観戦記 第38節 レノファ山口 VS RB大宮アルディージャ
概要
第38節
2025/11/29
山口VS大宮 3-2
大宮得点: 18'関口、58'カプリーニ
山口得点: 42'山本、54'小澤、81'山本
@維新みらいふスタジアム
*現地観戦*
大宮陣形

4-3-1-2は変わらず、左SBを下口からイヨハに変更。前節の徳島ヴォルティス戦で、バルセロスに左CBとSBの間を突っつかれた点への修正?
相手の山口が3バックということで、前線のプレスは2FW+トップ下で行う。トップ下は山口のアンカー(田邊)マークが基本で、機を見て相手CBをチェックする感じ。

攻撃時は今日もサンデーが頂点の3-4-2-1。カプと豊川(谷内田)は少し下り目で、サンデーを中心に開いて組み立てに参加していた。
山口印象

基本陣形3-1-4-2は前節のいわきFC戦から変わらずも、5試合変えていなかったスタメンを何人か代えてきて、前線は有田と奥山の2トップにしてきた。
IHは山本と輪笠。テクニックのある山本は、山口の攻撃に変化を加えられる怖い選手。輪笠は久しぶりの出場だったけど、最近まで怪我をしていたのかな?

守備時は、IH山本が前に上がった5-2-3で前からプレスにくる形。前線3枚は予想以上にハイプレスしてきた印象。降格圏にいる山口だが、失点はそこまで多くなく、守備はしっかり組織立っている。
一方の攻撃。
前回対戦や、前節のいわきFC戦を見る限り、ロングボールをトップの有田に当ててくるやり方を選択してくるかと思っていたけど、中々そう単純ではなく、スカウティングの上、大宮相手に効果的なやり方をしてきた。
今日の山口はいつものようにロングボールを多用してはいたんだけど、そのターゲットは有田の頭ではなく、徹底して大宮のSB(WB)裏であった。
前節も徳島ヴォルティスのバルセロスに左サイドの似たとこを突っつかれまくってたんだけど、山口は左右両サイドの裏にロングボールを送り、FWや IHを走らせて、そこで起点を作らせていた。
そしてサイドの高い位置で起点を作った後は、得意のクロスを放り込み、中央で仕留めるやり方。
またこのやり方をするにあたり、ただロングボールを蹴ってればいいってわけではなく、下準備も抜かりなく実施。
山口はビルドアップ時、予想より後ろから繋いでくるなーと思っていたんだけど、大宮の2FWに対して数的優位な3枚のCBで、最終ラインで横幅を使ってパスを回し、ボールを行ったり来たりさせて、大宮のマークのスライドを誘発させる。
まだ映像を見返してないから違ってるかもだけど、前節の徳島戦の23分のシーンみたいに、大宮のスライド(特にSBが1枚前にジャンプするとこ)で生じる、CBとSBの間のサイドのスペースを、最終ラインで回しながら狙っていたんじゃあないかな?
んで、大宮のスライド時にズレが起きたと見たら、即座に大宮のSB裏に放り込んで、山口お得意のクロス&フィニッシュに持ってく感じに見えた。
とにかく今日の山口はSB裏へのロングボールを徹底しており、宮さん指揮下では最もサイドを攻略されてしまった試合であった。この辺りの分析は、大宮のやり方を数試合見て、しっかりやってきたんだろうなー。
また、最終ラインでの左右の揺さぶりのみならず、山口は中盤でのサイドチェンジも意図的に増やし、大宮のマークのズレが起こる隙を伺っていたと思われる。
試合展開 前半
今日はゴール裏から観戦したんだけど、スタンドの傾斜が少なくて逆側の事象がわかりづらく、また山口のユニの背番号の視認性がわるかったのに加え、ずっと逆光だったんで、山口のやり方が最初よくわからなかった(前半途中まで3-4-2-1だと思っていた)。
開始早々大宮にアクシデント。ゴール前のクリア時に膝(?)を痛めた豊川がプレイ続行不能で、谷内田に交代。攻撃のハブ役となる豊川がいなくなるだけでなく、貴重な交代枠・交代回数を、一つ失ってしまった。
しかし18分、後方からのビルドアップから、村上がうまく相手のプレスを剥がして前進し、山口を押し込むことに成功。その後、カプリーニの芸術的なスルーパスから右サイドの関口が綺麗な裏抜けを見せ、最後はGKの動きを見て冷静にゴールに流し込んだ。
残留のためには勝利が必須の山口は、中々に厳しい立ち上がりに。
得点が必要な山口。
高い位置では、左右WBのロングスローで大宮ゴールに迫り、また、先述した最終ラインでのパス回しからのロングボールで大宮の隙き伺う。
31分と32分には、山口の狙い通りのサイド攻略からのクロスでチャンスを作るが、ゴール前で合わせきれず。この辺りは有田と山本の2人で、前線でのチャンスを創造していた。
そして42分に山口は同点に追いつく。
左サイドでボールを受けた IHの山本が、見事なカットインから右足を振り抜き、大宮のゴールを揺らした。
