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【ベトナム秘境】サパの次はここ!標高1500mの雲上の村「ムオンロン」完全ガイド

ベトナムに住んでいると、サパやハザンの名前はよく聞きます。
絶景。少数民族。山岳地帯の旅。
多くの人がそこに「秘境」を求めて向かいます。

でも、実はもっと秘境、あります。

その名は、ムオンロン(Mường Lống)

ベトナム・ゲアン省のラオス国境近く、標高1500mの高原にあるモン族の村です。

サパやハザンには行った。次はもっと知られていない場所へ行きたい。
そんな冒険好きの人に、ぜひ知ってほしい場所です。
この記事では、実際にムオンロンを訪れた体験をもとに、行き方、見どころ、宿泊施設、モン族文化体験、モデルコースを紹介します。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンの風景
ゲアン省とラオスの国境付近に村は位置します

ムオンロンとは?ベトナム・ゲアン省のラオス国境近くにあるモン族の村

ベトナム・ゲアン省ムオンロンの1500m地点でカフェを楽しむ様子
標高1500m地点でコーヒーと椅子を持参してカフェタイム

ムオンロン(Mường Lống)はハノイから南へ約400キロ。ベトナムとラオスの国境付近にある、人口のほとんどをモン族(H’Mong)が占める村です。標高1500mの高原に位置しているため、村全体が雲に覆われる日もあり、幻想的な雰囲気が漂っています。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンの村の様子
雲に包まれた村

主要産業は、梅、桃、牛、黒鶏、豚、野菜、薬草、モン族刺繍、観光。村内には、ヨーグルトやミルクで有名なTHグループが経営する薬草園があり冷涼な気候を利用して薬草の栽培が行われています。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのモン族
モン族の衣装。ラオス側のモン族と衣装は同じ。

観光に訪れると、トレッキング、モン族文化体験、地元の特産品をふんだんに使った料理、梅・桃などの収穫体験が楽しめます。2025年に外国人にも開かれたコミュニティ観光地として認定されました。まだまだ知名度は低いですが、今後ベトナム人にも辺境好きな外国人にも人気になること間違いなしの観光地です。
ハノイ在住者の週末旅行としては少し遠いですが、2泊3日あれば十分に候補になると思います。

ベトナム・ゲアン省ムオンロン
霧がかった日のムオンロン。幻想的な雰囲気が漂います。

ムオンロンへの行き方

ベトナム・ゲアン省ムオンロンまでの行き方の地図

ゲアン省の省都のヴィン市(ハノイからヴィン空港まで飛行機で40分)から約250キロ、車で約6時間の位置にあります。ホーチミンの生家タインチュオン茶畑プーマット国立公園などのゲアン省を代表する観光地のさらにその先。野を越え、山越え、タイ族の村を越え、モン族の村を越え、雲を越えるとムオンロンに辿りつきます。

交通手段ですが、ヴィン市からムオンロン行きのリムジンやバスが出てます。決まった時間に出ているわけではなさそうなので、ムオンロンのホテルやホームステイオーナーにリムジンを予約してもらうと楽です。

道中の旧キーソン郡の中心、ムオンセン(Mường Xén)がムオンロン付近で最も大きい街です。ムオンセンからムオンロンまでは更に50キロほどあります。

ベトナム・ゲアン省ムオンセン
ムオンセン(Mường Xén)の街並み
ベトナム・ゲアン省ムオンロンの雲海
ムオンセンからムオンロンまでの道中

ムオンロンへのルートまとめ

ハノイ・ホーチミン → ヴィン:飛行機・列車・寝台バス
ヴィン → ムオンロン:リムジンまたはバスで約6時間。ホームステイや宿泊施設に相談するのがおすすめ。
※ヴィン以外の町からもムオンロン行きのリムジン、バスがでています。

ムオンロン観光の見どころ

村全体がひとつのホテル?|ムオンロンのコミュニティ観光

ムオンロンで面白いのは、事業者や地域住民が協力し合い観光を盛り上げているところです。例えば、伝統楽器ケーンを体験するならこの家へ。紙づくりを見たいならあの家へ。鍛冶を見学するならあそこ。プールで泳いだり、ゆっくりコーヒーを飲みたいならリゾート。一つの事業者が観光客を囲い込むのではなく、村全体でおもてなしをする。まるで、村まるごとホテルアルベルゴ・ディフーゾのようでした。

私もホームステイのオーナーから様々な場所に案内してもらい文化体験をして来ました。一部を紹介します!

