見出し画像

【プレビュー】第2節 FC今治 VS RB大宮アルディージャ 26/27


前節の今治 スタメン (VS いわきFC)


百年構想をWEST-A 9位と不本意な成績で終えた今治。
26/27シーズンはスペイン人のロペス監督を招聘して再起を図る。コーチなどを歴任していたロペス監督は、今治でプロ初監督となる(リカルド・ロドリゲス監督時代の徳島ヴォルティスでのコーチ経験もあり)。


今治 スタメン

そんな新監督が選んだいわきFCとの開幕戦のスタメンはこんな感じで、なんか見た事があるメンバーが多く並んでるなーと思うと共に、昨年(AWAYHOME)戦った時から大分入れ替わってるなーといった印象。
陣形は去年の3-1-4-2じゃあなく4-2-3-1にしていたが、3バックのオプションも用意している感じだった。

CBは前ヴァンフォーレ甲府で対人に強いと、今夏長崎から完全移籍してきた元大宮の櫛引のコンビ。
右SBは、U-23代表で吏音と最終ラインを形成する梅木。積極的でスピードある縦突破が得意な攻撃的SBで、上位カテからのオファーもあっただろう中、今季は今治で戦う事を選択。この試合でも積極的に縦突破を見せていて、今治のサイド攻撃の鍵を握る存在であった。

ボランチは前ツエーゲン金沢のテクニシャン梶浦と、スペインから逆輸入の元レアル・マドリーの中井。今夏の移籍市場を沸かした中井のJデビュー戦の活躍や果たして如何に?

OMFに入るのは、浦和レッズやコンサドーレ札幌でミシャの薫陶を受けた駒井。横浜FCからのレンタル中で、ベテランらしくピッチ場で多くの指示を出していたのが印象的。
左SHは福島ユナイテッドの攻撃的サッカーを牽引していた、ドリブルによる打開が得意な森晃太。右SHの新井は今治の在籍も長く、去年・一昨年と対戦経験あり。新井はボランチのイメージが強かったんだけど、この試合では1列前でスタートしていた。

そしてCFは、去年得点を決められた事も記憶に新しい、前V・ファーレン長崎のエジガル・ジュニオ。生粋のストライカーで、名古屋グランパスに移籍したマテウス・ヴィニシウスに代わる得点源として、百年構想前に今治に加入。百年構想では5得点を挙げて今治の攻撃を引っ張っていた。体が強く、前線で一人でロングボールの逃げ道やキープができる存在。

個人的2025年後半戦ベスト11に選んだFWタンキ、サイドアタッカーのMF近藤、前アスルクラロ沼津の持井、新外国人MFパロチェヴィッチらがベンチを温める。

なんか本当に、チームは違えど、2024年にJ3で戦った事ある選手が多いなーといった印象の今治のメンバーなのでした (ホントはもっと色々語りたい)。



前節の今治 試合展開 (VS いわきFC)


本来は今治のやり方を項を別にして書くんだけど、相手が特殊なやり方のいわきという事で、中々自分達の本来のやり方ができなかったように見えたので、今回は試合展開を追う形式で今治のやり方を考察します。

今治の開幕戦の相手はいわきFC。
説明するまでもなく、田村監督の下、J2屈指のインテンシティを誇り、マンマークハイプレスがストロングのチーム。
堂鼻というチームの大黒柱のCBを湘南ベルマーレに抜かれてしまったが、怪我で長期離脱していたエースFW熊田 (去年、左SB化する吏音をマンマークプレスで完全に抑えこんでいた!)がスタメンに帰ってきてて、個人的には嬉しい限り♪一方で大黒柱のアンカー柴田は、大怪我で開幕は間に合わず・・・。

開始早々、エジガルが裏に抜け出してGKをかわしてゴールに迫るも、シュートはCB岩下にブロックされ先制点の好機を逃す。

新監督という事で今治のやり方を全然知らなかったんだけど、どうやら後ろから繋いでいくポゼッションスタイルをやりたい様相。ゴールキックもCB二人をGKの脇に置いて、ショートパスから始める算段。

