派生含む「ゲッターロボ」作品リスト【26年7月更新】
漫画版がぶっ刺さって色々調べ始めたは良いものの色々ありすぎて情報散逸しすぎていてちゃぶ台返したくなったので自分用にまとめたリストとメモ。携帯不調で各種資料が吹き飛んだ悲しみを踏まえてこっちにも残しておく。
【 東映アニメ版 】
原案を石川漫画版無印Gと共有しているもうひとつのゲッターロボの原点。(東映版號は未見だが恐らく原案が同じというのは共通している)
*石川漫画版とは相互に要素を拾っている部分があるが、どちらも単独で成立している
映像化作品は複数あれど、流竜馬の本質「確固たる強い意思=理性・心を持つがゆえの踏み躙られたもの達の怒りの代弁者」部分をはじめ、作品の根底にあったもの(わかりやすいところだと「三つの心が揃う」「協調性」)をきちんと描けているのは2026年5月現在も東映版のみである。
元祖スーパーロボットと言えばマジンガーZだが合体変形ロボットはゲッターロボが始祖、ロボットものに付き物のドリルの原因は多分ゲッター2などアニメ史としても重要な作品。
三人組のチームものとしても初期の作品というか、十中八九、石川漫画版と並んで戦隊ものの直接的な親のひとりでもある。
作画面も作劇面も手探りだったのかなとは作品通して見える部分があるが、全体的な雰囲気に90年代勇者シリーズに近いものを感じて世代だった私にはとても見やすかった。
女性の描き方が秀逸で非常に現代的でもあり、1974年にこれができていたなんてと驚いた。(漫画版と東映版の大きな違いのひとつはミチルさんにあって、合体指示を出す「コマンドマシン」といい、彼女も対等なチームの一員として明確)
無印、G、號はバンチャやアマプラ東映チャンネルなどの各種月額サービス見放題に入っていて割と選択肢がある。
劇場版三作品も大分選択肢が増えた様子。
劇場版は一作目と二作目が明確に繋がってるしどうもパラレルワールドっぽい感じ。個人的には二作目が好き。
・無印→G(1974~1976年まで連続して放映された)
・グレートマジンガー対ゲッターロボ(75年3月。桜多コミカライズあり)
・グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突(75年7月。後述する石川コミカライズあり)
・グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣(76年7月。後述する桜多コミカライズあり)
・號(91年。様々な設定にマジンガーっぽい影響がある。無印G以上に石川漫画版とはキャラデザもストーリーも異なる)
東映版は2022年8月現在までにLDやVHS、そしてDVDが発売されている。
無印Gの廉価版DVDは、それ以前のDVDBOXの単品売りといった感じで、映像特典は収録されている様子。
ただし、過去発売されたDVDBOXには特典でポピニカという玩具と各種情報をまとめたブックレットが付属していた。
このブックレットがすんごい。情報の信頼度も高く、初期案や元シナリオのあらすじまで網羅しており没部分に何があったのかまでわかる。漫画版にも関係する情報がたっぷりでマニアにはたまらない一冊。一部はここにまとめてある。
【 石川漫画版 】 26年7月更新
案外電子書籍は出ている石川漫画版ゲッターロボまとめ。
基本筋、絶望的な状況下で生き足掻く若者たちの重くてシリアスな戦争ものに近い。種の存亡をかけた生存闘争。
悪党の潰しあいでも、個人の喧嘩でもない。ヤクザものとかでもない。エロは皆無、セクハラや下品ギャグすらほぼ無い。
(石川作品全体に言えるがバイオレンス系ヒャッハー作品はむしろレアで、大体人の心を持った人間が正気のまま地獄を見る生真面目で重めの作品群である)
OVAをはじめとする公式未監修作品は忘れて読んだ方が良い。