前節を見てても思ったんだけど、やはり山本は山口で一番テクニックがあり、あの角度からのシュートは彼の得意としているプレーだったかと。やっぱり山本うまいなーって感想のゴールだった。
ということで前半は1-1で終了。
山口が最終ラインのパス回しと、サイドへのロングボールで大宮の裏を狙う狙い。
大宮もサンデーの裏抜けや、中盤のセカンド争い等で山口を押し込むことも多かったが、決定的なシーンは中々作れず、シュート数は互いに3本ずつと、硬い印象の前半だった。
試合展開 後半
後半開始から山口が選手交代。
前線の奥山を古川に代えて起点を増やし、また、左WBのオカニーもレフティーの西堂に交代。
今日のオカニーはほとんどクロスを上げられておらず (覚えてるのは1~2本?)、また、オカニーの上がった裏を、結構大宮が狙っていた感じもあったんで、その辺りの修正だったのかな?
また、ハーフタイムに監督に喝を入れられたのか、後半から山口の中盤のプレスが一段上がり、よりガツガツボールを奪いにくるようになったと感じられた。この辺りは残留への執念もあったか。
後半からギアを入れ直した山口が押し気味に試合を進める中、54分、FKの流れからゴール前の混戦をクリアしきれず波状攻撃を受け、最後は小澤のシュートが決まり、山口が逆転に成功する。
とにかく逆転で意気上がる山口であったが、大宮もすぐ同点に追いつく。
小澤のゴールの直後の58分、中央でサンデーが磯谷に徹底マークされながらも、体負けせずに落としたボールを、カプリーニが弾丸ミドルを決めた!
カプリーニのシュート威力もさることながら、サンデーのポストが素晴らしかった!
後半開始から劣勢が続いていた大宮にとっては、うまいこと山口を刺せた形の得点で、これで試合はわからなくなった。
65分の中央で奪われた後の輪笠のミドルは、加藤がファインセーブでチームを救った。
その後、大宮はサンデー→健勇、山口は有田→河野と、前線をそれぞれ交代。
70分のカプの突破からの健勇・津久井の連続シュート、74分の津久井のアウトサイドシュートも山口に防がれてしまう(74分のは決まったと思ったんだけどなー)。
すると81分、中央から左に展開され、小澤のクロスを中央で山本に頭で決められ、残留崖っぷちの山口が遂に大宮を突き放す。
この場面以外にも、山口は何度もサイドからのクロスっていう、得意な形を作りまくっていたから、取られるべくして取られてしまった感じの失点ではあった。。。
時間がない大宮はラッソと藤井を入れて、後ろから健勇めがけたロングボールで、手数をかけずに前へ急ぐ。
※ラッソはもう少し前線でキープしてほしかった、、、。
しかし、最後まで山口の守備を打ち破れず、3-2で敗戦。
シュートは12本と同数。ゴール期待値は山口:1.47 VS 大宮:1.80と、どちらに転んでもおかしくなかった試合だったが、大事な一戦を大宮は落としてしまった。
雑感
宮沢監督に代わってから試合数も積み重なり、やり方なり対策なりの解析が進み、山口にうまいこと嫌なとこを突かれてしまった感じの敗戦。
前節の徳島も似たとこを狙ってたんで、やはりそこは対策に対する対策は必要かなぁ(それがイヨハSB起用だったのかもだけど)。
攻撃に関しては、後半にもう一点取れてたら、、、。
目的は違えど、互いに負けられなかったこの試合。執念で勝ちを手にした山口であったが、他会場の結果により残念ながら降格が確定。来季はJ3から再起を図ることに。
一方の大宮は敗北によって冷や汗をかいたが、いわきFCがベガルタ仙台に勝利してくれたことにより、ギリギリ6位でPO進出!
順位によるアドバンテージはなくなったけど、ここまで来たらやってやるだけっすね!
対するは3位のジェフ千葉。サイドアタックが強い千葉相手に、徳島戦と山口戦で見えた弱点をどこまで修正して臨めるか、この1週間が勝負どころっ!
あ、チケットは取れるのかなぁ、、、?
おまけ

今日は山口の手前の岩国空港で途中下車(*前日入り)。
自転車で山口を目指します。

途中、周防大島の先っぽの水族館に寄ったり

秋吉台をサイクリングったりしつつ

スタジアムに到着。
みらスタに来たのは初めてなのです。

陸上競技を兼ねたスタジアム。近場でいうと、ヴァンフォーレ甲府のスタジアムに似た感じ。
ゴール裏にあまり傾斜がなく、逆側の事象はよく分からんかった、、、。

今日は防寒着も用意し、山口の寒波攻撃に対策しまくってたんだけど、日差しが強く、中々のポカポカ具合いでした。
ずっと逆光だったのが観戦的にちょっとストレスだったんだけど、ピッチのGKは中々に守りづらかったかと思う(参考: ↓ の写真)。

試合は惜しくも敗戦。健勇がゴール裏にごめんって謝っていた。
次だよ!次!とみなさんエールを送ってました。
