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観戦記 第30節 RB大宮アルディージャ VS FC今治


概要

2025/9/20
第30節
大宮VS今治 2-3
得点:大宮: 18'泉、21’カプリーニ 今治: 9’ディニス、65’梶浦、86’タンキ
@NACK5スタジアム
*現地観戦*


大宮フォーメーション

大宮

濱田、イヨハ、ガブ様と、CB陣が立て続けの怪我離脱で、緊急事態真っ最中の大宮。
更に巡り合わせが悪い事に、吏音がU-20 W杯でチームを離脱。この今治戦から数試合、主力CB4人が不在の中で戦わざるをえない状況。

そんな大宮は(自分の)予想通り、前節V・ファーレン長崎戦に引き続き3-4-2-1を選択。

3CBは左から下口、福井、村上。Jデビュー戦の福井は中央で、ライン統率と共に、タンキ & Mヴィニシウスという強力外国人FWに立ち向かう。


その他もスタメンをいじってきて、ここまで黄累積欠場以外はスタメンが続いていた小島が外れ、ボランチは谷内田とシルバのコンビに。
また、右WB関口が第20節サガン鳥栖戦以来の久しぶりのスタメンで、3トップはラッソ、藤井、カプリーニ。

何故か豊川はベンチ入りもせず。怪我とかでなければいいけど…。



今治 印象

今治 基本陣形

今治の基本陣形は3-1-4-2
こちらも吏音と同じく、U-20代表でWB梅木とFW横山の主力二人が不在。

しかし横山の代わりにFWに入ったのはタンキという事で、横山不在の影響を感じさせない。強靭な体を持つタンキは、これまた怖い怖いMヴィニシウスと強力2トップを組む。

左WBには推進力がある近藤が怪我明け後、久しぶりのスタメン。前回対戦時、及び去年は近藤にサイドを結構やられているので、対面する関口で抑え込みたい。

アンカーに入ると思っていたディニスは一列前のIHに入り、アンカーは山田が務めた。
ベンチには梶浦や藤岡ら、去年のJ3を(今治ではない所属チームで)盛り上げた懐かしい名前と共に、元大宮の三門の姿も♪



今治の守備の基本はハイライン&ハイプレス

とにかく最終ラインを高く上げ、DF~FWまでをコンパクトに密集させ、前線からハイプレスをかけまくる!

Mヴィニシウスのプレスは前節のジュビロ磐田戦をDAZNで見て知っていたけど、ポストタイプのタンキも労力を厭わず大宮CBにプレスをかける。大宮のCBから見たら、この2人が突撃してくるのは中々に迫力とプレッシャーがあったかと思う。

とにかく今治は2FW→CB、2IH→2DMF (+CB)、2WB→2WBのように強力なハイプレスをし、大宮のDFラインを押し下げまくっていた。
プレス強度は非常に強く、中盤でもファールギリギリで体をバチバチに当ててきていた。

*大宮も強度勝負で負けるわけにはいかず、中盤でのガチンコの肉体勝負は見ていて面白かったが、選手の安全のためには、審判は両チームとももう少しファールを取ってもよかったのかなぁとも思った



ハイライン&ハイプレスとなると、必然相手のロングボールによる裏抜けが弱点となるが、今治の3CBもそこは当然周知の上。

今日も大宮の3TOP (特に藤井とラッソ)はDFラインと駆け引きをしまくっていたが、今治の3CBは常に集中を切らさず、いつでも大宮FWとのスプリント勝負に行ける準備をしており、現に大宮の裏抜けはほとんど成功しなかった。

特に中央CBのダニーロは体も強く、守備範囲も広く、対峙するラッソとの走り合いやぶつかり合いの勝負は本当に面白かった
*ラッソが完敗していたわけではないよ



今治 攻撃

一方の今治の攻撃。
ハイプレスで奪ってからのカウンターも攻撃の一つであったが、一方ボールを握ってからの押し込みも迫力があった。

攻撃の基本は3-3-4

ボールを握ると、すぐさま近藤と弓場の両WBが最前線まで上がっていって4トップを形成。前線で幅を取った攻撃をしかけると共に、大宮のWBを押し下げさせる意図もあったかと。


そして攻撃時の特徴もハイライン

押し込めれば3CBが全員大宮陣地に深く入っていって、前線を圧縮&圧縮。時に左右両CBも上げて、中央CBダニーロとV字になる1-2-3-4 (CBを中盤に吸収させた1-5-4)みたいにもなっていた。

いや、DAZNで見た時は最終ラインが映ってなかったので、ここまで攻撃の時もハイラインだとは知らなかった。攻守合わせて、今シーズン一番ハイラインを徹底してきたチームだったかと思う。

この攻め方ができるのも、先述した中央CBダニーロの守備力と守備範囲の広さの保険があってこそだろうなー。
大宮の先発が裏抜けが得意なサンデーだったらやり方変えていたかもだけど。

とにかくハイラインで圧して大宮陣地で数の暴力で襲いかかるやり方。

前線で圧縮しているので、ネガトラ時も瞬時にハイプレスに移行できる攻守一体型の今治。高い位置でボールを失っても、即時のネガトラプレスで裏抜け狙いのロングボールも簡単には蹴らしていなかった。

