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育児を裁判風に書いたら、全部無罪だった。(笑)

こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。

今日は少し趣向を変えて書きます。
育児でよくある「事件」を、
法廷で裁いてみました。
結果を先に言います。
全部、無罪でした。

【第一審】
事件名:靴下着用拒否事件
起訴状:
被告人(3歳)は、本日午前7時42分、
保護者が差し出した靴下の着用を全面的に拒否。
さらに床に座り込み、
出発時刻を7分遅延させた疑い。
検察側の主張:
「被告人は明らかに保護者の指示に従う能力を持ちながら、
これを拒否した。
悪質な反抗行為であり、厳しい処罰が必要である。」
弁護側の主張:
「被告人は現在、自律神経の調節機能が発達途上にあります。
また、靴下の縫い目が足指に当たる感覚が不快であった可能性があります。
これは感覚過敏の問題であり、
被告人に故意はありません。」
小児PT参考人の証言:
「3歳児の前頭葉は未発達であり、
感情のコントロールは極めて困難です。
また触覚の感受性が高い子どもにとって、
靴下の着用は苦痛を伴うことがあります。
被告人の行動は発達上、自然なことです。」
判決:無罪。
理由:発達段階における正常な行動と認める。

【第二審】
事件名:スーパー床座り込み事件
起訴状:
被告人(2歳)は、本日午後3時17分、
スーパーのレジ前において突然床に座り込み、
大声で泣き続けた疑い。
周囲に多大な迷惑をかけ、
保護者の精神的ダメージは計り知れない。
検察側の主張:
「公共の場における秩序を著しく乱した。
被告人のわがままを許容することは、
社会規範の崩壊につながる。」
弁護側の主張:
「被告人は本日、午前中から外出しており、
感覚刺激の蓄積により、
感情調節の限界を超えていました。
レジ前の混雑・騒音・待ち時間が重なり、
被告人の脳がオーバーロードした結果です。
これは意図的な行動ではありません。」
小児PT参考人の証言:
「子どもの感情調節能力は、
大人の想像以上に限界が低いです。
疲れ・空腹・感覚刺激の蓄積が重なると、
感情が一気に溢れ出します。
これはわがままではなく、
脳の処理能力の限界です。」
判決:無罪。
理由:被告人の脳の発達段階を考慮し、
故意なき行動と認める。
なお、保護者の精神的ダメージについては、
深くお見舞い申し上げる。

【第三審】
事件名:バナナ半分泣き事件
起訴状:
被告人(2歳)は、本日午前10時03分、
バナナを半分食べた直後、
「もうはんぶんたべた」と主張して泣いた疑い。
論理的整合性が著しく欠如している。
検察側の主張:
「被告人は自らバナナを半分食べておきながら、
その事実に対して泣くという矛盾した行動をとった。
これは保護者を混乱させる悪質な行為である。」
弁護側の主張:
「被告人は現在、
自分の行動と感情の因果関係を理解する発達段階にありません。
食べてしまったことへの後悔と、
まだ食べたいという欲求が同時に存在し、
それを言語化できなかった結果です。
矛盾しているように見えますが、
被告人の中では一貫しています。」
小児PT参考人の証言:
「2歳児の認知発達において、
自分の行動の結果を予測することは極めて困難です。
食べてなくなるという概念が、
まだ十分に育っていません。
これは知能の問題ではなく、
発達段階の問題です。」
判決:無罪。
理由:被告人の認知発達段階を考慮し、
論理的矛盾を問うことは不適切と判断する。

【第四審】
事件名:出発直前トイレ宣言事件
起訴状:
被告人(4歳)は、本日午前8時01分、
出発まで残り1分という状況において、
突然「トイレ行きたい」と宣言。
スケジュールを崩壊させた疑い。
検察側の主張:
「被告人は出発前にトイレに行くよう再三促されていた。
それにもかかわらず直前まで申告しなかったのは、
明らかに故意であり悪質である。」
弁護側の主張:
「被告人は出発直前まで尿意を認識できていませんでした。
子どもの膀胱感覚は発達途上にあり、
尿意を事前に予測することが困難なのです。
これは故意の遅延行為ではありません。」
小児PT参考人の証言:
「膀胱の感覚は発達とともに精緻化されますが、
幼児期は直前まで尿意を認識できないことが多いです。
出発前にトイレを促しても行けないのは、
その時点で本当に尿意がないからです。
これは医学的事実であり、
被告人に悪意はありません。」
判決:無罪。
理由:膀胱感覚の発達段階を考慮し、
故意なき行動と認める。
なお、保護者の遅刻については、
出発時刻を10分早めに設定することを推奨する。

【最終判決】
本法廷において審理した全ての事件について、
以下の通り最終判決を下す。
全件、無罪。
理由:
子どもの行動は、
発達段階における正常な反応であり、
故意・悪意・反抗心によるものではない。
親御さんへ告ぐ。
あの行動は、わがままじゃなかったです。
あの泣き声は、反抗じゃなかったです。
あのタイミングの悪さは、意地悪じゃなかったです。
全部、今その子が育っている途中だからこそ、
起きていることでした。
無罪です。
全部、無罪です。
そしてそれを毎日受け止めてきた保護者の皆さんも、
もちろん無罪です。

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