「これ、パリに持って行く?」
先日、「メルボルン、ニューヨーク、パリ、そしてイタリアの小さな町|私が住みたい世界」という記事を書いた。私が住んでみたい街について、「どの順番で住むか」という妄想を書き連ねた記事だ。たくさんの読者がスキを押してくださっている。ありがたい。スキが増えるたびに、夢が現実に近づいている気までしてくる(笑)。
さて、そんな私の妄想が、今日も止まらないので聞いてほしい。
これから海外に住もうという私が、モノを買うこと、所有することについて、最近思うことがある。
週末に外出して、たまたま欲しいと思うものを見つけたとき、「買おうかな」と手に取ってから思う。
「これ、パリに住むとしても持ってく?」
そして、そっと棚に戻す…。
よく考えたら、パリに持って行きたいと思うほど魅力的ではないし、「すごく欲しい!」というわけでもなかったことに気付くのだ。
目先の物欲に目が眩みかけた自分を、夢を思い描くもうひとりの自分が、「ちょっと待て」と制止する。
なかなかよいことだ。
海外に引っ越しをするのは大変だ。
30年近く前にインドに引っ越した時、それはそれは大変だった。
ただ、その時の引っ越し費用は、もちろん会社持ちだった。
持って行ける段ボールの数は決まっていたが、当時はまだバブルの残り香がほんのりあり、きれいに荷造りしなくても持って行きたいものをすべて運べた(業者が、雑にぽんぽん投げ込んでいたのを覚えている)。
でも次に海外に住むとしたら、ほぼ間違いなく自分で手配しなくてはいけない。荷物の量も少ないに越したことはないだろう。
そもそも引っ越しは、国内でも大変。
少なくとも私は、「引っ越し」と聞いて心が躍るタイプではない。むしろ沈む。
中には、引っ越しが好きな人もいるだろう。葛飾北斎は、生涯に93回引っ越しをしたと言われる。
まあそれは極端としても、私はできる限り、引っ越し作業は避けたいタイプだ。
それでも私は、将来海外に住むのだ(真顔)。
ならば、可能な限り、ラクに移動できるようにしておかなくては。
もともと私は、荷物が多くなりがちだ。
2025年のヨーロッパひとり旅でも、60Lのバックパック(20kg超え)と30Lのリュック(約8kg)を担いで歩いた。
(どうかしている)
しかも47日間持って歩いたのに、ほとんど使わず持って帰って来たものもある。
(阿呆だ)
だから気を引き締めていないと、荷物はどんどん重くなるし、部屋にもモノが増える。
そう、私のマンションには、すでにモノが多い。
もう10年以上、同じところに住んでいるせいもあるかもしれない。
仕事をしている狭い部屋だけでも、本棚が3つ、香水棚が1つある。すべて満杯。それどころか収まりきっていない本や香水もある。
……。
だから、「海外移住」妄想の記事を書いたあたりから、日々の生活でいっそう思う。
「モノを減らさなければ!こんなにたくさん、持っては行けないのだから」
そして改めて見回せば、ニューヨークやパリにまで持って行きたいと思うほどのものばかりではない。
(やばいね)
実は「モノを減らそう」ということは、母の家を片づけたときにも思った。
自分の始末は、自分で付けてから老いなくては。
子どもたちに、私と同じ苦労はさせられない。
そういう意味でも、まだ体力がある今のうちに、自分で片を付けなくてはいけない。
すでに服は大量に捨てた。
2024年の終わりから今年の春までの1年5か月で、15kg痩せたからだ。
痩せてから買った服より、捨てた服の方が圧倒的に多い。
服を捨てた時は、明確に判断できた。
「もうサイズが合わないから」
「着られないから」
「着たくないから」
だから、もう私には必要ないと、なんのためらいもなく決断できた。
よし、これを応用してみよう。
今の私に合っているか。
思い描く暮らしに「それ」があってほしいのか。
これを判断基準にしてみよう。
これまで紆余曲折のあった私の人生(暗黒の時代もあった)。
でもここからは、良くなっていく予感しかない(引き寄せは「自己暗示」からと聞く 笑)。
今、部屋にあるモノたちも、私の過去のフェーズでは
「手放したくないモノ」
「とっておきたいモノ」
だった。
しかし、来年還暦を迎える私に、本当に必要だろうか。
「私のこれからのステージに必要?」
「ニューヨークにも持って行きたい?」
「パリで住むアパルトマンに、これを置きたい?」
そう考えると、前より迷いなく手放せる気がする。
オーバーサイズになった服に対して、まったく未練を感じなくなったのと同じように、古びたモノは、思い出だけ心の中に留めて、手放していこう。
なりたい自分にふさわしい、思い描いたとおりの暮らしをするために。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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