ちなみに後ろから繋いできた場合は山田がアンカーでバランス取っていたけど、今治がボール握ると、結構簡単に大宮陣地に押し込めていたので、あまり今治陣地でボールを繋いでいた記憶が・・・。

また、中央にタンキとMヴィニシウスという空中戦に強い二人がいる事から、今治はサイドの低い位置からもアーリークロスをバンバンこの二人目がけて上げていた。



試合展開 前半


試合の立ち上がりは大宮がボールを握る展開も、9分に今治が早々に先制

左で作って大宮を引き寄せておいてから、右に展開。上がっていたCBの大森がフリーになっており、その大森を経由して、新井からタンキに浮き球の縦パス。タンキがペナ内で粘ってキープしたボールを、最後はディニスがコントロールショット

これが今治の初シュート (というかほとんど初攻撃)であったため、今治の攻め方も全く理解できない内の早い時間での失点・・・。
ただ試合が終わってから振り返ると、これも前述の大宮陣地にCB含め全員入れて圧縮するやり方で、大森がフリーになっていたのも理にかなっていた。タンキの頑張りが大きかったんだけど、総じて今治の狙い通りの得点であったかな、と。

ちなみに前半だけでも、似たように片サイドで作って逆サイドに展開してCBがフリーでチャンスを作るってのを、34分と37分に再現性高く作られていた…。再現されるのはヨクナイ。。。



ただ、大宮はすぐさま反撃。
18分、シルバのインターセプトからの瞬時のポジトラカウンター
そのシルバからのスルーパスでがペナ内に侵入し、一人かわして撃ったシュートがGKの逆を突き、同点に追いつく。

ポジトラ即時カウンター嗜好の自分的には、大好物なゴール♪

それにしてもシルバのスルーパスは美しかったなー。今季でいうと、Aロアッソ熊本戦のガブリエウ→藤井へのロングスルーパスと並ぶ、芸術的なスルーパスだったかな、と。


そして直後の21分、関口が1対1で近藤を縦突破でぶち抜きグラウンダークロス。中央でカプリーニが落ち着いてゴールに流し込んで、あっという間に逆転に成功。

WBに抜擢された関口の長所が活きた、もうほとんど関口のゴールと言っても過言ないゴール (カプ、ごめんなさい)。前節も鋭い縦突破を見せていたけど、この辺りは他の右WB候補には無い関口の何よりの武器なんで、スタメン抜擢の期待に応えた格好に。



ともあれ幸先悪く失点したが、前半の内にあっという間に逆転できた大宮。
逆転までの時間は大宮がボールを握って、後ろから繋ぐというかは、ハイプレス回避のためにサイドへのロングボール等で、今治相手にいい具合いに縦に早く攻める事ができていたので、逆転後もいい試合運びができると思ったが、ここからは今治の時間に。


逆転された後の今治は、前述したハイラインで、CB含め全員を大宮陣地に押し込んでくる。とにかく前に人数かけてるので、次から次へと選手が湧いてきて、どこかで必ずフリーの選手が生まれる構造。

そして前線ではタンキ & Mヴィニシウスという、キープができるFWが待ち受け、彼らにボールを預けて攻撃の時間も作る。この二人が前線でキープできるってのも、今治の押し込み戦術の大きなキモなんだろうなぁ。

また、押し込んでサイドにボールが入ると、比較的低い位置からでもアーリークロスを入れて、タンキ & Mヴィニシウスに中央勝負させていた。
*低い位置のFKもゴール前に放り込んでいた

とにかく今治の2トップは戦術上、本当に核となる強力なコンビであった。



押し込む今治は、34分37分と連続に、先述した得点時と同じパターンからのチャンスを作る。
また、40分のMヴィニシウスの鬼キープからのタンキのシュートや、直後のタンキのヘディングシュート、更に42分の弓場のミドルなどチャンスを作りまくるが、いずれも笠原の好セーブで大宮はなんとか同点に追いつかれずに前半を切り抜けた。


ラインを押し返すためにも、裏抜けでロングカウンターを大宮としては狙いたかったが、ダニーロ隊長を中心に今治のCBの監視の目は厳しく、大宮の狙いは許さず。

ラッソも前線でキープして、今治のラインの押し上げ抑制に頑張っていたのだが、ラインブレイカーではないので、この辺りはサンデーだったら展開は変わっていたのかなぁとは妄想 (ラッソが悪かったと言いたいわけではないです)。


ともあれ、前半の真ん中ぐらいまでは失点はしたけど大宮のペースであったが、逆転された後はとにかく今治が人数の暴力で押し込み続けたような試合展開。

シュート数「大宮3 VS 今治7」、ゴール期待値「大宮0.28 VS 今治 0.76」と、今治優勢の前半であった。



試合展開 後半


大宮、今治共に後半から選手交代はなかったものの、ディニスをアンカーにしてきた(山田が右IH、新井が左IH)が、攻撃力アップが狙いだったのかな?
ちなみにこの試合の大宮は、アンカーはFWではなく、シルバ(時に谷内田)で見るような感じの守備だった。

