【渡仏14ヶ月】9歳フランス語多読の進捗と現状|37日で200冊読んだ結果
*こちらの記事は、娘のフランス語学習記録のまとめ記事です。時系列のまとめはこちらのページに掲載しています。
*2025年4月に南フランスのエクサンプロヴァンスに家族で移住。娘は当時8歳/フランスではCE1の学年で編入。フランス語はほぼ0からスタートしています。2025年5-6月がCE1、新学期(9月)からCE2に進級しています。
娘は去年から日本語・英語・フランス語の三言語環境で育っています。家庭では日本語、学校ではフランス語、娯楽では英語という生活です。
前回の記事で、「フランス語の教科書が読めていなかった」という話を書きました。
実際に教科書を見てみると、内容はかなり抽象的で、哲学的な文章もありました。日本語で書いてあっても、9歳の子が一人で読むには難しそう。
娘は読書が好きで、日本語と英語は毎日読んでいます。ただ、フランス語は僕らがどの本を選べばいいのか指針がなかったり、「家ではフランス語はやりたくない」と以前リクエストを受けていたので、仏語読書はほとんどしていませんでした。
読書型の娘にとって、
教科書が読めない=フランス語の多読経験が足りない
ではないかと仮説を立て、フランス語の多読を始めることにしました。
目標はまず200冊。
その進捗と現状の記録をメモ的に書いていきます。
37日で200冊読んだ
結論から言うと、37日でフランス語の本を200冊読みました。

途中、数日体調不良で0冊の日もあったので、ざっくり1ヶ月で200冊読めたという感じです。
カウントはかなりゆるいです。同じ本を複数回読んだ場合も、1回ずつカウントしています。
「200冊」というより、「200回フランス語の本を読んだ」という感じです。
ただ、今回の目的は難しい本を読むことではなく、フランス語の文字と文章にたくさん触れるのが目的なので、同じ本を何度も読んでもよいことにしました。
結局、紙の本で200冊
多読アプリも用意したのですが、娘は少し見たあとに「紙の本がいい」と言いました。図書館には8回行き、合計で約100冊借りています。
一度にたくさん借りて、読み終わったら返しに行き、また借りる。結局、200冊はすべて紙の本で読みました。
音読するとこんな感じ↓
フランス語ができない僕らからすると、これでも随分難しく思えます。
赤ちゃん向けから小学校低学年向けまで、読めそうなものを大量に借りました。フランス語の本をこんなに用意したのは初めてです。
日本語や英語では本棚をかなり整えてきましたが、フランス語では完全に抜けていました。図書館で本を選びながら、改めて「この環境をもっと早く作ってもよかったな」と反省です。
最初は赤ちゃん向けとCPレベルから
最初に読んだのは、赤ちゃん向けの絵本や、CPくらいの簡単な本です。

CPはフランスの小学校1年生にあたります。娘は日本では小3、フランスではCE2の学年ですが、フランス語読書に関しては、赤ちゃん向けやCPレベルから始めました。
教科書が読めなくて困っていたところから始めているので、最初から難しい本を読むと、また「読めない」という感覚が強くなってしまいます。
だから、最初はとにかく簡単な本。最初の50冊くらいは、赤ちゃん向けとCPレベルが中心でした。
その後、少しずつCPとCE1くらいの本に移っていきました。CE1はフランスの小学校2年生にあたります。
Magic Tree Houseが読めるようになった

今回、一番分かりやすかった変化は、Magic Tree Houseのフランス語版が読めるようになったことです。
Magic Tree Houseは、英語でも娘がずっと読んできたシリーズです。
初日にマジック・ツリーハウスを軽く読んで、200冊読んだあとに再度挑戦。楽に読めるようになった!と娘は喜んでいました。
多読の効果があったようです!
教科書は、相変わらず難しい
では、200冊読んだら教科書が読めるようになったのか。これは正直に言うと、まだ難しいそうです。
特に抽象的なテーマや、哲学的な文章、問いの意図を読み取るような内容は、まだ簡単ではありません。
赤ちゃん向けやCP、CE1レベルの本を200冊読んだからといって、CE2の教科書が急にすらすら読めるようになるわけではありません。
ただ、変化もありました。以前のように、
「教科書が読めない……」
とは言わなくなりました。
ディクテの点数が上がった
もうひとつ、分かりやすい変化がありました。ディクテ(先生が言った文章を書き取るテスト)の点数が上がりました。フランス語の本を大量に読んだことで、文字を見る量が増えたからかもしれません。
・聞こえない語尾
・リエゾン
・性数一致
・動詞の活用
・同じ音に聞こえるけれど綴りが違う単語
ディクテはかなり難しいです。娘もずっと頑張ってきましたが、今回の多読期間中に点数が上がりました。
もちろん、多読だけが理由かどうかは分かりません。学校での積み重ねもあるし、先生の指導もあるし、本人の慣れもあると思います。
でも、絵本で大量のフランス語の文字を見たことは、かなり効いている気がします。
200冊達成のお祝いは「チャーリーとチョコレート工場」
200冊を達成したお祝いに、本人からの希望で、フランス語版の『チャーリーとチョコレート工場』をプレゼントしました。10-12歳向けです。
本来なら、フランス語版のMagic Tree Houseを28冊買って、スムーズに読めるようになるまで何度も読むのがよいのかもしれません。
実際、英語ではその流れがかなり効きました。
ただマジック・ツリーハウスは勉強っぽくてプレゼントにはならないらしいので、今回は本人が「欲しい!」と言った本をプレゼントしています。
フランス語の読書体力がついてよかった
わが家は、次の学年からカナダのバンクーバーに移動するので、フランス語の現地校生活はいったんここで区切りになります。
そういえば、エクサンプロヴァンスに移住する前、娘のフランス語についてひとつ目標にしていたことがありました。
それは、「フランス語の本が読めるようになること」です。
読書習慣がつけば、語学学習は自走でなんとかなるのでは、という思いからです。
教科書が読めないと相談されたときはびっくりしましたが、結果的には、この1ヶ月で目標だったフランス語の読書体力を形にできてよかったです。
一旦ここで終了
200冊達成した後に、娘から「しばらく多読は休みたい」と要望があったので、ここで一旦終了です。
1学年下くらいの本なら読めるようになり、1学年上くらいの本にも挑戦できるようになりました。今は好きな本を好きなペースで読む頻度に戻っています。図書館の本を読むのではなく、英語でも読んでいた本の仏語版を読み進めることが好きなようです。
無理に続けて、フランス語の読書自体が嫌になるのは避けたいですし、フランスの学校生活も残りわずかなので、満喫してほしいと思っています。

阪口ユウキ
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