見出し画像

管理職のスキルは「学ぶもの」じゃなくて「気づくもの」だった話

お疲れ様です、ぽんずです。

GWも終わりに差し掛かって、そろそろ仕事モードに切り替えようとネットを眺めていたら、「管理職に必要なスキル」という記事が目に入りました。

そういえば、前の職場で後輩に聞かれたことがあるんですよね。「管理職に必要なスキルって、何だと思いますか?」って。

その時は確か、答えに詰まった記憶があります。

段取り力。調整力。言語化力。…頭の中にはいくつか浮かぶんですけど、どれも「教科書に載ってる答え」みたいで、自分の言葉になっていない気がしたんです。

で、さっきネットの記事を読みながら思ったんですよね。管理職の研修は受けたことがあるし、本も読んだことはある。でも、今ワイが現場で使っているスキルって、そこで学んだものじゃない気がする。

じゃあ、今使っているスキルはどこから来たのか。


「管理職 スキル」で検索して出てくるリストに違和感があった

気になったので「管理職 スキル」で検索してみました。

出てくるのは、だいたいこんなラインナップです。リーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決力、意思決定力、コーチング、タイムマネジメント。…どれも正しい。正しいんですけど、なんというか、ツルッとしてるんですよね。

たとえば「リーダーシップが必要です」と言われて、「よし、明日からリーダーシップを発揮しよう」とはならない。「コミュニケーション能力を磨きましょう」と言われても、具体的に何をすればいいのかわからない。

ワイ自身、管理職を10年以上やってきて、リーダーシップを意識して発揮した記憶がほとんどないんです。研修で「傾聴が大事です」と習ったこともある。でも正直、研修の内容より、自分が現場でやってきたことのほうが先だった気がする。

じゃあ、ワイが実際に現場で使っているスキルって何なのか。振り返ってみたら、どれも「学んだ」ものじゃなかったんです。

恋愛相談を持ちかけられる側だった自分の「聞く力」は管理職でいう「傾聴」だった

ワイは昔から、なぜか相談を持ちかけられる側でした。

学生の頃から恋愛相談が多かった。友達の彼氏がどうとか、告白するかどうかとか。別にアドバイスがうまいわけじゃない。ただ、黙って聞いて、「それはしんどいね」と返す。それだけだった気がします。

社会人になってからも、これは変わりませんでした。前の職場では、同僚の部下がわざわざワイのところに相談しに来ることがあったんです。その同僚は男気があって、部下からも好かれるタイプ。でも、ちょっと怖い雰囲気もあった。ワイはたぶん、話しかけやすかったんだと思います。

なんでそうなるのか、当時は考えたこともなかった。でも今振り返ると、自己開示が先にあったからだと思うんですよね。

ワイは人と距離を詰めるとき、自分の失敗談から話すクセがあります。「ワイ、前の会社でこんなやらかしてさ」みたいな。そうすると相手は「コイツは安全だ」と思ってくれる。結果、相談が集まってくる。

これ、主任になって後輩ができた頃に「あれ、この動き、仕事でもそのまま使えてるな」と気づいたんです。自己開示して、相手の話を聞いて、一緒に考える。研修で「傾聴」という言葉を知るより、ずっと前からやっていたことでした。

「みんなでやろうよ」が口癖だった子どもが段取り力を身につけていた

傾聴と同じで、段取り力も「学んだ」記憶がありません。

ワイは子どもの頃から、何かを企画して「みんなでやろうよ」と巻き込むのが好きでした。遊びでも、学校の行事でも、「こうしたら面白くない?」と言い出すのはだいたいワイだった気がします。

で、言い出した以上、自分で段取りするしかないんですよね。誰に声をかけるか、いつやるか、何を準備するか。言い出しっぺが全部やる。これが自然と身についていました。

社会人になってからも、この動きはそのまま仕事に出てきました。会議の段取り、プロジェクトのスケジュール、関係者への根回し。やっていることの規模は変わったけど、やっていることの本質は子どもの頃と同じなんですよね。「こうしたら面白くない?」を「この方向で進めていいですか?」に言い換えただけ。

これも、主任になって後輩と一緒にプロジェクトを回すようになった頃に気づきました。「あれ、ワイがやってるこれ、段取り力って呼ぶのか」と。

以前、AI推進の仕事で「結局、段取り力と調整力が最強だった」という記事を書いたことがあります。あの時も感じたんですが、段取り力って教科書で学ぶスキルじゃなくて、現場で繰り返すうちに体に染み込むものなんだと思います。