後半開始は大宮がペースを握り、47分の藤井や、56分の泉が惜しいシュートを放つがゴールネットは揺らせず。

57分に今治は、山田→梶浦、近藤→市原を交代。
市原は右WBに入り、弓場が左WBに移動。攻撃的な近藤から守備的な市原にし、泉対策をしてきたのかな?怪我明けの近藤のスタミナ面の懸念もあったのかもだけど。


大宮がボールを握ってやや押し気味に試合を進めていたが、65分に今治が同点に追いつく。

ビルドアップする今治の左CBと左WBの間に、IHの新井 (多分)が落ちてきてボールを受けたとこから攻撃スイッチが入る。
そのため左WB弓場に当たっていた関口が、長い距離を走って対応にあたる (村上に弓場のマークを受け渡し)。長い距離を走ったためか、関口の寄せが甘く、新井に簡単にかわされて弓場にパスを出され、左サイドを突破される。
結果、弓場に村上が釣り出されたため、ゴール前の人数が少なくなり、ペナ内で4対4の状況を作られてしまう大ピンチに。
弓場の折返しからのクロスとシュートは笠原が2度防ぐが、跳ね返りをフリーになっていた梶浦に決められてしまった・・・。

ゴールから逆算すると、梶浦がフリーになっていた事、数的同数を作られた事、村上が釣り出された事、関口が簡単に抜かれた事等が、IH新井 (多分)の動きに起因していた形での、痛い失点であった。

大宮としては、このIHに対する守備の決め事はどうなっていたのかなぁ?
関口がちょっと簡単に抜かれてしまってたんで、あそこはもっと粘って守備をしてほしかった…。シルバの位置も中途半端だった気が…。


同点に追いつかれて、大宮は選手交代。ラッソ→サンデー、谷内田→小島、藤井→健勇。
69分だったんで、いつもより遅い交代だったけど、監督もリードしている状況でカードを切りづらかったのかなぁ?
まぁ、何よりサンデーで今治のハイラインを破壊したい。
*今治は、サンデーをダニーロでマーク!


終盤になると今治も2トップ目がけた、後ろからのロングボールが多くなっていった。大宮も点を取るために前目に攻撃に行っていたので、カウンター的に抜け出すタンキと福井のマッチアップが多くなる。福井はこの1対1でタンキに走り負けせず、落ち着いて処理仕切っており、追加点を許さなかったのは大宮としては大分助かった。
*オフサイドにはなったが、71分の一人かわしてからのカプリーニへ出したロングパスを出した福井のプレーも良かった☆


健勇のループシュート (オフサイド)、泉のクロスからのカプのヘディング、小島のペナ侵入クロスからの健勇シュートなど、惜しいシーンを作るが、決めきれない大宮。
今治もロングカウンターからのタンキや、笠原のパスミスからのタンキ (線審がオフサイドをよく見ていた!)など、縦に早くFWに送ってゴールに迫る。

どちらが勝ち越すかわからない中、追加点をあげたのは今治。

86分、左からの高いクロスに、下口のマークを振り切ったタンキが、ファーサイドで足を伸ばして笠原のニアを抜いた。タンキの強さが生み出した今治としても非常に大きい得点に。


得点直後、今治は三門を入れて3-4-2-1にして守備固め。ミカさん、シャドーやってるんだ。

そして得点が必要な大宮も茂木を入れて、4-4-2に陣形を変更

しかしあまりに時間が少なく、そのまま2-3で終了し、逆転負け。
シーズン終盤の大事な時期に3連敗を喫する事に。



雑感


力負け・・・っ!


2点を取って、ゴールに迫るチャンスも少なくなかったが、最終的にはシュート数「大宮7 VS 今治17」、ゴール期待値「大宮0.71 VS 今治 1.83」と、今治に力負けして寄り切られてしまった。

何よりハイライン&ハイプレスの攻守一体で来る今治の圧を受け続け、その圧を跳ね返すことができなかったなぁ。涼しかったのもあり、今治のプレスも中々に弱まってくれなかった。

また今治の強力2トップにシュートを撃たれまくってしまい(Mヴィニシウス6本 タンキ5本)、前線でのキープも含め、気持ちよくやらせすぎてしまった。

2トップを抑えきれなかったり、A長崎戦以来の3失点だったという事で、主力不在のCB陣に批判が行きがちだとは思うんだけど、今治の攻撃を褒めるべきで、そこまで若いCB陣でディフェンスが破綻していたって感想ではないかなぁ。1対1の対応で、きっちりタンキを潰していたシーンも何度もあったし。

とにかく今の体制であと数試合は戦わなくちゃならないので、福井を始め前を見て次戦に臨んでほしいっすね。


一方で、チームとしては3連敗という現実が重くのしかかる。

順位も8位に後退し、2位との勝ち点差は8に拡大。現実的に、残り8試合で自動昇格圏に入るのがかなり難しくなってしまった・・・。

とにかく勝ち運をこぼしてしまい、離脱者も多いこの状況を食い止めるべく、なんとか踏ん張ってPO圏確保を近々の目標に、前を向いてもらいたいっすね!

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