全体的に東映版G後半を更に重くエグくしたような架空戦記ものと言った方が近い。
重い順は サーガ版>劇場版コミカライズ>学年誌版>>烈伝
石川作品は順番に布石を拾いながら読み進めるのが明確なタイプで「アーク」だけ読むのと、サーガを全て通しで読むのとでは感想が随分変わった。
「ゲッターロボサーガ」という話筋の作中時系列でいうなら無印G→真→號。
派生映像化やアークまで引っくるめた「ゲッターロボ」というコンテンツでいうなら無印G→號→真→アーク。
実は「ゲッターロボサーガは完結している」と読み取れる石川先生ご本人によるインタビュー内容や当時資料が複数存在している。
サーガ本筋だけで読めるようにはなっているが、無印Gの東映版とは後年まで通して相互影響も見て取れる。(號もそうかもしれないので要検証)
・漫画サーガ版
ゲッターロボサーガの本筋。厳密には號までと思われ、アークは毛色が違いすぎる。ゲッターロボの原典のひとつ。双葉社刊行サーガ版底本での電子書籍あり。
物理書籍は24年玄光社から復刊しているが、基本的には双葉社サーガ版と変わらず、電子書籍との中身の違いは石川先生のエッセイ漫画が紙にはあることっぽい。
(このエッセイ漫画は電子書籍では期間限定販売だった40周年記念展図録に収録)
・学年誌版
小学一年生と四年生版がある。電子書籍あり。物理書籍はジュブナイルという一冊にまとめられているが絶版。ジュブナイルには予告漫画や扉絵などの電子書籍未収録のものも含まれている。
・グレートマジンガー対ゲッターロボG
75年の秋田書店版G単行本と大都社のゲッターロボアンソロジー「ゲッターロボ大決戦」にしか収録が確認できていない。絶版。電子書籍も無い。雰囲気学年誌版に近い。
・スーパーロボット烈伝
フィギュアの特典小冊子が初出。ダイナミック系大集合。電子書籍あり。あくまでオマケみたいな内容でサーガとは別筋。
・無印Gオリジナル版 26年7月追記
物理書籍のみ。連載当時の誌面を再現したもの。サーガ編集前の状態。台詞は基本てんとう虫コミックス版。
電子書籍やサーガ編集版では削除されてしまった扉絵が入った状態で読める、というだけでも読み口が異なり価値がある。
どのページに変更があるのか、またこの本ではどのような意図を持って編集したかが巻末に明言されているのも好感が持てた。
*漫画版無印G(後にサーガ編集された本筋)と同時期に石川先生が描かれた学年誌版と劇場版コミカライズは、石川先生の中で大きな違いはなかったように感じられる。
劇場版は本編とコミカライズを比べれば両方に「泣くのは戦いが終わってから」というG移行初期案に通じる内容があり、漫画版ではそれを前提として號以降も話が展開されているように思う。東映版と漫画版の違いのひとつもこの二作品を比較することで明確となる部分がある。
*双葉社の漫画サーガ版は後年追加エピソードなど含め再編集されたもので、それ以前のてんとう虫コミックス、大都社Stコミックスなどは台詞や一部シーンなどが異なる。
また、掲載からサーガ単行本化までが双葉社かつ連続して行われた真ゲッターですらスパロボアンソロ7冊→総集編雑誌→サーガ単行本と細かく変更が入っている。(より人物や物語に合わせるための変更疑惑が高い)
*ゲッターロボに関連するらしい石川作品
全集におけるインタビューで「ゲッターロボサーガはそれ単体で描かれている」「他の世界観との繋がりは(現状)無い」と読み取れる内容があり、漫画版においては重要性は低い。
理解の促進には繋がるだろうが読まなくても石川漫画版「ゲッターロボ」の読解には問題が一切無い。
そもそも「虚無戦記」「ゲッターロボサーガ」という括りは90年代末期に双葉社全集でいきなりポップしたもので、その時点で「二つに完全に分けている」。連載年代としても大筋の號までは終わっており、真途中からにしか被らない。