トレッキングと雲海

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのトレッキング
山頂を目指します

ムオンロンはとにかく景色が美しいです。牛がのんびり草を食む丘を抜け、小高い山に登ると遠くはラオスまで続く山並みを一望できます。
ムオンロンの美しい山岳風景を存分に満喫するためにも体力に自信がある方はトレッキングがおすすめです(体力に自信がなくてもバイクで山頂まで連れて行ってもらえます)。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのトレッキング
今日は雲はありませんでしたが、普段は雲海が広がっているのだとか。
ベトナム・ゲアン省ムオンロンのトレッキング
トレッキングチーム:トゥアン君(左)、私(真ん中)、ホームステイオーナー(右)


モン族の鍛冶・包丁づくり見学

ムオンロンにはかつてより自ら農機具や包丁などを鍛冶で作る家庭が多かったようですが、今はもう5軒しか残っていないんだとか。今回は、名匠の名高い鍛冶屋であるラウ・サー・ゼーおじいさんのお宅にお邪魔させていただき、一部始終を見学させてもらいました。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのモン族の鍛冶
包丁作り名人、ラウ・サー・ゼーおじいさん

今回包丁作りをレクチャーいただいたのは、ラウ・サー・ゼーおじいさんの息子さんのLoomさん。包丁の作り方ですが、まずは材料となる自動車の廃材を準備します。廃鉄を木炭に突っ込みカンカンに熱し、真っ赤になったところを金槌で叩いて包丁の形に整えていきます。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのモン族の鍛冶
自動車の廃材。見た目に反しずっしりと重いです。
ベトナム・ゲアン省ムオンロンのモン族の鍛冶
熱された鉄を金槌でたたき形を整えていきます

炉がかなりユニークで、炉のそばに設置されている筒に手動で棒を出し入れすることにより木炭に空気が送られる仕組みになっています。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのモン族の鍛冶

完成した包丁はこちら。自動車の廃材が見事な包丁、鎌へと生まれ変わりました。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのモン族の鍛冶屋さん

ちなみにLoomさんですがYouTuberです。モン族笛の演奏やムオンロンの生活の様子を配信しており、モン語は分からなくても、映像だけで楽しめます。ぜひ一度見てみてください。


モン族刺繍と民族衣装体験

ベトナム・ゲアン省ムオンロンで撮影したモン族刺繍と伝統衣装体験

ムオンロンではモン族女性による刺繍作りが盛んです。家先で刺繍を作っているモン族の女性の姿をたびたび見かけました。作った刺繍は自分で使うのはもちろん、ラオスに住んでいるモン族に売ったりしているそうです。ラオス側のモン族は、買った刺繡をアメリカに住んでいるモン族に輸出しているそう。この村の刺繍は世界を巡っています。

ベトナム・ゲアン省ムオンロンで撮影したモン族刺繍

ケーンの演奏見学

ベトナム・ゲアン省ムオンロンで撮影したケーンの演奏

くるくるとリズミカルに回りながら演奏します。楽譜はないそうですが、数十曲が頭の中に入っているそう。お祝いの日、お葬式、イベントごとに演奏されるそうです。

市場を見学&タケネズミを買って食べてみる

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのローカル市場
山の幸がならびます

ムオンロンの市場には様々な山の幸がならびます。5月に訪問した時は、すもも、たけのこが旬でたくさん売られてました。市場見回してみると、なんとタケネズミを発見。タケネズミはベトナムで養殖されている最大4キロになる齧歯類です。今回思い切ってタケネズミを購入。みんなで食べてみることにしました。

たけねずみ|ベトナム・ゲアン省ムオンロンの市場で撮影

タケネズミを購入してから色々事件がありました。
まず、袋にいれて持って帰ろうとしたものの、強靭な歯でガシガシと袋に穴をあけ脱走をはかります。タケネズミの入った袋を片手に、適当に立ち話をしていたら、気が付けば袋からタケネズミの体の半分が出ていました。こちらを「シャーーーー!!!」と全力で威嚇してきます。小さな市場が悲鳴で包まれました。