ただそこに立ちはだかるのがマンマークプレスの鬼、いわき。前からガンガンプレスをかけてくる。おかげで今治の志向するショートパスによる前進は、いわきの網に引っかかりまくって中々うまく行かない。

ということで前半はしばらくショートパスによる前進を試みていたんだけど、いわきの壁に跳ね返され続けてこれはあかんと、途中から次第にロングパスを使った陣地回復も試み出してくるように。
中盤をロングパスで飛び越え、前がかりで後ろにそれほど人数を残していないいわきに対し数的同数で攻めてチャンスを伺う。この際のロングボールの受け手はCFエジガル。彼にキープさせて、いわき陣地でボールを握る時間が徐々に増えていく (・・・が、シュートまでは多くは繋げられない)。

一方のいわきもロングボールを熊田と道脇(新戦力のFW)に当てて前進を図るため、今治のミドルプレスもかわされることが多くなる。
今治の守り方にしても、いわきという特殊な相手だったため、何を軸にしているのかはちょっと掴みきれなかった…。ある程度繋いでいくであろう大宮相手にはどう守ってくるのかな?
とまれ、いわきのロングボールやポストプレーに孫・櫛引の両CBは結構苦戦していて、熊田・道脇のFWコンビに前線で結構基点を作られてしまっていた。

そんなで、全体的にはいわきFCが優位に試合を進めていたが、得点は生まれず0-0で前半終了。シュート数は「いわき:8 VS 今治:5」。思っていたより今治はシュートを撃っていた印象。
いわきの平均ボール奪取位置が48.7 mとえらい高さな事からもわかる通り、今治はいわきのハイプレスに相当苦しめられたが、終盤はロングボールやシンプルな縦パスを駆使してボールを保持できるようになっていた。

しかし後半開始早々、いわきに複数得点。
48分、CB孫からGKへのパスミスを、裏抜けを争った熊田にかっさらわれ、そのままゴールを決められる。熊田は続く50分にもポストの跳ね返りを冷静に決めて、いわきが2-0と一気にリードを広げる。百年構想を怪我で棒に振った熊田は、復帰戦で嬉しい2ゴール(自分も嬉しい!)。

前半の今治はCB→SBの繋ぎのとこを狙われていた感があったところ、SBを飛ばしたCB→SHのパスを多用したりし、ショートパスによる前進もできるようになっていく。
チームがボールを持てるようになると、DMF中井もボールを触る機会も増え、さらっとアウトサイドで難しいスルーパス決めたり、上半身のフェイントで相手のプレスをいなしたり、キラリと光る流石の技術を見せるようになっていっていた。

すると60分、梅木のシュートがハンドを誘い、今治がPK獲得。これをエジガルが決めて2-1に差を詰める。



交代後 守備時

得点直後に今治は梶浦・駒井→パロチェヴィッチ・持井の交代。
交代後わちゃわちゃしてて中々陣形や立ち位置を確認できなかったんだけど、恐らく新井が一列下がったこんな感じで、守備時の陣形は変わらず4-2-3-1。
*中井の1アンカーっぽい時間もちょっとあった?



交代後 攻撃時

一方で攻撃時はビルドアップ法を変えてきて、左SB菊地が残った3バック可変を鮮明にしてきた。今治のストロングである森と梅木のサイド攻撃を活かすため、両者を高い位置に配置する3-2-4-1陣形
ある程度いわき陣地に押し込めた時は菊地もSBとして上がっていったんだけど、その際は新井が最終列に落ちたりなどもして、後ろ3枚は極力残すようにしてリスク管理はしていた。

今治の狙い通り、右は梅木の爆速の縦突破からのクロス、左からは森の細かいタッチによる仕掛けなどからチャンスを構築。
更に最終盤は後ろに3枚残さず、ボランチも1人上げ、また体の強いCFタンキを投入し特攻を仕掛けるも、シュートは尽く枠外に飛んでしまい同点に追いつけず。

対するいわきも途中出場のオカニーのクロスや、山中の仕掛けでチャンスを作るも、ゴールは生まれず2-1のまま試合終了
今治は開幕戦を落としてしまった。

序盤はいわきのハイプレスに、志向している(であろう)ショートパスによる前進を潰されていた今治だったが、現実的に対処して徐々にポゼッションを盛り返していった印象の試合だった。ただ、やっぱりいわき相手という事で、今治の本来のやり方は部分的にしか見られなかったかな、という感想。

最終的なシュート数は「いわき:15 VS 今治:15」、枠内「6 VS 6」と全くの同数。ゴール期待値は「いわき:1.02 VS 今治 1.78」と、個人的にはいわきの方が上回ったと思ってたが、意外にも今治の方が高くなった。最終盤いわきが引いてきてたからかな?