正直言うと個人的に「ゲッターロボ」の読解に一番必要なのは「協調性」と「ダーウィンの進化論」を調べ直すことと論理的思考で考え抜くというただそれだけだった。ついでに言うなれば「基本的人権の尊重」。
むしろ「ゲッターロボの血脈」を元に再構成しているチェンゲ(今川監督設定部分)や、虚無戦記からもデザインや設定を取り込んでいる新ゲなど、派生映像化作品の考察にこそ重要。
永井作品までの多岐に渡って読むべきは新ゲを筆頭とする川越監督のダイナミック系派生映像作品である。
それでも、というなら「デビルマン」と「魔獣戦線」を最初に読むのを個人的にはおすすめする。
特に「デビルマン」はダイナミック作品全体で、「魔獣戦線」はチェンゲ(今川監督設定分)の読解には必須レベル。
他は正直あらすじ見て興味あるのから読むので問題ない。
ゲッターロボに限らず一番揃ってるのがeBooks。この特集記事から2026年5月現在の石川先生名義での著作、34タイトル93冊には全アクセス可能。
シーモアにもゲッターロボシリーズなどは配信されてる。
永井先生名義のものにも実質の共著や短編が隠れているのは、多少のネタバレ付になるけど執筆年代順にリスト化したこっちの記事に。
漫画版「ゲッターロボ」と他作品の関係性についての考察は、核心部分のネタバレを含むが以下参照。
なお、21年に「石川賢マンガ大全」というムック本があり、こちらは25年2月現在でも購入可能。
全著作一覧とあらすじ、ご家族や関係者のお話、石川先生ご本人の生前インタビュー(ゲッターロボに関してはほぼ無く、虚無戦記の情報が多い)や文章原稿(その辺の評論家なんぞ木っ端と思うくらいの内容で頭良すぎていっそ怖い)、数は少ないが冒頭にカラー原稿、中に五右衛門の原稿が収録など資料として非常に優秀。
ダイナミックプロ監修クレジットは確認できるが目次直後のマンガ研究者のあれな「はじめに」の他、あらすじでもちらほら狂気だのなんだの見え、相も変わらず解説などは当てにならない。編集とか資料提供者でも左右されているのかもしれない。客観情報部分なら優秀。
調べたら24年現在大学の准教授の学位持ちだったんで今の日本のアニメ・マンガ史研究に疑問が残る。
【 よく聞く昭和ゲッターロボ 】
・桜多吾作版
学年誌連載。無印とG。決戦!大海獣コミカライズ含め大都社のゲッターロボアンソロジー二冊に収録されているが全話収録されていない。絶版。電子書籍も無い。
大全によれば「グレートマジンガー対ゲッターロボ」は双葉社「グレートマジンガー」四巻に収録されているらしいがこちらも電子書籍未収録。
アンソロジー二冊とも入手できたため読んだ。
序盤は東映版のエピソード汲んでる話が多い。暴力描写の描き方の違いだろう、パッと見は石川版より大人しいが、内実はこっちのが全然お行儀が悪く物騒で仲間相手にもつらっとしねとか出てくる。石川版は基本使われないし、喧嘩しても仲間に言ったことは一度も無い。
噂には聞いた桜多マジンガーシリーズも読んだが、どうもこの作家さん自体が人間の負の面、言ってしまえば加害性を出してくるタイプであるらしく全体的にどっかギスギスしてる。
石川漫画版よりも永井作品の雰囲気に近いし、気軽に加害性がポロっと出てしまう結果としてあれやこれやの終わり方になってないか?って感触があった。
安田達矢版(学年誌連載。Gの途中からと號も担当されてたようだが双方よくわからない)など他にもある様子。
【 永井ゲッターロボ 】
・デビルマンVSゲッターロボ(2010年。東映アニメ劇場版の前日譚になるらしい)
・魔王ダンテVSゲッターロボG:2011年~2012年
石川先生と共に原案者となっている(実際主に無印中心にデザインやアイデアは永井先生の物があるが、話は基本的に石川先生独自のものだというインタビューなどがある)永井先生が描いたゲッターロボ。電子書籍は無い。
