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【渡仏13ヶ月】順調だと思っていたら、フランス語の教科書が読めていなかった話

*こちらの記事は、娘のフランス語学習記録のまとめ記事です。時系列のまとめはこちらのページに掲載しています

*2025年4月に南フランスのエクサンプロヴァンスに家族で移住。娘は当時8歳/フランスではCE1の学年で編入。フランス語はほぼ0からスタートしています。2025年5-6月がCE1、新学期(9月)からCE2に進級しています。

娘は日本語・英語・フランス語の三言語環境で育っています。家庭では日本語、学校ではフランス語、娯楽では英語という生活です。これまでの学習記録のまとめはこちら▼

渡仏して13ヶ月。

娘のフランス語は、親から見るとかなり順調に進んでいるように見えていました。

1月の時点では、まだ大変そうではあるものの、学校の成績表では多くの項目で学年目標に到達。

2月頃には、学校生活の負荷が少し下がってきたように見えました。学校もUPE2Aも楽しそうに通っていて、家でもフランス語の話題が少しずつ出るようになりました。

4月には、春休みのロンドン旅行で英語の児童書を読み切るようになり、英語も念願のチャプターブックから児童書へレベルアップ。さらに5月には、フランス語で友達と少し会話する場面も出てきました。

「これはかなり順調なのでは?」

親としてはそう思っていたのですが、5月後半、娘から突然こんな相談をされました。

「教科書が読めない。困っている。どうしたらいい?」

え?

困っていたの?

かなりびっくりしました。


フランス語学習は順調だと思っていた

娘はフランスの公立小学校に通っています。最初はフランス語がほぼゼロの状態からのスタートでした。

それでも、登校を続けるうちに先生の指示が分かるようになり、宿題も少しずつ自分でできるようになりました。

・友達の言っていることもわかる
・詩の暗唱もする
・ディクテも受ける
・授業にも参加する
・友達の言っていることもだいたい分かる

学校の成績表を見ても、フランス語以外の教科はもちろん、フランス語の項目も少しずつ到達してきていました。

UPE2Aという外国語を母語としない子向けの授業にも通っていますが、そこでも大きな問題はなさそうでした。先生ともたまにやりとりしながら問題ないと聞いていたので、順調に進んでいると思っていたのです。

でも、教科書が読めていなかった

ところが、本人は困っていました。

「教科書が読めない」

そう言われて、実際に教科書を見てみました。

すると、思っていたよりずっと難しい。内容は、自由と権利について。フランスらしいテーマでした。これは日本語で書いてあっても、9歳の娘が理解するには難しいかもしれない。そう感じる文章でした。

単語が分からないだけではなく、内容そのものが抽象的。

自由と権利とは何か
自由に好き勝手してもいいのか
そうしたら周りの人の権利はどうなるのか

そこまで理解する必要があります。

「フランス語が読めない」というより、これはもう「学年相当の抽象的な文章を、第二言語で読む」という話でした。

簡単な文章が読めることと、クラスで使っている教科書が読めることは、まったく別でした。

あとからUPE2Aの成績表を見ると、この時期でも読解は満点でした。つまり、簡単な文章は読めている。でも、クラスで使う教科書の文章は難しい。

ここに大きな差があったようです。

「読書型の子」なのに、フランス語の読書をしていなかった

以前、「読書中心でも多言語は育つのか?」という記事を書いたことがあります。

娘は内向的で、知らない人と話すオンラインレッスンが苦手。友達とたくさん遊ぶより、自分のペースで本を読む方が落ち着くタイプです。会話中心ではなく、読書中心でも言語は育つのだろうか。そう思って調べた記事でした。

英語では、まさにその流れで伸びてきました。

・簡単な本を大量に読む。
・Magic Tree Houseを繰り返し読む。
・Audibleを聞く。
・映画やミュージカルとつなげる。

そして春休みのロンドン旅行では、Matildaを自分から欲しがって読み切りました。(英語教育のまとめは下記に書いています)

日本語でも、娘は毎晩のように児童書を読んでいます。読書が、娘の言語と思考の土台になっていることは分かっていたのですが、フランス語だけ、ほとんど読んでいませんでした。

去年の夏にフランス語の絵本を2冊買ったくらいで、それ以外、家でフランス語の本を読む経験はほぼゼロ。

学校生活も残りあと1ヶ月。AIにも相談しながら、フランス語の多読を出来る限りやってみることにしました。

目標はまず200冊

娘と相談して最初に決めた目標は、フランス語の本を200冊読むこと

もちろん、いきなり学年相当の本を読むのではありません。

赤ちゃん向け。幼児向け。
小学校1年生くらいの本。

娘にとって簡単だと思うレベルの本を高速で大量に読んでいきます。

英語の時もひと夏で150冊、3ヶ月で600冊。という経験があるので、娘としても「英語のときの同じことをするのね、OK!」という返事でした。

多読できるアプリと紙の本を両方用意しましたが、紙の本がやっぱり好き、という事なので図書館へ行き、赤ちゃん向けから小学校低学年向けまで、フランス語の本を大量に借りることにしました。

夫婦それぞれで図書カードを作成。

まずは幼児向けの簡単な本を大量に借りてきました。

薄い本ということもありますが、借りてきた数十冊の本は2日くらいで読み終わります。2-3日に1回は本を抱えて図書館に通う生活がはじまりました。



家でフランス語はやりたくない。その気持ちを尊重してきたこと自体は、間違っていなかったと思います。

ただ家庭でも、本人が好む形でもう少しフランス語学習をやれば良かった、という気持ちはあります。

とはいえ過ぎてしまったことなので、ここからフランス語多読を追い上げていこうと思います。

阪口ユウキ

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