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観戦記 第36節 水戸ホーリーホック VS RB大宮アルディージャ


概要


第36節
2025/11/9
水戸VS大宮 0-2
得点: 77’健勇、87’健勇
@ケーズデンキスタジアム水戸
*DAZN観戦*


大宮陣形

出場停止の下口に代わってイヨハが左SBに入り、肉離れが発表された茂木に代わって右SBには関口が入ってきた。関口は対面する齋藤を抑える大役を任される。またSBのバックアップとして、貫がベンチ入りを果たした。

SB以外は前節ブラウブリッツ秋田戦と変わらないメンバー。
左CMFには古巣対決の津久井が抜擢。右肩上がりになる水戸のビルドアップに対し、津久井の守備タスクが非常に重要になってくると共に、水戸の右SB飯田の裏をサンデーと共に突いていってほしい。

攻撃時はいつもの3-4-1-2可変。下口と同じく、押し込めた暁にはイヨハも積極的に攻撃参加していく。



水戸印象


水戸 守備時


前節のヴァンフォーレ甲府戦から一枚変更の4-4-2。FWの一角は奥田から、今夏FC岐阜から移籍してきた粟飯原に変更。
今日の2トップの縦関係は、基本的に粟飯原が前で多田が後ろという感じ。後ろ3枚で回す大宮に対して、守備時のファーストプレスとして粟飯原が当たり、その後に多田が追随する形。

ブロックはこのまま4-4-2で、ゴール前を固めるやり方。



水戸 攻撃時


攻撃時の陣形はプレビューで書いた通り、右SB飯田が高く上がり、右SH加藤が中に絞ってくる右肩上がりの可変。
DAZNで見ていた印象以上に飯田の上がる位置が高く、最前線にまで上がっていってフリーになり、大宮の守備から浮いている時間が多かった。

甲府戦ではDMF山崎がアンカーぎみにビルドアップを手伝っていたけど、今日の2DMFはそこまで縦関係ではなかったかな。
噛み合わせ的に3-4-2-1の甲府相手にはビルドアップ時のアンカーが効くけど、トップ下の豊川でアンカーを潰すことができる4-3-1-2の大宮相手ではメリットを感じなかったって事だったのかな…?

ただ、甲府戦であれだけ多くボールを握ってビルドアップしていた水戸であったが、今日は後ろからほとんど繋いでこなかった。この辺りはハイプレスの大宮の策にハマらないよう、やり方をアレンジしてきたと思われる。
今日の水戸は後ろでパス回しをして前進するのではなく、粟飯原ら前線に早めに放り込むサッカーを選択していた。

また密集&前がかりの大宮に対して、カウンターも狙い続けており、中盤で奪取してからの攻撃の切れ味は鋭かった。

今日の水戸の良い攻撃はいずれもカウンターか、セットプレーからの物であった。



試合展開 前半

プレビューで書いた通り、水戸のビルドアップ法をまず確認したかったんだけど、そこまで後ろから繋いでこず、ロングボールを多用するやり方で入ってきた。

ただ基本は前述の通り、右SB飯田を上げる右肩上がりだということを確認。
この飯田と、中に入ってくる右SH加藤に対し、大宮がどうやって守るかも注目ポイントだったんだけど、イヨハと津久井は基本、ゾーン守備で対応する感じで、べったりマークするという感じではなかった。

左(大宮の右)から作ることが多かった水戸。
左で作られてる際は、逆サイドの津久井は中に絞っていつもの密集作りに勤しむため、右SB飯田は高い位置でフリー状態で常時浮いている感じであった。
また飯田が上がる事によって、中に入ってくる右SH加藤に対しても、イヨハはマンツーマンでつくってわけではなく、中央CB吏音との距離を保ちながら、ゾーンでしっかり守っていて、加藤の動きに惑わされてゾーンを放棄することなどはしていなかった(*勿論ボールが右の加藤や飯田に送られた際は、迎撃に行っていた)。

このフリーの飯田らに届くような、左サイドからのいいサイドチェンジなどがあればピンチだったかもだけど、そこまで脅威となるようなサイドチェンジはこの試合では見られなかった。