幻冬舎のゲッターロボだけのアンソロジーにも掲載があるとかなんとか。(が、どうもこのアンソロジー、未監修派生作品筋内容であるっぽく、目的は手段を正当化しないって当たり前の事をなんで説明しないといけないんすかね?とか見せていただいた一部だけでも色々突っ込みどころが多すぎる)
ただ、どれも読むべきかと聞かれると別に読まなくてもいいと思う。
なお「デビルマン」に関してはダイナミックヒーローもの作品のマスターピースでもあるため、ゲッターロボに限らずマジンガーなど含めダイナミック作品を深く知りたいなら絶対読んだ方がいい。
これ読まないとダイナミック作品の考察は始まらないレベル。
またOVA「新ゲッターロボ」に関しては、石川漫画版と並ぶ反転ベースのひとつが「手天童子」であるし、本質的に一番近いのは「ガクエン退屈男」(特にバイオレンスジャック版)。
正直あの作品について知りたかったら石川漫画版「ゲッターロボ」の他は石川作品より先に永井作品のこの辺読んで構造比較考えた方がいい。石川作品読んでもろくになにも繋がらない。
【 その他 】 26年6月更新
OVAはじめとする未監修派生筋の奴は溢れてるだろうので、公式監修や原典のニュアンス汲もうとしたっぽく感じた色々。
・ダイナミックヒーローズ
05年とか辺り? アニメ版ダイナミック作品大集合みたいなフルカラー漫画。アニメーターで漫画家の越智一裕さんとダイナミックプロの名義、しかもこの作品の前身となるクリックまんがで小松原氏の監修も受けていたっぽく内容はお墨付き。
登場作品は全て終了後の設定で東映劇場版も過去にあったとなっている。電子書籍全四巻。ゲッターチームは出番少ない(ストーリーのメイン格では無い)が一巻、二巻、四巻に出る。特に東映アニメ版好きならオススメ。
・スーパーロボットミュージアム ゲッターロボVSゲッターロボG
97年。漫画版真ゲッターロボ収録「ゲッターロボVSゲッターロボG」をベースにしたドラマCD。G終了後の東映版(+漫画版)設定。声質は異なるがキャスト、使用BGMも東映版。演出も東映版プロデューサー勝田氏が担当している。ボーナストラックとしてテレビまんがアクションシリーズというのも復刻収録されている。
実はとても漫画版に近かったのではと考察を進めるにつれ思い始めた。竜馬と隼人での台詞の入れ替えも仕込まれている。
・ゲッターロボ大決戦
99年。当時連載前だったアークを除いたゲッターロボシリーズだけのPSゲーム。ジャンルはSRPG。
キャストは竜馬だけが変わらず神谷明さん。漫画版準拠の荒っぽい神谷リョウ、漫画版無印Gデザインの初代ゲッターチームや漫画版デザインの號チーム(これらのデザインでのアニメムービーは25年現在これのみ。個人的に一番石川漫画版に近い映像化でもあると思う)、ゲームオリジナルの女性のみのゲッターチームとゲッターロボ斬など結構貴重。
難易度は高い。精神コマンドなんて無い(個性として各人ひとつの能力を持つがそれだけ)、攻撃回避等に%表記などない、そもそも相手がどう対処してくるかわからない、など現実的といえばそうだが近年のスパロボのつもりで挑むと何回でも死ねる。
ゲッターロボという作品自体、とてもシビアで現実的であり、死が間近にある戦場を舞台としていた事を考えればそれを再現したかったのかもしれないとは思う。
合体シミュレーションがとても面白い。サンドイッチの恐怖を僅かなり味わえる。
・スパロボシリーズ
超有名クロスオーバーシリーズ。元祖スーパーロボットマジンガーZ、合体変形ロボットの祖ゲッターロボ、リアル系ロボットの祖ガンダムで御三家と言われるほどの常連。
何気に91年開始なので「ゲッターロボ號」とは同い年の同期。
