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【プレビュー】第10節 松本山雅FC VS RB大宮アルディージャ


松本の主なデータ

5位 4勝2分3敗
18得点 11失点

【J2J3 全40チーム中】
得点数:4位
ゴール期待値:10位
チャンスクリエイト数:25位
シュート数:12位
シュート決定率:4位
パス数:36位
スルーパス数:36位
ドリブル数:37位
クロス数:36位
1VS1勝利数:4位
ボール支配率:39位

失点数:24位
被ゴール期待値:25位
被シュート数:16位
タックル数:1位
ブロック数:1位
ファウル数:12位
インターセプト数:2位
空中戦勝利数:4位
こぼれ球奪取数:31位
*順位はいい方から

ハイプレス&ショートカウンターが柱の松本を表すかのような、中々に尖った感じの各種データに。

最も特徴的なのがパス数とボール支配率の低さ。ボール保持にこだわらず、相手からボールを奪うことに特化している感じ。タックル数やブロック数、インターセプト数の高さからも、プレスで体を張っていることがよくわかる。
そしてそのやり方がうまく行っているためか、得点数も4位と高水準。チャンスクリエイトは若干低いが、高いシュート精度で補っている感じ。一方で失点数は平均程度。
意外だったのが空中戦勝利数の多さ。攻め時はロングボールが多いからかな?最前線の加藤が数値を伸ばしてそう。


前回の対戦

第1節
2026/2/7
大宮VS松本 2-1
大宮得点: 16'山本、39'健勇
松本得点: 75'藤枝
@NACK5スタジアム大宮
*現地観戦*

百年構想リーグ開幕節で対戦。
石崎監督が去年八戸でやってた3-1-4-2ではなく、FW加藤をトップにした3-4-2-1で挑んできた松本に、新布陣4-2-3-1で立ち向かった大宮。

石崎監督が仕込んだハイプレスに序盤は苦しむ大宮だったが、今年から志向している後方からの繋ぎによるパス&ゴーで、徐々に松本のプレスを回避して試合を優位に進め、山本と健勇のミドルの2点リードで前半を折り返した。
後半から中盤をダイヤモンド気味にした松本が、前半と比較してボールも持てるようになる。深澤の刺したパスからスイッチが入り、最後は藤枝がゴールして1点差に迫るも、大宮が逃げ切って勝利を飾った。

短期間で松本にハイプレスサッカーを植え付けた、石崎監督の手腕が光った開幕戦。後半は中盤の強度勝負で大宮に勝つことも散見されたため、あれからどれだけ中盤の強度が上がっているのか注目どころ・・・。



前節の松本 布陣 (VS いわきFC)

松本 スタメン

布陣は前回対戦時の3-4-2-1ではなく、石崎監督お得意の3-1-4-2に。調べてみたら、3-4-2-1やっていたのは大宮戦だけだったみたい。

前線はちょこまか動き、パンチ力のある左足のキックとロングスローを持つ村越と、見るからに体が強そう(実際に強い)ながらも、前線から激しいプレスを見せる加藤の2トップ。

アンカーには昨年愛媛FCでボランチをやってた深澤自分が思っていた通りアンカー適性を見込んでの加入っぽく、パスの出し手として、中盤の守備の要として、松本の攻守の舵を取る。タックル数がリーグ3位ということからも、深澤の重要性がわかる。

右WBには福岡から加入の小田。173 cmと上背はそこまでないながら、この試合では加藤と共にロングボールのターゲットとなっていた。現に空中戦は強く、ここまでヘディングで3得点挙げているとのこと。いわきの右(松本の左)には2 m超えの木吹がいて、どうしても高さでミスマッチになってしまうため、右の小田で高さの勝負をさせていたってのもあったかも。

GK富澤が一ヶ月ほど前にに怪我で離脱してしまい、代わりに高麗がGKに。聞き覚えがあるなーと思ったら、一昨年ガイナーレ鳥取にいた高麗か!

