変わっていく背中をキッチンからみていたー西川潤選手の3シーズンのごはんー
2022年,2023年,そして2025年。
合計3シーズン。
私のアスリートごはんつくりの5年間の中でもっとも長く担当することになるなんて初めて会った日は想像していなかった。
2022年3月24日、一足先にOYOBAREの契約選手となっていた宮代大聖選手から
「今日西川君も連れて行っていいですか?」と連絡が入りはじめましてのごはんを提供した。
この日のごはんの写真が残っている。

さがびより発芽酵素玄米・芽ひじきとれんこんのきんぴらのせ、メデイカルスープ、4種の緑野菜を練りこんだ自家製豆腐、とろろ納豆、デコポン・キウイ・イチゴ・金柑、わかめと白菜のスープ、パプリカの和え物、チンゲン菜の和え物、鶏つくねのキャベツ蒸し、鯵の昆布茶焼き、16種の栄養満点サラダ、バナナとイチゴのスムージー

サラダの量が今よりも断然多い。記録ノートによるとサラダの重量はなんと350g。
この時期の私は野菜は多ければ多いほうが良いと思って。
今思えば修行のような量だった。
せっかくなので3シーズンの思い出を発表しよう。
2022シーズンの思い出
この時期は4~5選手の食事を提供していたのでにぎやかな店内でいつもみんなで楽しそうなごはんタイムだった。
基本的には会話に参加せずに私はひたすら翌日の仕込みをしているのだけれど、西川様も話しかけないと静かだったのでお互い必要なこと以外は多くを交わさず日々を過ごしていた。
とにかく宮代様と仲良しだったのが印象的だった。
みんなでサッカーゲームをしていて
西川様が急に「JUNNISHIKAWA~!」と
叫んでいた日のことは今でもはっきりと覚えている。
みんな自分自身を選んでプレーしていると言っていて、当時の私は
ゲームの中に自分が存在してるってすごいな~、本当にプロなんだなとそこで初めて実感した記憶。
遠征の日、ごはんのキャンセル連絡を失念した西川様が遠征からお戻りになり店に着いた途端
「みきさんごめん!」と 手を合わせ白い恋人をくれた日のことも忘れない。
2年間のうち5回くらいしか名前を呼んでもらってない私の
貴重な「みきさん記念日」2回目の日である。
3回目と4回目と5回目のみきさん記念日まで紹介したいのだけれど
長いのと読んでくれてる人には本当にどうでもいい話になりそうなのでここは割愛しておく。
2023シーズンの思い出
仲良しの宮代様の移籍で店内でのお食事がちょっと静かになったシーズン。
単発で食事を提供する選手はあるものの、メインは西川様のみ。
このころには距離感うんぬんではなく、お互いが空気のような、そこにいることが当たり前のような感覚で食事時間を過ごしていたように思う。
閉店後のごはん提供だったのでわたしは私の仕事をひたすら終わらせて、西川様は動画をみたり自由に過ごす。
喋るのが苦手なわたしは結構この距離感が楽で自然だった。
そんなシーズン。
ときどきサポーター様から差し入れを頂いたときなどに写真を撮らせてもらったり。



海老を持たされた西川様の写真はたぶんこの1枚しか世界に存在しないんじゃないかと思っている。海老をラップで包んで触ってもらってる。

この時は動画が別にあって唯一西川様の時間に時々入っているスタッフがお休みの日でスタッフにお礼のメッセージをくださった。
「まりこちゃんいつもありがとう」
許可を得てSNSにアップしたときは
・私もまりこちゃんになりたい
・わたしがまりこちゃんだったらいわきにOYOBAREの支店出してる!
などなど反響が凄まじく伝説のまりこちゃんありがとう動画と私は呼んでいる。

そして2024年はいわきFCへ
鳥栖からひっそりと応援していました。ときどき流れてくるお写真を見て身体つきが変わっているのを感じていました。
日々の取り組みをどれだけひたむきにやり続けてきたのだろうと。
年が明けて2025年。それは突然の連絡だった。
実は今年度から別のチームの選手の出張ご飯の依頼を受け、ほぼ毎日福岡まで通っていた。
なのでご連絡をいただいた時にはスケジュール的に難しい状況だったけどどうしても西川様のごはん作りはやりたかったので相談しあってできる形を探って無事今シーズンも担当させてもらえることとなった。
出張がハードすぎて毎日が目まぐるしく過ぎていくなか、
あれ?なんだか西川様、今までと違うぞと感じることが多かった。
そして信頼してご飯を任せてくださっているのを感じる出来事がシーズンを通してとても多くなったように思う。
開幕前くらいにはっきりとそう感じる出来事があり、わたしはすごく嬉しかったのを覚えている。
人って変わりたいと思ってもそんなに簡単に変わることはないと思っていて、自分では変わったと思っても周りはほぼ気づかないレベル。
でも西川様は今シーズン、はっきりと変わっていた。
周りが潤は変わった。成長しているとほかの選手が言葉に出すくらい成長されたと思う。
そこまで周りが変化を感じるレベルでの成長だから、ご本人はものすごく頑張ったはず。
うまく言葉にできないけど、人との間に1本の線があるとして今までは線の内側だけで存在していたのが今は線の上に足をのっける勇気をもって接している感。
私は見守る立場のおばちゃん的立ち位置で西川様をみているので、この感覚はそれはそれは嬉しい成長だった。
この話をしていた時にお母様も人間らしくなったと仰っていた。
サポーター様の中に、私に写真をいつも送ってくれる方がいて1番のお気に入りがこちら。
毛流れが最高にかっこいい。

ご本人様に写真使用許可いただきました。
私:フォロワーさんですごく素敵に撮る方がいつも写真を送ってくださるのですが、今回わたしが選ぶナンバー1が決定しましたので発表します!
西: 見たい!見たい!
私: これがベストショット!毛流れが最高にかっこいいでしょ!
西: おーっ!めちゃくちゃいい写真!
ちょっと送ってください!
2人はこんなやりとりもできるようになりました。笑
そして今シーズン最後のごはんの日


餃子だったらどんなでもいいです!と言ってくれた優しい。
いつもよりたくさんお話して最後はまた写真を撮らせてもらいました。



今ケース注文してるんだ~。アクリルのやつ!

おふざけでサッカーボールの被り物してますごめんなさい。
とてもとても実り多いシーズンだった。
西川様だけでなくほかの選手ともこんなにもしっかりと関わってお食事を作るようになったのは今シーズンからだ。
わたし自身も学びがあって今後のごはん作りの大きな礎になった年と感じる。
活躍する場所は変わっても、応援する気持ちはずっと変わらない。
選手が、自分の納得するところまでプレーできる身体作りのサポートを
これからも鳥栖のこの地で静かに温かくやっていきたい。
今シーズンのごはん記録はこちら
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