また上がり目となる飯田の裏のスペースだけど、飯田の代わりに加藤がSBの位置に下がって最終ラインを形成したり、カバーリング等水戸の組織的な守備もしっかりしていた。そのため大宮も、狙いどこだと思ってた飯田の裏のスペースは、突き切るまでいけなかった感じ。

水戸の守備は基本的には4-4-2のミドルブロックで、大宮と同じく、強度高く中盤でボールを奪うやり方。
前線の守り方としては、粟飯原によるファーストプレスに続き、多田のセカンドプレスで、大宮の2CBに規制をかけに行くのが基本。
また、大宮に押し込まれた際は4-4-2ブロックを組むのだが、このブロックが中々に強固で、中央から崩すことができない大宮。今日は豊川が中央で受けられるシーンが中々に少なく、必然サイドからの攻撃が多くなる。

大宮は右からは関口が得意の縦突破で、左からは津久井のフィジカルを活かしたゴリゴリドリブルでチャンスを構築。
特に津久井は古巣相手に気合いが入っていたか、ボールを持った時の前へ前への意識が常にプレーに表れていた。また、サイドラインぎわでのプレーが特徴の泉とは違って、中に入ってプレーすることも多かった。
大宮のストロングの一つである左CMFにおいても、泉と津久井、それぞれの得意なプレーを宮さんが許容して、チームとしての戦い方に落とし込んでいることが感じられた。


しかし大宮は序盤、水戸の4-4-2ブロックの網に結構絡め取られてしまい、高い位置で奪われたり、インターセプトされたりからのネガトラカウンターでピンチの場面を作られる。
今日は試合を通して、いつもよりパスミスが多く散見されたけど、大宮の選手のミスというか、大宮の選手間距離を広げさせ、プレスでパスコースを限定していた水戸の守り方がよくて、パスミスを誘発させられていたんじゃあないかと思われ。


水戸はボール保持しないことで大宮に狩られるリスクを減らし、ロングボールを使った縦に早い攻撃と、逆に中盤で奪ってからのカウンターに狙いを定めていた感じ。

21分の津久井が釣り出されてサイド使われたシーンや、26分の大森のFKからの一点モノのヘッドだったり、何回か危ないシーンもあったが、大宮も水戸のカウンターとロングボールにはきちんと対応。
ロングボールを跳ね返した後のセカンドボール争いにも、小島とシルバが力が目を光らせる。


前半も中盤を過ぎる頃からはボールを握る大宮が押し込むことが多くなり、カプとのワンツーから抜け出した関口のクロスや、カプの磐田戦みたいなロングシュート、45分のゴール前の混戦からの連続シュートなど惜しいシーンを作り出すが、得点は生まれず。

途中、観客のアクシデントで20分ほどの中断がありつつも、互いにスコアレスで前半終了。

ボールを握ってサイドから攻撃する大宮(前半の支配率58%)と、中盤で奪ってからの縦に早いカウンターと、セットプレーから得点を狙う水戸という展開の前半に。

シュート数「水戸:4 VS 大宮:5」、ゴール期待値「0.71 VS 0.61」という、互いに拮抗した内容の前半であった。


試合展開 後半


後半も前半の流れと似たような展開で進む。

水戸はカウンターで46分や61分にチャンスを作ると共に、セットプレーで押し込みたい感じ。
高い位置でセットプレーを取れれば、威力のあるロングスローと、正確な大森の左足のFKがある水戸にとっては得点のチャンスとなる。大森のプレスキックの軌跡は本当に綺麗だった。

先に動いたのは大宮で、61分にサンデー→健勇、豊川→谷内田の交代。
今日のサンデーは、いつものようにラインブレイクを狙い続けてて、あと一歩のところでぶち破れるシーンもあったが、4人が残る水戸の最終ラインは最後まで崩れなかった
豊川も中央でボールにあまり触れず、いつものようなチャンス構築マシーンにはなりきれず。ここ最近、相手チームは豊川にボールを入れさせないよう対処してきているなーといった感想。

健勇が入ったことで前線にターゲットができた大宮は、最終ラインからシンプルに健勇目がけたロングボールを増やす。そして今日の健勇は無双レベルで空中戦に勝ちまくっていて、難しいロングボールでもことごとく収めてくれていた。あれだけ前線で収めてくれると、後半で疲れているチームとしては相当に助かったはず。
この頑張りが得点として成就すればいいんだけど、、、(フラグ)。

