【5分で分かる中学社会】ヨーロッパ③言語 中1地理
前回はヨーロッパの自然を学びました。今回はヨーロッパの言語(民族)についてです。
おはようの挨拶からたくさんの違いが見えてきます!
1:「おはよう」を比べて
さて、一口に「ヨーロッパの人」と言っても、実際は様々な違いがあります。まずは各国の「おはよう」の挨拶について見てみましょう。
・英語:Good morning(グッド モーニング)
・ドイツ語:Guten Morgen(グーテン モルゲン)
・イタリア語:Buongiorno(ボンジョルノ)
・フランス語:Bonjour(ボンジュール)
・ブルガリア語:Добро утро(ドブロ ウトロ)
・ロシア語:Доброе утро(ドーブラエ ウートラ)
これを見て、何か気づくことはありますか?
それぞれの挨拶の発音やスペルは違いますが、似ている部分があることに気づくと思います。
英語とドイツ語は似ていますね。イタリア語とフランス語も似ています。そしてブルガリア語とロシア語も似ています。(ブルガリアとロシアの文字はアルファベットではなくキリル文字と言います。)
実は、これらの言語は似たグループとして分類することができるのです。このような言語のグループを語族と言います。
英語とドイツ語のグループをゲルマン語系またはゲルマン系と呼びます。ゲルマン語はどちらかといえば固い音が特徴です。
フランス語とイタリア語のグループはラテン語系またはラテン系と呼びます。ラテン系は比較的なめらかな音が多いと言われています。また巻き舌も良く使いますね。
ラテンという言葉はイタリアにあったラティウム地方(ローマの近く)が語源と言われています。イタリアとラテン系をセットで覚えましょう。
ロシア語とブルガリア語のグループはスラブ語系、またはスラブ系と呼びます。スラブ語は単語の変化が激しいそうです。
例えば「友達」という単語はдруг(ドゥルーク)ですが、「友達の」になるとдруга(ドゥルーガ)、「友達と」になると「другом」(ドゥルーゴム)になります。
ラテン系、ゲルマン系、スラブ系、それぞれの言語の雰囲気をつかんでおくと良いと思います。参考までにそれぞれの国の政治家の動画を載せておきます。
ドイツ語(ゲルマン系)
イタリア語(ラテン系)
ロシア語(スラブ系)
2:語族の広がり
さて、3つの語族の広がりを地図で確認してみましょう。

これを見ると語族の広がりに特徴があることが分かります。
・ラテン系→南ヨーロッパに多い。
・ゲルマン系→北・西ヨーロッパに多い。
・スラブ系→東ヨーロッパに多い。
語族の広がりはとても重要です。それは人々の特徴や宗教の違いに関連してくるからです。
3:人々の特徴
語族はラテン系、ゲルマン系、スラブ系の3つに分かれるのでしたね。実は、それに伴って人々の見た目も少しずつ違っています。
もちろん、厳密に「これが違いだ!」と定義することはできないのですが、なんとなくの傾向はありそうです。
同じ「アジア人」と言っても、日本人と韓国人と中国人は見た目が少しずつ違う感じがしますね。それと同じです。ただ、これも厳密な違いというよりは、そういう傾向がありそうというだけです。そこは注意しましょう。
次の図を確認してみてください。なんとなくの傾向が分かるのではないかと思います。

4:宗教の広がり
今度は宗教の違いについて考えてみましょう。
前提としてヨーロッパには主にキリスト教が広まっています。そしてキリスト教には主に3つの宗派があるのでしたね。カトリック、プロテスタント、正教会の3つでした。(宗教の記事参照)
この3つの宗派の広がりも特徴があります。次の図で確認しましょう。

この図から宗教の広がりに特徴があることが分かります。
・カトリック→南ヨーロッパに多い。
・プロテスタント→北・西ヨーロッパに多い。
・正教会→東ヨーロッパに多い。
この分類は先ほどの語族に似ています。語族と合わせて地域ごとにまとめてみましょう。
・南ヨーロッパ=ラテン系&カトリック
・北・西ヨーロッパ=ゲルマン系&プロテスタント
・東ヨーロッパ=スラブ系&正教会
このように分類することができますね。(ただし例外もあります。例えばポーランドはスラブ系の国ですがカトリックが広がっています。)
語族と宗教の図をセットで確認してみてください。


5:まとめ
では、今回の学習をまとめましょう。
・南ヨーロッパ=ラテン系&カトリック
・北・西ヨーロッパ=ゲルマン系&プロテスタント
・東ヨーロッパ=スラブ系&正教会
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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