【プレビュー】PO準決 ジェフユナイテッド市原・千葉 VS RB大宮アルディージャ
今シーズンの対戦
2025/5/6
第14節
千葉VS大宮1-2
得点:5’豊川 23’石川 53’オウンゴール
@国立競技場
*現地観戦*
2025/8/9
第25節
大宮VS千葉 0-1
得点:千葉: 47' カルリーニョス
@NACK5スタジアム
*現地観戦*
千葉の主なデータ
3位 20勝9分9敗
56得点 34失点
得点数:5位
ゴール期待値:3位
チャンスクリエイト数:9位
シュート数:6位
枠内シュート数:3位
シュート決定率:6位
パス数:12位
ボール支配率:14位
ドリブル数:4位
ドリブル成功率:3位
クロス数:5位
スルーパス数:16位
失点数:2位
被ゴール期待値:9位
被シュート数:18位
被枠内シュート数:8位
ファウル数:16位
空中戦勝利数:11位
こぼれ球奪取数:13位
1VS1勝利数:9位
*順位はいい方から
3位でPOに上がった千葉。
得点5位、失点2位と、非常にバランスのよい結果を示し、最終節のケチャドバで、得失点差も1位となった(大宮は2位に…)。
8/9の前回対戦前もゴール期待値は高かった(5位)のだが、その他データもこの数ヶ月で大分数値を伸ばしている (シュート数: 13→6位、チャンスクリエイト: 15→9位、クロス数: 11位→5位)。最近はいい攻撃しているんだろうなー。
守備は、シュート撃たれまくっているのに失点が少ないという傾向は、この一年一貫して変わらずに終わった。どんな理屈なんだろ?
前節の千葉のやり方 (VS FC今治)

基本陣形はボックス型4-4-2。
怪我離脱中のGKスアレスに代わり、若原がゴールを守る。シーズン前の大怪我から帰ってきた若原と、緊急補強で若原の代役を立派に務めたスアレスの立ち位置が逆転した感じ。
対人が強い2CBがゴール前にそびえ立ち、両SBがそれを支える。
ボランチにはバランスをうまく取る田口と、広範囲に動いて、攻撃にも参加するエドゥアルド。前線は体の強いカルリーニョスにと石川。
そして千葉のストロングである両SHには、突破力がある椿とイサカが君臨する。千葉の攻撃の狙い的に、如何にこの二人に仕事をさせるかが非常に大きい。
今年の大宮戦では2試合とも、エドゥアルドと石川がIH化し、両SHがWG化する4-1-2-3可変をやっていたけど、この試合では大きな可変はせず、4-4-2が基本で、最序盤はSHが上がった4-2-4、FW石川が下がった4-4-1-1での攻め方が多かった。
*後半、最終ラインから繋ぐときに、4-1-2-3も少しやってた
千葉の狙いはやはりSHの突破を活かしたサイド攻撃。如何にSHに気持ちよくドリブルや裏抜けをしてもらうかってとこから逆算して、ビルドアップしている感じ。
この試合でも特に椿は前半、ボールを持てばサイドをことごとく突破し、クロスからチャンスを構築しまくっていた。
FWは石川が結構中盤まで落ちてきてギャップを作ったり、相手マークを引き連れてスペースを作ったり黒子のような役割を担い、カルリーニョスが前線でポストやレイオフを行う感じ。
守備は結構前からプレスに来ていたんだけど、前半と後半でちょっとやり方を変えてきた印象を受けた。
今治の陣形は3-1-4-2で、4-4-2の千葉のFW 2人に対し、最終ラインではCB 3人で数的優位で回す事ができる。更に中盤がボランチ2枚の千葉に対し、こちらもIH 2枚とアンカー 1枚で数的優位が作れるという事で、今治は比較的ビルドアップしやすい構造。
千葉は前半はFWの片方がCBに当たり、もう片方のFWがアンカーをケアしながら(パスコースを消しながら)セカンドプレスに行くような感じで、前半最序盤は今治の前進を防ぎまくっていた。
一方後半(もしかしたら前半途中から?)は、FW 2枚+SH 1枚で3CBに当たり、アンカーはボランチがケアする(ボールが入っても前を向かせない)感じでプレスに行っていた。
陣形としては、4-3-3のような形。最前線でハイプレスに行くSHは、ボールの位置によって右SHと左SHがつるべのような感じになっていた。
今治に押し込まれた場合は、シンプルに4-4-2ブロックを組んで迎え撃つ。
このハイプレスとブロックの切り替えが非常にスムーズで、相当鍛えられてるなーって印象を受けた。
前節の千葉 試合展開 (VS FC今治)
試合開始直後、千葉はいきなり全力で今治に襲いかかる。
