来の筋トレが主に筋肉の形態的変化をもたらすのに対し、プライオメトリクスは運動単位の動員や同期化、反射の増強といった「神経系の適応」を引き起こすためとされています。
筋肉の形態的変化に比べ、神経系の適応はゆっくりと減衰する可能性がありますね。

自分たちの行っている、指示しているトレーニングの目的をあらためて確認していきましょう。

筋肉の最大出力を高めるもの
パフォーマンスを高めるもの

もちろん、基礎となる体作りとしてウエイトトレーニングは不可欠です。
しかし、競技復帰や試合が近づくにつれ、瞬発力等を高めるための特異的な介入へシフトしなければ、「動きのキレ」は生まれません。

また冒頭にあるとおり、休養前としてのプライオメトリクスの価値もあると思います。

せっかく今までのトレーニングで挙げてきたパフォーマンスを少しでも維持するために。
プライオメトリクス(デプスジャンプや連続ハードルジャンプなど)をプログラムに組み込んでおくことで、ディトレーニング期間を挟んでも、瞬発力低下を最小限に食い止めることができそうです。

締め

テスト期間でパフォーマンスが低下するのが怖い人もいると思います。
テスト期間に入る前に、、ジャンプなどのプライオメトリクスエクササイズに取り組んでみましょう。

参考文献

Shuai, Chang, et al. Effects of Plyometric Training on Lower-Limb Explosive Power and Its Retention After Detraining in Sprinters. American Journal of Men's Health (2025): 1-13. doi: 10.1177/15579883251363089.

スプリンターにおける下肢の爆発的パワーに対するプライオメトリックトレーニングの効果とディトレーニング後の維持

ではでは。
#整形外科 #理学療法士 #リハビリテーション

ご覧いただきありがとうございました。

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