一次Zまでは東映版、以降本筋ではチェンゲ。ネオゲはRとGC(移植XO)、新ゲはNEOのみでの参戦。
未監修派生漫画作品ではデヴォゲは30の有料DLC、牌もアプリで出てたような気がする。
25年9月発売のYでアニアクが参戦。
新スパロボだけは漫画版に近いゲームオリジナル設定(キャストは東映版)となりゲッターチームの顔グラなどを石川先生が描き下ろしている。
真ゲッター2、3の全体像などはスパロボ(第4次?)のために描き下ろしたものが初出となるらしい。
スパロボはテキサスマックに変な訛りがついた原因でもある。(初出となる東映版では変な訛りはついていない)
本来新ゲにしか無い「ゲッター線に選ばれた竜馬」設定などが他名義でも多用され(調べたところ新ゲの台詞にはそうは明言されていなかったため、そもそもが新ゲ設定を下敷きにしたスパロボ発祥設定の可能性がある)、竜馬がむしろ慎一さんなチェンゲの作風相まってスパロボユーザーに誤解を与えまくっている。
ZVXT30(Yも同じらしい)の本筋スパロボは同一ライターがシナリオ担当しているが、なんか段々質が落ちゲフンゲフン正味バンナム自体ガフンゴフン。
ぶっちゃけスパロボもZ以降おかしくなってる(本来協調性主軸だったのがZ以降は反対の同調性主軸になっている╱なおガン×ソードやダンクーガなど複数の作品でも原作と主旨が違った記憶がある)可能性が割とあり、少なくともゲッターロボに関しては原典に近いのがやりたいならZ(2Z)より後の本筋スパロボは候補から除外していい。
東映版名義か携帯機シリーズが無難。アプリは知らぬ。
(東映版名義の時の方がまともに漫画版の要素を取り入れていた節がある)
自分でプレイした中だとMXが面白かった。難易度も低く初心者向けと言われるらしい。
フォロワーさんオススメは携帯機のW(私は未プレイ)。
・A.C.E 3
07年のPS2ゲーム。ゲッターロボ知る前にドはまってたのに書くの忘れてた。
ソウルシリーズやブラボ、エルデンリングなどで知名度が上がったフロム・ソフトウェアはアーマードコアなどのロボットものでも有名でこのシリーズの開発元でもあった。(Rから先は知らない)
クロスオーバー系の3DロボットACTゲームなのだがアクションゲームとして出来がいい。特にマクロスなどの変形機体の操作感、本編を良く見て作られただろう動きの丁寧さにはどれも驚いた記憶がある。
3にはチェンゲが参戦しているのだが、そもそもこのゲーム、ブリーフィング画面がフルボイスをはじめ、収録音声量がとても多い。限定版だとBGMも原曲がかかる。確かチェンゲはHEATSだったはず。
ゴウチームでの真ゲッターロボ、ルート分岐で竜馬のブラックゲッター、全シナリオと特定ミッションクリアで竜馬隼人弁慶での真ゲッターロボが使える。
原作再現パートは多くはないが、直接ガチャガチャ動かしてお声聞きたいという欲求はかなり満たされるだろう。
注意してやり直してみるとクロスオーバーを用いて漫画版や東映版が描いていたテーマ性部分を再構成した=チェンゲ4話以降を原典や今川監督の筋で再構成したかったのではないか、とも感じる。
・機動戦隊アイアンサーガ
予想外の伏兵。大陸製のアプリであり、個人情報の取り扱いなどには不安が残るのは先に記載しておく。
頻繁に復刻はされないがチェンゲ名義でのコラボがあり、機体では初代、G、真ゲ、真ドラ(大決戦版)が、パイロットとしては竜馬、隼人、弁慶、早乙女博士が実装されている。図鑑でのキャラと機体の閲覧はコラボ期間外でも可能だが、入手はコラボ期間中でなければ不可能。
名義としてはチェンゲだが、本音では漫画版やりたかったんだろうと思われるためここに記載する。コラボストーリーも見る限り、近作のスパロボより余程「ゲッターロボ」やってる。
25年3月、このゲームの派生となる「アイアンサーガVS」という格闘ゲームがsteam(PC)で配信された。
