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子育て支援センターが平日昼間しか開いていない件について、小児理学療法士からの話

こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。

少し前、こんな話を聞きました。
育児に限界を感じていたお母さんが、
子育て支援センターに電話をしました。
「相談したいことがあるんですが」
返ってきた答えはこうでした。
「平日の10時から16時の間にお越しください。」
そのお母さんは、フルタイムで働いていました。
電話を切ったあと、
しばらく動けなかったと言っていました。

誰のための支援センターなのか??
子育て支援センターは、
育児に孤立している親御さんのための場所のはずです。
でも、
平日の10時から16時に来られる人は誰ですか。
専業主婦で、
子どもが昼寝している時間に来られる人。
近くに支援センターがある人。
車を持っている人。
精神的に余裕がある人。
逆に言うと、
こういう人は来られないです。
フルタイムで働いているお母さん。
ワンオペで子どもから離れられないお母さん。
夜中に限界を感じているお母さん。
そもそも外に出る気力がないお母さん。
本当に支援が必要な人ほど、
支援センターに来られない構造になっています。
これを、
私は問題だと思っています。

一番孤立しているのは、誰ですか?
小児の理学療法士として、
さまざまな親御さんと関わってきました。
その中で気づいたことがあります。
支援センターに来られる人は、
まだ余裕がある人です。
来られない人ほど、
限界に近い。
来られない理由は、人それぞれです。
仕事があって時間がない。
子どもが複数いて一人では動けない。
パートナーが不在でサポートがない。
精神的に追い詰められて外に出られない。
そもそも支援センターの存在を知らない。
行っても意味がないと思っている。
でも、
どの理由も「弱いから」ではないです。
来られない状況に置かれているだけです。
支援が届かない人がいる。
届かない理由は、その人のせいじゃない。
届かない設計になっているからです。

夜中に限界を迎える親御さんの話。
現場で見てきたことを正直に書きます。
育児で一番しんどい時間は、
夜中です。
子どもが夜泣きをする。
何時間もかけて寝かしつけた子どもが、
また起きる。
その繰り返しの中で、
気力も体力も限界になる。
そのとき頼れる場所が、
どこにもない。
電話できる人もいない。
相談できる場所も閉まっている。
検索しても不安が増えるだけ。
一番しんどい瞬間に、
一番孤独になる。
これが今の育児の現実です。
支援センターは、
朝10時に開きます。
でも限界は、
朝10時に来ません。
夜中の2時に来ます。
誰にも言えないまま、
一人で抱えています。

平日昼間に開いている理由は、子どものためじゃないです。
少し厳しいことを言います。
支援センターが平日昼間しか開いていない理由は、
子どもや親御さんのためではないです。
運営する側の都合です。
スタッフのシフト。
予算の問題。
行政の管理体制。
これは責めているわけじゃないです。
現場で働く人たちも、
限られたリソースの中で頑張っています。
でも、
設計が間違っています。
誰のための支援センターかを考えたとき、
平日昼間だけ開いている答えは出てこないはずです。
支援が必要な人に合わせた設計ではなく、
運営しやすい設計になっている。
この構造を、
変えていく必要があると思っています。

「来られない人」の声は届かない。
ここに、もう一つの問題があります。
支援センターへの意見や要望を言えるのは、
支援センターに来られる人だけです。
来られない人の声は、
聞こえません。
アンケートも、
来た人にしか配られない。
改善の声は、
来られる人から集まる。
だから「平日昼間でも十分」という声が集まる。
来られない人は、そもそも声を上げる場所にいない。
支援が届いていない人の声が、
届かない構造になっています。
これは意図的ではないと思います。
でも結果として、
最も孤立している人の声が、
最も届かない仕組みになっています。

もし夜間や休日に開いたら、何が変わるか。
少し想像してほしいです。
夜の9時まで開いている支援センターがあったら。
仕事が終わったあと、
子どもを連れて立ち寄れる。
「今日しんどかった」を、
誰かに話せる。
一人で抱えていたことを、
言葉にできる。
それだけで、
少し違います。
全部解決しなくていいです。
完璧なサポートじゃなくていいです。
ただ、
しんどい日に話せる場所が、
しんどい時間に開いていること。
それだけで、
助かる人がいます。
土曜日に開いている支援センターがあったら。
仕事休みの日に、
パートナーと一緒に来られる。
二人で同じ場所に行って、
同じ話を聞いて、
「うちだけじゃないんだ」と思える。
育児の孤独が、
少し薄まります。
夜間や休日に対応できる相談窓口があったら。
夜中に限界を感じているとき、
電話できる場所がある。
「今すぐ誰かに話したい」が、
叶う場所がある。
それだけで、
踏みとどまれる人がいます。

小児PTとして、現場から言いたいこと。
子育て支援の話になると、
よく「利用者が少ない」という話が出ます。
でも私は思います。
利用者が少ないのは、
需要がないからじゃないです。
来られない人が多いからです。
来られない時間に開いている。
来られない場所にある。
来られない状況の人が、
来ることを前提にした設計になっている。
これは、
支援の失敗ではなく、
設計の失敗です。
現場で見ていると、
本当に支援が必要な親御さんほど、
支援につながれていないことが多いです。
相談できる場所があることを知らない。
知っていても行けない。
行けても開いていない。
このどこかで、
必要な人が弾き飛ばされています。
そして弾き飛ばされた人は、
また一人で抱えます。
これが、
育児の孤独をさらに深くしています。

今、一番変えてほしいことを言います。
難しいことは言いません。
一つだけです。
夜と休日に、
相談できる場所を作ってください。
完璧な施設じゃなくていいです。
広い場所じゃなくていいです。
電話でもいい。
オンラインでもいい。
ただ、
しんどい時間に、
話せる場所がある。
それだけでいいです。
育児のしんどさは、
平日の昼間だけに来ません。
夜中に来ます。
休日に来ます。
誰にも言えない時間に来ます。
支援は、
しんどさが来る時間に、
開いていなければ意味がないです。

最後に
子育て支援センターが平日昼間しか開いていない件について、
小児PTとして本気で考えてみました。
問題はシンプルです。
支援が必要な人と、
支援が届く人が、
一致していない。
この構造を変えることは、
一人ではできないです。
でも、
この構造がおかしいと思う人が増えることが、
変える第一歩だと思っています。
今夜も、
どこにも話せずに一人で抱えている親御さんがいます。
平日昼間に来られずに、
孤独なまま育児をしている親御さんがいます。
その人たちに届いてほしくて、
書きました。
あなたが来られないのは、
あなたのせいじゃないです。
開いていない時間に、
限界が来ているだけです。
それは、
支援の問題です。
あなたの問題じゃないです。
今夜も踏ん張っている皆さん、
本当にお疲れ様でした。

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