療育に通わせることを迷っているお母さんへ。
こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。
今日は、
療育に通わせるかどうか迷っているお母さんに向けて書きます。
迷っていますよね。
行かせたほうがいいのかな。
でも、そこまでしなくていいのかな。
周りに何か言われないかな。
この子に何か問題があると思われないかな。
私の育て方が悪かったと思われないかな。
そもそも療育って何をするところなんだろう。
その迷い、全部正しいと思います。
わからないから迷うのは、当然です。
今日はその迷いに、
少しだけ答えを出せたらと思っています。
療育とは何か、正直に説明します
療育という言葉、
わかりにくいですよね。
「療育に行ってる」と聞くと、
何か深刻な問題があるように聞こえることがあります。
でも実際は、
そんなに特別なことじゃないです。
療育とは、
その子の発達を支えるための、
専門的な関わりの場所です。
もう少し具体的に言うと、
その子が苦手なことを、
その子のペースで、
その子に合った方法で、
練習する場所です。
運動が苦手な子には、
体を動かすことへの苦手感を減らす関わりをします。
コミュニケーションが苦手な子には、
人との関わりに慣れる練習をします。
感覚が敏感な子には、
感覚刺激に少しずつ慣れる経験を積みます。
切り替えが苦手な子には、
見通しを持って行動できる環境を作ります。
「何かを治す場所」ではないです。
「その子が生きやすくなるための場所」です。
「診断がないと行けない」は間違いです
ここ、誤解している方が多いので正直に書きます。
療育に行くために、
発達障害の診断は必要ないです。
「うちの子、診断はないけど少し気になることがある」
「発達障害とは言われていないけど、集団生活で困っている」
「何かに特別困っているわけじゃないけど、もう少しサポートしたい」
こういう場合でも、
療育に通うことはできます。
診断名は、
療育に行く条件ではないです。
その子に今、
どんなサポートが必要か。
それだけが基準です。
「まだ様子を見ていい」と「早めに動いたほうがいい」の違い
ここが一番迷うところだと思います。
正直に言います。
様子を見ていい場合もあります。
早めに動いたほうがいい場合もあります。
でも、
「どちらかわからない」なら、
早めに相談することをおすすめします。
理由はシンプルです。
早く相談して、
「まだ様子を見ましょう」と言われたとしても、
何も失わないからです。
逆に、
様子を見続けて、
本当はもっと早く動けばよかったという場合は、
取り戻せない時間があります。
脳の発達には、
育ちやすい時期があります。
その時期に適切なサポートがあることで、
その後の育ちが変わることがあります。
「早く動きすぎた」の失敗は、ほぼないです。
「もっと早く動けばよかった」の後悔は、現場でよく聞きます。
療育に通わせることへの迷いの正体
ここを正直に書きます。
療育に通わせることへの迷いは、
たいてい2種類あります。
1つ目は、
「本当に必要かどうかわからない」という迷いです。
2つ目は、
「必要かもしれないけど、踏み出せない」という迷いです。
この2つは、全然違います。
1つ目は情報の問題です。
知識が増えれば解決することがあります。
2つ目は感情の問題です。
正しい情報を知っても、踏み出せない理由がある。
踏み出せない理由として、
現場でよく聞くのはこれです。
療育に行くことで、
この子に何かレッテルが貼られるんじゃないか。
療育に行くことで、
私が育て方を失敗したと認めることになるんじゃないか。
療育に行くことで、
この子の将来が狭くなるんじゃないか。
この3つは、全部違います。
療育に行くことで、
レッテルは貼られないです。
療育に行くことは、
育て方の失敗の証明じゃないです。
療育に行くことで、
将来は広がることのほうが多いです。
「療育に行く=この子に問題がある」ではないです
ここが一番大事なことです。
療育に行くことは、
この子に問題があることの証明じゃないです。
この子に合ったサポートを、
今見つけようとしているということです。
眼鏡をかけることを考えてください。
目が悪い子が眼鏡をかけることは、
その子に問題があるからじゃないです。
見えにくいという特性に合わせて、
見やすくなる道具を使っているだけです。
療育も同じです。
その子の特性に合わせて、
生きやすくなるサポートを使っているだけです。
眼鏡をかけることを迷う親御さんは、
あまりいないと思います。
でも療育に行くことは迷う。
その違いはどこにあるか。
療育に対して、
「問題がある子が行くところ」というイメージがあるからだと思います。
そのイメージは、
正しくないです。
療育は、
「その子をその子らしく育てるためのサポートの場所」です。
迷っている間に、子どもは育っています
少し厳しいことを言います。
迷っている間にも、
子どもは育っています。
迷っている間にも、
時間は進んでいます。
「もう少し様子を見てから」
「もう少し大きくなってから」
「もう少し落ち着いてから」
その「もう少し」が、
1年になることがあります。
脳の発達において、
1年は長いです。
今のその子に必要なサポートは、
今のその子に届けるのが一番効果的です。
これは怖がらせたいわけじゃないです。
ただ、
迷いすぎることにも、
コストがあることを知っていてほしいです。
相談するだけでもいいです
ここで一つ、楽になれることを言います。
療育に行くかどうかを決めなくていいです。
まず、相談するだけでいいです。
地域の発達相談窓口に電話する。
かかりつけの小児科に話してみる。
保育園や幼稚園の先生に話してみる。
それだけでいいです。
相談したからといって、
すぐに療育に行かなければいけないわけじゃないです。
相談して、
「今は様子を見ましょう」と言われることもあります。
相談して、
「こういうところに行ってみてください」と紹介されることもあります。
どちらにしても、
何もしないより、
情報が増えます。
情報が増えると、
迷いの質が変わります。
「何もわからないまま迷う」から、
「知った上で選択する」に変わります。
療育に通い始めた親御さんが、よく言うこと
現場で関わってきた親御さんの中に、
療育に通い始めてから
「もっと早く来ればよかった」と言う方がたくさんいます。
言葉のバリエーションは様々ですが、
中身はだいたい同じです。
「こんなに子どもが楽しそうにしているとは思わなかった」
「専門家に話を聞いてもらえるだけで、こんなに楽になるとは思わなかった」
「この子のことをこんなに理解してもらえる場所があるとは思わなかった」
療育に行くことを、
ネガティブなことだと思っていた。
でも実際に行ってみたら、
子どもが楽しそうだった。
親御さんも、
一人で抱えていたものを話せる場所ができた。
これが、
多くの親御さんの感想です。
最後に
療育に通わせることを迷っているお母さんへ。
迷うのは、
この子のことを真剣に考えているからです。
迷えるのは、
この子の未来を大切に思っているからです。
その迷いは、
間違っていないです。
ただ、一つだけお願いがあります。
迷ったまま、
何もしない時間を、
できるだけ短くしてほしいです。
完璧な答えが出なくていいです。
確信が持てなくていいです。
まず、誰かに話してみてください。
話すだけで、
迷いが少し整理されます。
整理された迷いは、
前に進む力になります。
この子に合ったサポートを探すことは、
この子を否定することじゃないです。
この子の可能性を、
広げようとしていることです。
迷いながらも、
この子のために動こうとしているお母さんへ。
その迷いごと、
応援しています。
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