千葉は前線から4-4-2プレスで今治のビルドアップを封じ、自陣まで運ばせない。
攻めては左SHの椿にボールを預け、1対1でサイドを駆け上がり、クロスを中央のカルリーニョスに合わしていく。最序盤は今治のWBとCBの間にスペースがあり、そこを椿が積極的に狙っていた。
とにかく最序盤は千葉が圧倒的にボールを握り、今治に何もさせない時間が続く。
そして10分に、FWカルリーニョスのペナ内でのポストからの反転時に、DFの足がかかってPK獲得。これをカルリーニョスが決めて、勝って自動昇格を狙う千葉が幸先よく先制した。
先制した千葉は、開始直後からの猛攻から一休み。今治にボールをもたせる事に。
今治は後ろから繋いでいく感じで、前述の通り、2FWでプレスにあたる千葉(最序盤よりかプレスは控えめ)。この今治のビルドアップ時、左右のパスに振り回されて、千葉のSHがジャンプしてプレスに行った時に、その裏に空いたスペースをうまく使われて、今治のサイド攻撃を許していた。
これの修正のために、途中からプレス時のSHの立ち位置を上げて、4-3-3にしたのかな?
ちなみにここ2試合の大宮も、似たような感じで、プレスのスライドで釣り出されたSBの裏をうまく使われてしまっている・・・。
ハイラインの今治に対し、裏取りのためにロングボールをCBの背後に送る意図も見せる千葉だったが、今治のGKの立ち位置が基本的に高く、ペナ外まで出て迎撃する場面も何回もあった。
*大宮はGKを高く上げないやり方なんで、この辺りは狙われそう。。。
ボールを持たせていた千葉だったが、31分に田口のFKをCB鈴木がドフリーヘディングで追加点。(今治は何であんなにフリーにさせてしまったのか・・・)
とのことで2-0で前半終了。
千葉は開始直後フルパワーで今治に襲いかかって、思惑通り先制。その後は今治にボールを持たせてペースダウンしつつ、セットプレーから追加点を奪うという理想的な展開。
とにかく左SH椿の突破と、中盤で動き回るエドゥアルドの攻撃参加やスペースを作る動き、チームとしてのプレスとブロックの切り替えなど、千葉のいいとこばかりに目がいった前半であった。
しかし千葉にアクシデント。前半終了と同時にピッチに倒れ込んだ椿が、足の負傷でピッチを去ることに。試合後松葉杖をついていたということから、POの参加はどうなる・・・?
椿に代わって、後半からは左利きの杉山が右SHに入り、右利きのイサカが左SHに回った。逆足のSHが入ったって事で、縦突破からのクロスより、カットインからのクロス・シュートを狙う事が多くなる。*イサカはカットインからの惜しいシュートを後半撃っていた
後半開始早々には右サイドの崩しでフリーになったその杉山からのクロスを、今治DFがクリアミスしてオウンゴール。3-0となり、千葉の勝利が一層近づく。
74分には、カウンター気味にひっくり返してから、ワンタッチパスを多数繋いで、最後はゴール前の石川が決めて、4-0とリードを広げる。
多くの選手が関わり、エドゥアルドのカバーリングとラストパス、カルリーニョスのレイオフ、石川の落ち着き等、個々の特徴が存分に活きた素晴らしいゴールであり、自分が千葉サポだったら、今季のベストゴールに入れてもいいぐらいの美しい得点であった。
85分には自陣で引っ掛けてから、エドゥアルドが敵陣中盤から意表をついた形でロングシュート。これが前に出ていた今治GKの頭上を超えてゴール。
5-0と大量リードした千葉が、今治の攻撃をゼロ封し大勝。
シュート数は「千葉:17 VS 今治:16」、ゴール期待値「千葉: 2.33 VS 今治: 1.34」と、5点差という結果ほどの差はなかったかなといったデータに。そこまで今治が攻めていた印象はないながらも、やっぱり千葉はシュートを結構撃たれてしまっている。
またこの試合、千葉の平均ボール奪取位置が42.3 mだったことからも、前線からのプレスが効いていた事もわかる。
この勝利で自動昇格も期待された千葉であったが、他会場の結果から、望みも虚しく惜しくも自動昇格を逃し3位フィニッシュ。POからの昇格を狙うことに。
大宮 展望
自動昇格を狙っていた大宮だが、ラストの2連敗でPOに回った大宮。順位も6位という事で、順位によるアドバンテージ(引き分けでも勝ち上がり)もなくなり、勝つしかない状況でアウェイ千葉での決戦に挑む事に。
前節の前半早々に膝(?)の異常で退いた豊川の出場は難しそうで、代わりのトップ下には谷内田が入ってくると思われる。その他はレノファ山口戦と同じかな?