こちらは声優さんなど変わっているし、PS5やswitch版がまだ来ていないので内容未確認。
ただ「ゲッターロボなら三つの心が必要」と、格ゲ作ったこともなかろうに三変形組み込んで動かせるようにしてる時点でその情熱には拍手したい。
・メガトン級ムサシW
24年発売。前作、前前作の内容込みでPS4、5、switch、steamにも対応してるレベルファイブのロボットACTゲー。私は未プレイ。
コラボパイロットと機体でダイナミック系とかが入ってるらしいんだが、すんごい珍しいことに動画とか見る限りどうも全体に漫画版のニュアンスが強い。どうして。
然り気無くゲッターロボよりレアもレアなのは漫画版寄りのデュークさんでは。(東映版ダイザーならフランス製のゲームが愛情溢れすぎてて嫌いになれませんけども)
竜馬以外はいないかもしれないが、小西ボイスで東映と漫画の間の子な感じのある竜馬(ビジュアルは漫画寄り)とか少なくとも今まであんま聞かなかった感じではある。
・フォースゲッターロボ 26年6月更新
26年6月、タカラトミーからダイナミックプロと明確にタッグを組んでの新企画が発表された。
後述する千値練の「ダイノゲッター」と同じように、ダイナミッお抱えの漫画家さんである星先生が読みきりを描き、ダイナミックプロ公式監修でがっちり組んでることを表立って展開しているため記載。
*漫画版正式表記は「ゲッターロボサーガ」のところ、「ゲッターサーガ」表記。
フィギュアでのオリジナルゲッターロボは必ずしも原典筋ではない様子で「これはどう見たって新ゲベースで自滅しそうな未監修派生筋」なゲッター赤鬼とかいうのも出ていたため、東映や漫画の持つ基本ロジックやメソッドを引き継いだものなのかなどはその内容などから推測するしかない。
〖 ノベライズ 〗
INFINITISM以外は電子書籍が無く、物理書籍も絶版でプレミア価格。
ダイナミック公式(に近い)作品は最初の「スーパーロボット大戦」だけだと思う。
・スーパーロボット大戦(98年、表紙と挿絵は石川先生。全三巻)
著者は団龍彦=菊地忠昭氏。ゲッターロボの企画にも無印時点から携わり竜馬を殺したかったとインタビューで度々語られている方。内容はダイナミック系大集合。ゲームのスパロボシリーズとの関係はなく、主人公は甲児くん。全巻読了。
ゲッターチームの活躍は2巻に固まる。企画が流れてしまった本来のマジンガーシリーズ三作目である「ゴッドマジンガー」を昇華したかったらしい旨があとがきにあるように、基本的には甲児君の話でありマジンガーシリーズの集大成という向きが強い。
アークでの複製武蔵の元ネタはこれと思われる。漫画と東映の間という印象だがマジンガーもゲッターロボもパイロット=機体の描写があり核は漫画版に近い印象があった。しかし真ゲッターロボに関しての描写などは漫画版にはなくこの小説にしか見られなかったものもある。ダイナミックプロ原案をベースに漫画版と東映版踏まえてのノベライズといった感じかも。
隼人の科学者、研究者の面についてはこれで触れられてから増えた(確かに未来のゲッター號の開発者としての描写がある)とどっかで読んだが真偽は定かでは無い。
・たかしげ宙版(01年、漫画版が元らしい? 石川先生挿絵らしい。一冊のみ、未完)
・ネオゲ(01年、上下巻。表紙は石川先生だが中の挿し絵は違う方らしい。OVAとは全然内容が違うらしく、一部見せてもらった限りにはどうも原典の文脈に寄せようとしてる感じがあったが精査はできていない)
・INFINITISM(19~21年、単行本化はされていない。十中八九、川越監督担当ダイナミックプロ作品世界観ベースにある。記事最後に詳細)
その他、「電撃スパロボ列伝」って雑誌?に1度きり載った短編があるらしい。
〖 東映版以外の映像化作品 〗