続いて水戸も交代策を繰り出し、FWやSHにフレッシュな選手を入れてくる。交代直後から、前線からのプレスを一段強くしてきて、守備から大宮を押し込もうとスイッチを入れる。


そして歓喜の瞬間は77分、右サイドのカプからのCKを、頭一つ高く飛んだ健勇がヘッドで叩きつけてゴール!水戸の硬い牙城をこじ開けた!
スタンドから逆側だったので、誰が決めたか最初わかんなかったんだけど、あの高さは健勇だろうなーと思ったら、やっぱり健勇だった感じ!


更に87分、またも健勇が魅せる。
今度は谷内田からのCKから、一瞬の加速でマークの前に入った健勇が右足で合わせ、今日2ゴール目!
キッカーの谷内田とあわせ、今日も交代出場の2人が結果を残し、大宮の観客席は狂喜乱舞。

そしてそのまま0-2で大宮が逃げ切り勝利!
大事な大事な首位水戸との天王山を勝ち取った!



雑感

互いの守備が固く、中盤での奪取合戦とセカンドボール争いが白熱したこの試合。

最終的なシュート数は「水戸:9 VS 大宮:8」、ゴール期待値は「水戸:1.28 VS 大宮: 1.42」と、ほぼほぼ互角の結果に。

DAZNでは水戸の枠内シュートが6本(総シュート9本中)になってたけど、そんなに多かったかな?粟飯原のヘッドとか、決定的なシーンのシュートはことごとく枠上にそれてくれていた印象で、そこまでGK加藤がセービングして守りきった記憶が少ないんだよなぁ。
スポナビの結果だと枠内シュートは水戸は2本だったとの事。こちらの方が印象に近い。

大宮としては、FWに健勇がいてくれたことが非常に大きく、FWの決定力のほんの少しの差で勝たせてもらったような試合だったのかな、と。



大宮としては「毎試合がファイナル」を継続している中、首位水戸を叩けたのは非常に大きい!

1.水戸67 (+20) *長崎、大分
2.長崎 66 (+18) *水戸、徳島
3.大宮 63 (+ 23) *徳島、山口
4.千葉 63 (+16) *大分、今治

・数字は、勝ち点(得失点差)
*次節、次々節の相手

そして順位も、自動昇格を十分に狙える3位に浮上してきた。
更にここ2試合で得失点差を+7できたのも滅茶苦茶大きく、これで得失点差は1位となった。勝ち点で並んだ場合に、他のチームより勝ち点0.5分リードしている状況は非常に大きいアドバンテージ!

そして次節は水戸と長崎がぶつかり、潰し合いをしてくれる事に。大宮が2連勝すると仮定した場合、望みとしては、水戸勝ちで大宮が2位に浮上し、最終節は自力での昇格が可能になる・・・という状況が1番ありがたいか。
次点としては水戸と長崎が引き分けで、最終節どちらかがコケてくれるのを期待するパターン。
長崎が勝ってしまうと昇格可能性が1番減ってしまうので、1番イヤな展開かなー。

ただ一方でPO圏外の7位ジュビロ磐田の勝ち点が60のため、PO圏から滑り落ちてしまう可能性も十分にある、中々にヒリヒリした状況。

まずは他チームの動向より、目の前の試合に全力を注ぐだけっすね。

次節は前半戦で負けて、苦手意識もある5位徳島との決戦!今の大宮なら上回ることはできるはず!



おまけ

本日は雨ということで常磐線で水戸入り。
貴重な近郊アウェイということでホントは自転車で行きたかったんだけど、余計な交通費がかかってしまった。。。


チケット争いに出遅れたため、今日はメインスタンドからの観戦。ただメインスタンドには屋根がついてて雨はしのげたので、それはそれでよかったかな。
そういえばピッチを横に見る形での生観戦は、第5節サガン鳥栖戦以来と久しぶり。ピッチを縦で見るのに慣れてるので、これはこれで新鮮。


大宮からも大勢が参戦。ゴール裏が狭いため、今日はメインスタンドの方がサポは多かった。


激闘後の寝ても大宮。お疲れ様したー。


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