経営層の言葉を現場の言葉に変えたら目標が自分事になった

もう一つ、管理職になってから効いているなと感じるスキルがあって。目標の共有化、というか、自分事化。

たとえば、経営層から「DXを推進しろ」と降りてくる。これ、そのまま現場に伝えても誰も動かないんですよね。「DXって何ですか?」で終わる。

ワイがやっていたのは、経営層の言葉を現場が動ける言葉に翻訳することでした。「DXを推進しろ」を「まず、今Excelでやってるこの業務をAIに置き換えてみよう」に変える。逆に、現場の「これ無理です」を、経営層が判断できる材料に変える。「工数がこれだけかかっていて、優先順位を変えないと間に合いません」みたいに。

先日、上場プライムのグループ社長にプレゼンする機会がありました。あの時も同じことをやっていたんです。AIの技術的な話を、社長が投資判断できる「数字と期間」に翻訳した。

これも、振り返ると「学んだ」スキルじゃないんですよね。転職6回で毎回違う業界に飛び込むうちに、相手の言葉で話さないと伝わらないということを、体で覚えただけ。

主任の頃に後輩へ指示を出すところから始まって、管理職になって経営層と現場の間に立つようになって、自然と磨かれていった感覚です。

管理職のスキルは「学ぶもの」じゃなくて「気づくもの」だった

ここまで3つのスキルを振り返ってみて、共通点が見えてきました。

傾聴は、恋愛相談を受けていた頃からやっていた。段取り力は、子どもの頃の「みんなでやろうよ」から始まっていた。目標の自分事化は、転職するたびに「相手の言葉で話す」を繰り返すうちに身についていた。

どれも、管理職になるために学んだわけじゃない。ワイが過ごしてきた日常の中に、すでに埋まっていたものでした。

以前、「ゼネラリストは何もできない」と思っていた自分がPMという武器に気づいた、という記事を書いたことがあります。あの時と同じ感覚なんですよね。自分がやっていることに名前がついていなかっただけだった。

ぶっちゃけ、ネットで「管理職 スキル」を検索して出てくるリストを見ても、ピンとこない人のほうが多いんじゃないかと思います。リーダーシップとか、コーチングとか、言葉は立派だけど、自分の実感と結びつかない。

でも、それは「スキルがない」んじゃなくて、「自分がやっていることに名前がついていない」だけかもしれない。

自分が無意識にやっていることに名前をつけてみる

もし今「管理職に必要なスキルが足りない」と感じている方がいたら、一つだけ試してほしいことがあります。

自分が普段やっていることを、書き出してみてください。

  • 後輩の話を聞いている

  • 会議の前に関係者に根回ししている

  • 上司の指示を自分の言葉に言い換えて部下に伝えている

こういう、当たり前すぎて「スキル」だと思っていないことです。

ワイも、恋愛相談を受けていたことが「傾聴」だなんて、当時は思ってもいなかった。「みんなでやろうよ」が「段取り力」だとも思っていなかった。

でも、名前がつくと「あ、これ、自分の武器だったのか」と気づけるんですよね。

管理職のスキルは、研修で学ぶものだけじゃない。自分の中にすでにあるものを見つけて、名前をつけてあげること。それが、自分的には一番大事なスキルの原石の見つけ方であり、磨き方だと思っています。

「管理職スキルは気づくもの」のまとめ

GWの終わりに「管理職 スキル」を検索したところから、自分のキャリアを振り返ることになりました。

傾聴は、恋愛相談を受けていた頃から始まっていた。段取り力は、子どもの頃の「みんなでやろうよ」が原点だった。目標の自分事化は、転職を繰り返す中で体に染み込んでいた。

どれも研修や本で学んだものじゃなくて、自分の日常にすでに埋まっていたものでした。

管理職のスキルは、足りないものを外から補うだけじゃない。自分の中にあるものに気づいて、名前をつけてあげること。それだけで、見える景色がちょっと変わるかもしれません。

それでは、お先に失礼します。


【PR】
転職サイトGreenを応援しています。
自分自身、転職6回を経て今のキャリアにたどり着きました。
「次の一歩」を考えている方に、選択肢のひとつとして届いたらうれしいです。

こちらもおすすめです

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集