対するいわきも同じ3-1-4-2布陣。
FWオウイエと右WB木吹の長身2人を始め、リーグ最強強度を誇るいわき軍団に、どこまで松本のハイプレスと強度が通用するかってとこが、試合前の観戦ポイントであった。
*いわきはコンディション不良(?)で出遅れていた、CB深港がスタメンに、MF永木がベンチに戻ってた♪



前節の松本 やり方 (VS いわきFC)


平均ボール保持率39位が示す通り、松本はボールを握らず、前線からのプレスで奪いきって、縦に速くショートカウンターを仕掛けるのが基本的なやり方。今日もFW加藤を筆頭に、5-3-2になった前線からチェイスをかける。

が、いわきも後ろから繋いでこないチームのため、ロングボールを木吹やオウイエめがけてすぐさま放って、松本のプレスを無効化させる。空中戦が非常に強いこの2人で競った後のセカンドを拾って、サイドにはたいてクロスを送る、いつものいわきの得意のやり方。
こんなに足下うまかったっけ!?ってぐらいドリブルとキープでプレスを剥がしていた木吹がいる右サイドで作る事が多かったけど、そこに密集プレスの松本を寄ってこさせ、逆サイドに作った大きなスペースを左WB山中に使わせてクロスを上げさせるって狙いも何度も見せていた。

そんなロングボール多用のいわきと同じく、松本もロングボールが増える。いわきのプレスにやられまいと、こちらはFW加藤と右WB小田をターゲットにロングボールを送り、攻撃の打開を図る。


試合序盤は松本が高い位置でボールを保持できて、いわきを押し込む展開に。
松本のボール保持時は両WBが非常に高い位置を取っており、ボールと逆サイドのWBも最前線まで上がっている感じで、3-1-2-4みたいな形を狙って作り出そうとしている感じだった (その裏は狙い所…?)。
ただ、ボールを持っていわき陣地に入り込むも、決定的なシュートまでは持っていけない感じ。

すると徐々にいわきがペースを握り返す。
いつものように高い位置でファールやスローインを貰って、セットプレーで松本を押し込みにかかる。特に左からは山中の、右からは木吹のロングスローで松本は守勢に回らざるをえなくなる。木吹のロングスローは軽く投げてるように見えるんだけど、飛距離が出るんだよなー。

また、いわきに中盤のフィジカルでも徐々に負け始め、ジリジリと押し込まれることになる松本。この試合の審判がファールに甘めで流しがちであったため、中盤での肉体バトルが何度も繰り広げられていた。

いわきが押し込んでいく中、27分の木吹のロングスローを基点に、左からの山中のクロスを中央で深港が決めていわきが先制。得意のセットプレー、木吹のロングスロー、山中のクロス、中央の高さという、いわきの強みが沢山詰め込まれた得点だった。

その後も、右の木吹が基点となって組み立て、左の山中のクロス、柴田の配球等、いわきが攻勢をかけながらも追加点は奪えず、0-1のいわきリードで前半終了。

シュート数は「松本: 4 VS いわき: 8」といわきが勝り、松本は決定的なシュートまで撃てなかった印象。支配率は互いに50%。

前半、松本の平均ボール奪取位置は24.9 mと非常に低い結果に。いわき陣地での奪取もわずか1回にとどまり、得意のハイプレスからの奪取がうまく行っていなかった前半であった。


後半も前半に引き続きいわきのペースで進むが、51分に澤崎のFKからニアで加藤が競って流れたボールを、ファーで金子 (松井と同期の阪南大ルーキー)が押し込んで、チャンスが少ない中、松本が同点に追いつく。

75分には前線で走り回っていた加藤・澤崎から、藤枝・井上へ交代。2人が2トップになり、村越がIHに下がる。
最前線をフレッシュにし、ハイプレス強化に動いた松本。早速直後に、いわきDFから藤枝がプレスでボールを奪ってロングシュートを放つ。これは惜しくも枠上に外れたが、チームとして前からのプレスで勝ち越しを狙う気概を見せる。