今治 注目選手

CB 櫛引 一紀

元大宮戦士のCB。
大宮には2019年夏、名古屋グランパスからレンタル加入し、3バックの右CBのレギュラーとして活躍。昇格に望みを繋ぐ、A水戸ホーリーホック戦でのスーパーゴールが思い出深い。
シーズン終了と共にレンタルバック&サンフレッチェ広島入りするも、2021年に大宮に完全移籍で復帰。4バックのCBのレギュラーとして出場を続けていたが、霜田監督が途中就任するとSubに回る事が多くなり、シーズン終了後に長崎へ移籍。長崎への移籍は、なんか笠原+櫛引と新里の交換トレードっぽかった。
個人的には高木監督下の3CBの右の印象が強い。当時はずっと4バックの大宮を見慣れていて、CBってこんなに攻撃参加するんだーって、子供みたいな感想を持った記憶。
百年構想は長崎で8試合出場していたが、26/27開幕前に今治へ完全移籍。豊富な経験を今治に還元してほしい。

MF 森 晃太

一昨年、J3で旋風を巻き起こした福島ユナイテッドの攻撃カルテット「森・大関・城定・塩浜」の一角 (後は堂鼻もいたんだよなぁ)。それぞれ上位カテに移籍(レンタルバック含む)を果たした実力者達であったが、個人的に福島との対戦で一番手を焼いたのが森だった印象が強く残っている。
左WGが主戦場で、高い位置でボールを受けてドリブルでDFを剥がす事が得意。ボールを受けてから次のプレーへの判断も早い。チャンスクリエイトが得意だが、一昨年は大宮相手にゴールも決めている。
開幕いわき戦でも左WGから何度も仕掛けを見せていて、右SBの梅木と共に今治のサイド攻撃の中心となっていた。

MF 中井 卓大 ピピ

今夏のJ2において、1・2位を争うくらい話題になった移籍。Rマドリーのカンテラ出身で、リザーブチームまで上がるもトップチームでのプレーはなく、近々はスペイン5部でプレーしていた。
幼い頃から卓越したボール捌きが注目されていたゲームメイカータイプのボランチで、まだ22歳と年齢も若い。
Jリーグデビューとなったいわき戦、前半はいわきの猛烈なプレスに中々自分の時間を作れていなかった。しかし後半プレスが緩まり、今治がボールを回せるようになると、中井が余裕を持ってボールを捌く機会が増加。するとアウトサイドでの絶妙なスルーパスであったり、軽い上半身のフェイントで相手のプレスをいなしたりと、流石の技術の片鱗を見せていた。



大宮展望


開幕戦、アルビレックス新潟相手に得点差以上の強さを見せて勝利した大宮。対するは大宮と同じくスペイン人の新監督を迎えた今治。

4バックビルドと3バックビルドどちらで来るかわからないけど、後ろから繋いでいきたいはずの今治は、その繋ぎと一番相性の悪いいわきのハイプレスに苦戦しており、大宮としてもその再現を狙っていきたいところ。暑さとも相談しながら、高い位置で引っ掛けてのショートカウンターを狙っていきたい。

後ろからの繋ぎが難しい場合のロングパスの逃げ道であるCFエジガル・ジュニオは、咬み合わせ的に2枚で挟める西尾・尾崎で封じ込め、怖いサイドアタッカーである森と梅木の前はしっかり蓋をしてスペースを与えたくないところ。また、パスの出し手である中井には、ボールを受けてから考える暇を与えないほどの速度でプレスをかけてつぶしておきたい。恐らくIHが対応することが多くなりそう。

攻撃面はあまり心配していなく、まぁ取ってくれるでしょ!(投げやり)



いいなと思ったら応援しよう!