育児中に、消えたいと思ったことがある。それを正直に書きます。
こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。
今日は少し、
重たいことを書きます。
育児中に、消えたいと思ったことがとある親御さんの話を正直に書きます。
これを読んでいる人の中に、
同じ気持ちを抱えたことがある人が
いるかもしれないと思っています。
あなたのために書きます。
現場で何度も聞いてきた言葉。
小児の理学療法士として、
たくさんの親御さんと関わってきました。
その中で、
何度か聞いたことがある言葉があります。
「消えたいと思ったことがあります」
最初に聞いたとき、
正直に言うと、少し驚きました。
でも聞いていくうちに、
驚かなくなりました。
驚かなくなった理由は、
その言葉が出てくる背景に、
いつも同じものがあったからです。
睡眠不足が何ヶ月も続いていた。
誰にも頼れなかった。
相談できる人がいなかった。
毎日限界ギリギリで回していた。
それなのに、誰にも気づかれなかった。
消えたいという言葉は、
弱さから出てくるんじゃないです。
追い詰められた状態から出てくる言葉です。
「消えたい」と「死にたい」は違います。
ここは丁寧に書きたいです。
育児中に「消えたい」と感じることは、
「死にたい」とは違うことが多いです。
死にたいわけじゃない。
子どもがいなくなればいいと思っているわけでもない。
ただ、
休みたい。
一人になりたい。
誰にも何も求められない時間がほしい。
この状況から、少しだけ逃げたい。
その気持ちが、
「消えたい」という言葉になることがあります。
これは病気でも異常でもないです。
人間の処理能力を超えた負荷がかかり続けたとき、
脳が「もう限界だ」と出すサインです。
消えたいと感じた自分を、
責めないでほしいです。
それは、
それだけ追い詰められていたということです。
一番しんどいのは、言えないことです。
消えたいという気持ちそのものより、
それを誰にも言えないことのほうが、
しんどいことがあります。
子どもがいるのに消えたいなんて、
最低な親だと思われる。
こんなこと言ったら、
子どもを取り上げられるかもしれない。
育児が嫌なのかと思われる。
弱い人だと思われる。
大げさだと思われる。
だから言えない。
飲み込む。
また一人で抱える。
この「言えない」が、
一番人を追い詰めます。
言えないまま抱え続けると、
限界はさらに下がります。
小さな積み重ねが、
ある日突然崩れます。
現場で何度も見てきました。
ある日突然崩れた親御さんの話を。
でも本当は突然じゃなかったです。
ずっと前から、ひびが入っていました。
ただ誰にも見えなかっただけです。
「ちゃんとしているお母さん」ほど危ない。
これも現場で感じてきたことです。
消えたいという気持ちを抱えやすいのは、
いい加減な親御さんじゃないです。
ちゃんとしようとしている親御さんです。
子どものために頑張りたい。
いい親でいたい。
感情的にならないようにしたい。
ちゃんと食べさせて、ちゃんと寝かせて、ちゃんと関わりたい。
その「ちゃんとしたい」が強いほど、
現実とのギャップが大きくなります。
ちゃんとできない自分が許せなくなります。
限界を認められなくなります。
助けを求めることを、
弱さだと思ってしまいます。
だから一人で抱えます。
だから誰にも言えません。
だから限界のサインを出せません。
ちゃんとしようとしている人ほど、
自分が限界だと気づくのが遅くなります。
現場で見てきた「突然崩れた」親御さんのほとんどが、
周りから見ると「ちゃんとしたお母さん」でした。
消えたいと感じたとき、体に何が起きているか。
少し専門的な話をします。
消えたいという感覚が出てくるとき、
体の中では何が起きているのか。
睡眠不足が続くと、
前頭葉の機能が著しく低下します。
前頭葉は、
感情をコントロールする場所です。
つまり睡眠不足が続くと、
感情のコントロールが効かなくなります。
些細なことで泣けてくる。
怒りが止まらない。
何もやる気が出ない。
消えてしまいたいという気持ちが出てくる。
これは性格の問題じゃないです。
脳が正常に機能できなくなっているサインです。
さらに、
孤立した状態が続くと、
脳はストレスホルモンを出し続けます。
ストレスホルモンが高い状態が続くと、
物事を悲観的に捉えやすくなります。
希望が見えにくくなります。
この状況が永遠に続くような気がします。
自分だけがこんなに大変なような気がします。
消えたいという感覚は、
疲れ果てた脳が作り出している感覚です。
あなたが弱いのではなく、
脳が限界のサインを出しています。
それでも誰にも言えなかった親御さんへ。
現場で出会ってきた親御さんの中に、
消えたいという気持ちを、
誰にも言えないまま何ヶ月も抱えていた方がいました。
ある日、少しだけ話してくれました。
「言ったら終わりだと思っていた」
言ったら子どもを取られる。
言ったら最低な親だと思われる。
言ったら育児を放棄したことになる。
でも実際は違いました。
話したことで、
少しだけ楽になったと言っていました。
言葉にしただけで、
全部が解決するわけじゃないです。
でも、
抱えていたものが少し軽くなる。
一人で持っていたものを、
誰かと一緒に持てる感覚になる。
それだけで、
次の一日を乗り越えられることがあります。
最後に。
育児中に消えたいと感じたことがある人に、
伝えたいことが3つあります。
1つ目。
それはあなたが弱いからじゃないです。
追い詰められた状態の脳が、
限界のサインを出しているだけです。
2つ目。
消えたいと感じた自分を、
責めないでほしいです。
それだけ必死に育児をしてきた証拠です。
3つ目。
一人で抱えないでほしいです。
言える場所に、言える人に、
少しだけ話してみてほしいです。
誰かに話すことは、
弱さじゃないです。
自分を守るための、
正しい行動です。
今夜も一人で抱えている人がいるなら、
この記事が少しでも届いてほしいです。
あなたが感じていることは、
おかしくないです。
ただ、
限界まで追い詰められているだけです。
その限界を、
一人で超えなくていいです。
もし今、一人で抱えていてしんどい方は、
よりそいホットライン(0120-279-338)に
電話してみてください。
24時間、無料でつながれます。
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