77分にいわきはオウイエを下げて、徳島ヴォルティスから移籍のベテラン永木を入れ(いわきで初出場)、3-4-2-1ぎみにして攻守のバランスを整える。

しかし、大宮戦でもそうだったが、前線がフレッシュな藤枝・井上になった事で松本のプレスも効くようになり、いわき陣地での奪取&ショートカウンターもできるようになる。

するとATに、中盤での村越のクリアがいい感じにDF裏に入り、これを受けたFW藤枝がDF一人をかわし、ゴールに流し込んで松本が逆転に成功!

ホームの後押しを受けてあと数分守り切るだけ!…だったが、ほぼほぼラストプレーにおいて、松本の小田のクリアが味方に当たってペナ内にこぼれたところを、途中出場の今野に押し込まれて、土壇場で同点に追いつかれてしまい、試合終了。

PK戦は最初の2本をいわきが外すも、最終的にはいわきが逆転して勝利した(大宮戦のPKみたい)。

シュート数は「松本: 9 VS いわき: 14」、ゴール期待値は「松本: 1.14 VS いわき: 2.13」、松本の支配率は49%。
データが示す通り、全体を見ればいわきがセットプレーと中盤のフィジカルでペースを握る時間が多かった内容の試合であった。

ただ前線の交代後は、松本が中盤で奪い取る場面も増え、フィジカル最強のいわきに対して、強度で歯が立たなかったわけじゃあなかった印象。ファール基準が若干ゆるく、肉体バトルが多くなったこの試合において、あのいわきに強度勝負を挑んでいった点は素直に賞賛したいところ。

また、松本の平均ボール奪取位置は33.2 mとなり、ハイプレスがハマっていなかった前半の24.9 mから大分改善。この辺りからも、後半はいわきに立ち向かっていけた事がわかる。



大宮 展望

早くも折り返しに入った百年構想リーグ。対するは開幕戦で対戦した松本山雅。
松本の布陣は開幕戦の3-4-2-1ではなく3-1-4-2なんだけど、大宮の4-2-3-1とはミラーになる感じで、互いにマンマークプレスをやりやすい布陣同士の対決に。

松本はいわき相手にも結構真っ向勝負で中盤のフィジカル勝負を挑んでたんで、大宮相手にも同様に立ち向かってくるとは思うんだけど、ロングボール以外に大宮のハイプレス対策はどうしてくるのかな?
いわき戦では後半、右CBを上がり目にすることも散見されたけど、ミラーを嫌って少しその辺りで工夫してくるかもしれないっすね。

一方で、大宮はハイプレスが得意な松本に対し、ミラーを嫌って左SB残しの3バック可変ビルドの方がいいとは思うけど、果たしてどうしてくるかな?
攻撃時に高く上がる松本のWB裏は狙っていきたい点も加味して、ワイドに張れる3バック可変の方が戦いやすいのかなぁとも予想。

また縦に速くロングボールも入れてくる松本のターゲットは、最前線の加藤と右WBの小田。加藤は西尾が撃墜してくれるとは思うけど、小田とマッチアップする聖とではミスマッチになってしまう。3バック可変も加味して、松本相手ではイヨハの方が適任かなぁとは思うんだけど、そのイヨハが怪我中のため、この辺の対策はどうしてくるのかも注目したいところ。

開幕戦で感じた通り、石崎監督の下、ハイプレス&ショートカウンターの面白いサッカーを構築中の松本のため、いわき戦に引き続き中盤でのバチバチのフィジカル勝負ので勝負になりそうな予感。
松本も開幕から進化しているだろうけど、大宮のパス&ゴーとハイプレス&ゲーゲンも磨きがかかっている。互いの成長を見届ける意味でも、注目の試合っ!

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