たけねずみ|ベトナム・ゲアン省ムオンロン
この直後に袋に穴が開き脱走されそうになります

結局、鉄の籠にいれて持って帰ることに↓。

たけねずみ|ベトナム・ゲアン省ムオンロン

内容は省略しますが、最後の最後まで徹底的に抵抗され非常に骨が折れました。

たけねずみ|ベトナム・ゲアン省ムオンロン
この後、Tuan君の隙をつき脱走を図ります

色々ありましたが、無事、調理することができました。味付けは塩、胡椒、砂糖、レモングラスでシンプルに。美味しくいただきました、命に感謝。

たけねずみの料理|ベトナム・ゲアン省ムオンロン

餅づくりと紙作り体験

ベトナム・ゲアン省ムオンロンの餅作りと和紙作り

今回は時間がなく体験できませんでしたが、餅づくりや紙作りなどモン族の暮らしに根ざした手仕事も体験できます。

リゾートでカフェ

ベトナム・ゲアン省ムオンロンのリゾート施設、Muong Long Eco Garden

こんな田舎にあるのが信じられないリゾート施設、Muong Long Eco Gardenでプールやカフェを楽しめます。

果実酒の試飲・購入

ベトナム・ゲアン省ムオンロンの果実酒

Lá Sung(フサナリイチジク)のお酒(左)と梅酒(右)をお土産にお買い上げ。ペットボトルに詰めてもらいます。

ムオンロン名産、黒鶏の見学

ベトナム・ゲアン省ムオンロンの特産品の黒鶏

ムオンロンの特産である黒鶏の見学をしました。黒鶏はその名の通り、肌が黒いニワトリのこと。肉付きが良くてもちもちして美味です。きちんと柵で囲ってニワトリを飼育している家庭もあれば、放し飼いの家庭もあります。村を走り回っている鶏はほぼ黒鶏らしいです。

村人との交流

ベトナム・ゲアン省ムオンロンで村人との交流

途中、村の人々が集まって宴会をしている現場に遭遇。言われるがままに席に着き、モン語はわからないもののとりあえず村人と乾杯を重ね、気が付けばベロベロに。ここのお酒はトウモロコシが原料でかなり度数が強いです(推定40度以上)。気を付けて飲まないと気が付けば布団の上にいることになります。

他にもいろいろな体験が!

今回はシーズン外なので体験できませんでしたが、名産の梅やスモモの収穫体験もできるとのこと(5月頃)。また、月に数度、闘牛も行われているので運が良ければ見学できるのだとか。

ムオンロンの宿泊施設

村にはホームステイが数軒、リゾート施設が1軒あります。文化体験重視ならホームステイ、快適さや設備を重視するならリゾート施設がおすすめです。

ホームステイ

ホームステイは、モン族の家に泊めてもらうようなスタイルです。
予約は、ベトナム語ができる知人に電話してもらうか、Facebookで直接メッセージを送るのがおすすめです。直接訪問も可です。
Muong Long Village Homestay
ここにはヴィラがあるため、半ホームステイ・半リゾート施設といった感じ。
Homestay Lầu Y Dếnh
Vừ Tồng Pó Homestay
Homestay Sềnh Lỳ

Muong Long Village Homestay|ベトナム・ゲアン省にあるホームステイ
Muong Long Village Homestay

リゾート施設

Muong Long Eco Gardenは、ムオンロンにあるリゾート型の宿泊施設。booking.comAgodaから予約できます。カフェやプールもあり、快適に過ごしたい人におすすめです。

Muong Long Eco Garden|ゲアン省の観光地

ムオンロン観光の2泊3日モデルコース

1日目:ヴィン市からムオンロンへ移動

ヴィン市からムオンロンへ移動します。所要時間は約6時間。夕方にホームステイへ到着し、村を散策します。

2日目:トレッキングとモン族文化体験

午前の涼しい時間帯にトレッキングへ。午後は鍛冶見学、刺繍、ケーン演奏などの文化体験を楽しみます。夜はモン族料理を食べながら、村の人たちと交流します。

3日目:市場見学とカフェ休憩

朝は市場を見学し、山の幸やローカルな食材を楽しみます。その後、カフェやリゾートで休憩し、お昼ごろにムオンロンを出発。ヴィン市へ戻ります。

まとめ

どうでしたか、なかなかユニークで面白い観光地だと思いませんか!

ムオンロンは、サパやハザンのような有名観光地とは違い、観光地化されすぎていない山岳風景と素朴な暮らしに出会えるのが魅力です。アクセスは簡単ではありませんが、ベトナムの秘境を旅したい人には強くおすすめしたい場所です。

ゲアン省を旅するなら、ホーチミン主席の故郷タインチュオン茶畑プーマット国立公園とあわせて訪れるのもおすすめです。さらに時間があれば、ラオスのシェンクワン方面へ抜ける旅も面白いかもしれません。

ムオンロンについて気になることがあれば、お気軽に質問してください!

ではまた!

ゲアン省の観光まとめ

ムオンロンだけでなく、ホーチミン主席の故郷、タインチュオン茶畑、プーマット国立公園なども巡りたい人はこちら。

ラオス・シェンクワンの観光まとめ

ムオンロンからさらに国境方面へ旅を広げたい人には、ラオス・シェンクワン観光ガイドもおすすめです。




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