一方の千葉。ストロングである椿が今治戦で負傷交代し、松葉杖をついていたとの情報からも、大宮戦の出場は難しいか (重症がフェイクの可能性もあるかもだけど…)。とすると、SHは左がイサカ、右が山下の逆足の並びになるっぽい。
あ、ボランチの組み合わせも色々あって、中々に読めない。
攻撃時の千葉の狙いとしては…
1) SH(WG)で大宮のSB裏を取る
2) ビルドアップの安定化 (大宮の4-3-1-2プレスの回避)
3) 中央で起点を作ってサイドに展開する
4) 奪われた際のカウンターケア
といったところが、主だった感じになってくるかな、と。
特に1)の、マークのスライドで釣り出されたSBの裏は、ここ2試合大宮が狙われてしまっているとこなんで、サイド攻撃がストロングの千葉も、SHで徹底的に突いてくると思われる。
そして1番気になるのが千葉の攻撃時の陣形 (基本陣形の4-4-2からの可変)。
今シーズン、何試合か千葉の試合を見てきて、やってくる可能性があるのは、①4-4-2 ②4-1-2-3 ③4-2-1-3 ④3-1-4-2 の4つかと思われ。
千葉の狙いを鑑みて、個人的に千葉が取ってきそうと思うのは、FWの一人が落ちた③の4-2-1-3。
中盤3枚で数的同数を作りつつ、SHをWG化させてSBを押し込みながら、後方からのビルドアップで大宮の前線を食いつかせ、守備スライドでSBが上がった裏のスペースを狙っていける陣形となる。ボランチ2枚で大宮のトップ下を挟めたり、カウンターケアもできるのもポイント。
大穴としては左SBを上がらせて、2CB+右SBの3枚でビルドアップする3-1-4-2。自分が見た試合では、対ブラウブリッツ秋田の時に使っていた陣形。前節の山口が取っていた陣形でもあり、山口と似たようなやり方で大宮のサイドを攻略できることになる。
4-1-2-3と4-4-2は、大宮の4-3-1-2プレスに結構噛み合わされそうなんで、やってこないんじゃあないかなぁ?
*大宮と対戦した今年の2試合は4-1-2-3で来ている
また、大宮の3-4-2-1 (3-4-1-2?)に対して千葉は、4-4-2プレスで来るか、4-3-3プレスで来るか?はたまたハイプレスをせず、4-4-2ミドルブロックを優先させるか?
同点でもOKな千葉としては、前半は固く入ってくる可能性もあり、どこまでハイプレスを許容するかも観戦にあたってのチェックポイント★
千葉がどんな形で攻撃/守備をしてくるかわからないけど、千葉もSHが上がった背後や、SBとCBの間のスペースが空く事も多く、今治もそこを突いてサイド攻撃を仕掛けられていたため、大宮としても千葉のサイドを攻略していってほしい。個人的には津久井のサイド突破に期待ッ!
ともあれ一発勝負の大一番!
勝敗も勿論だが、両チームがどんな手を打ってくるのかも非常に楽しみ。
レベルの高い、素晴らしいゲームになるハズ!
