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資産を増やすだけではダメだと気づいた理由|#22(第1章)

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前回、私は資産形成について考える中で、二つの疑問を感じ始めていたと書きました。

一つは、インカムがないこと。
もう一つは、資産形成に時間がかかりすぎるのではないかということです。

今回は、そのうちの一つ目、インカムがないという問題について書いてみたいと思います。


2019年当時、引き続き、私は世界経済インデックスファンドを中心に積立投資をしていました。この投資はとても順調で、資産は着実に増えていきました。

積み立てを始めてから数年が経ち、この頃には金融資産はおよそ6,000万円台になっていたと記憶しています。

数字だけ見れば、資産形成はうまくいっていたと思います。

ただ、その一方で、あることにも気づき始めていました。

それは、この投資からはインカムが生まれないということです。

ここで言うインカムとは、配当金や家賃収入のように、定期的に受け取れる収入のことです。いわゆるインカムゲインと呼ばれるものです。

私が積み立てていた世界経済インデックスファンドは、基本的に配当金を受け取る仕組みではなく、運用益がそのままファンドの中で再投資されていくタイプのものでした。

資産は増えていきますが、生活費として使えるお金が定期的に入ってくるわけではありません。

つまり将来その資産を生活費として使うときには、自分で資産を売却し、取り崩していかなければならないということです。

一般的には、資産の4%程度を毎年取り崩していく「4%ルール」という考え方が知られています。長期的な株式市場のリターンを前提にすれば、その程度の割合で取り崩していけば資産を大きく減らさずに生活できるという理論です。

私もこの考え方を調べたり、エクセルでシミュレーションをしたりしてみました。
数字上は、確かに成立しているようにも見えました。

ただ、正直なところ、私はこの方法に対してかなり懐疑的な印象を持っていました。

これまで私は、お金の管理をできるだけ仕組み化することで資産を増やしてきました。給与管理も、積立投資も、自分の感情や判断に左右されない形を意識してきたのです。

積立投資は、その意味ではとても相性のよい方法でした。

相場が上がっても下がっても、毎月同じ金額を淡々と買い続ければいい。
ボラティリティに振り回されずに続けられる仕組みだったからです。

もともと私は、このボラティリティというものがあまり好きではありませんでした。だからこそ、個別株の売買よりも、仕組み化された積立投資を選んでいたのです。

しかし、取り崩しとなると話は変わってきます。

インカムのないインデックスファンドを持ち続ける以上、生活費を得るためには資産を売却するしかありません。そして売却のタイミングは、常に相場の影響を受けることになります。

相場が下がっているときに売却すれば、想定よりも早く資産が減ってしまうかもしれない。
逆に相場が良いときは安心できるかもしれない。

つまり、資産を取り崩して生活する限り、常にボラティリティの影響を受けながら暮らしていくことになります。

これは、どうしても自分の性格には合わない気がしました。

この考え方は、実は2026年の現在でも変わっていません。

今の私はFIREし、主な収入源は不動産投資からの家賃収入と、債券からの配当金になっています。不動産の家賃収入は株式市場の動きとは直接関係がありませんし、債券の配当も株式ほど大きな価格変動の影響を受けません。

そのため、株式市場が暴落しても生活が大きく揺らぐことはなく、相場を気にせずに生活することができています。ボラティリティの恐怖を感じることのない生活は、自分の性格にはとても合っていると感じています。

この感覚は、今振り返ると、この頃すでに心のどこかで感じ始めていたのかもしれません。

また、ちょうどこの頃、投資信託の世界にも変化が起きていました。

2018年ごろから、オルカンと呼ばれる全世界株式タイプのインデックスファンドが人気になり始め、eMAXIS Slimシリーズのように信託報酬の安い商品が次々と登場してきていました。

さらに、オルカンよりも成績が良いと言われるS&P500のインデックスファンドの話も、少しずつ耳にするようになっていました。

それまで積み立ててきた世界経済インデックスファンドも悪い商品ではありませんでしたが、より低コストの商品や、より成績が良いとされる商品が出てきていると聞くと、「乗り換えたほうがいいのだろうか」と気になり始めてもいました。

資産は順調に増えている。

それでも、どこか落ち着かない感覚がありました。

インカムはない。
取り崩しには不安がある。

そしてもう一つ、私の中で気になり始めていた問題がありました。

それは、「時間」です。

資産は確実に増えている。
ただ、このペースでは、思っているよりも時間がかかるのではないか。

その「時間」という問題については、次回もう少し詳しく書いてみたいと思います。


次回(第23話)は、資産形成において避けて通れない「時間」という問題について書きます。

資産は順調に増えていたものの、思っていた以上に時間がかかるのではないかという疑問を感じていました。

📝皆さんの資産形成の取り組みや考え方も、ぜひお気軽にコメントで教えてください。
(コメントには必ずご返信させていただきます)

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■運営者(ユウナ)について
このnoteでは「資産形成」をテーマに執筆をしています。以下の別アカウントでは、『水曜どうでしょう』を通して、人や人生の面白さについて考える文章を書いています。

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