念のため記載するが、これら東映版以外の映像化作品は連載時期から考えても漫画版「ゲッターロボサーガ」の読解には必要ない。
*厳密にはサーガではないだろう「アーク」にはチェンゲとネオゲの影響があるが。新ゲはむしろ忘れた方がいい。
更に言うなれば全部ダイナミック公式が監修、制作したわけでもなく、独自解釈(というより意図的な誤読に近い)入ってて明確に言ってること違う。全部協調性の話になってない。
「協調性」を描けているかどうかは分かりやすい指標のひとつで原典ではコンセプトのひとつだったろうにここからやれてない。
故に、これらから漫画版を解読しようとするとしっちゃかめっちゃかになるしかないので注意した方がいい。結論が反対な事言ってるんだから筋が通るわけがない。
*なお、川越監督の映像化なら「マジンカイザーSKL(10年)」と「鋼鉄神ジーグ(07年)」の方が実質的にはゲッターロボをやっている=わかってはいて意図的にやっていない 可能性が高い。
また、この二作品(+虚無戦記+デビルマンやバイオレンスジャックはじめとする永井作品)も見ると推察ができるが、十中八九、未監修派生作品群はそれらだけで別の世界観を構成しており、「原作とは世界観から設定まで根本的に異なっている」。同じとして考えることがそもそも通用しない。
特にゲッターロボは物語の原理原則程度は理解していないと大恥をかく。
原作(どころか石川漫画作品全体)において、神に選ばれたなどの選民思想に溺れ、狂気とか本能とか言い訳しながら他を尊重せず自己中にはしゃぐのは、その必然としていずれ滅ぶド悪党であり心無きケダモノである。
・チェンゲ:98年。竜馬がむしろ魔獣戦線の慎一さん。なんか色々あったのが作品から察せられる。ぶっちゃけ3話までの今川監督の爪痕が大きすぎた╱今川監督は原作をよく読み取っておられたと思う。川越監督の4話以降は何がやりたかったのかすら正直わからん。半端な虎かバイオレンスジャック?
・ネオゲ:00年。漫画版+東映版の雰囲気。夏のまんが祭りOVA版というとわかりやすい。翻案OVAとしては一番わかりやすく「それっぽい」がネオゲ號くんは漫画號くんではなく岩鬼に近く、内実半分以上「極道兵器」。
・新ゲ:04年。見てくれだけは原作に近いが根本設定で「竜馬以外はストッパー=三つの心は揃わない」って言ってるアンチゲッターロボ作品。物語筋も漫画版(と手天童子)から反転してる逆転二次創作。全員顔と名前が同じだけの誰おま。「ブライとゴールと誰か知らん猿でのガクエン退屈男(特にバイオレンスジャック版)リメイク」として見るなら良くできている。
・アニアク:21年。漫画版アークに独自解釈を入れて(OVA版のみならず漫画も含む未監修派生作品筋の)ゲッターサーガを終わらせようとした節が見える。漫画版アークとはやはり根本的に色々異なり、「一見」地獄が緩和されている終わり方に思える。漫画版號までの人物像や大筋をベースにやりたかった事のために変更を加えたみたいな。
純粋な漫画版真や號の内容に「近い」映像化は現状これだけ。
*チェンゲ3話まで、新ゲ、漫画版アークからのアニアクについては別途考察記事あり
〖 派生漫画 〗
チェンゲ異聞以外、全て石川先生没後作品。全て電子書籍は無い。漫画版「ゲッターロボサーガ」の読解には読む必要が無い。(ダイナミック公式監修作品は読解の手助けやヒントにはなる)
・飛焔(07~08年。絶版)
表紙にproduced by ダイナミックプロダクションのクレジットが確認できる。BIRZコミックス版と幻冬舎漫画文庫版があるが双方絶版。
「ゲッターロボ」表筋の翻案として理解できる内容。「子供が戦争なんてするもんじゃない」と明言されていたことに好感。エヴァがゲッターロボの影響を受けていることをくんで、要素を逆輸入したのかなとは少し感じた。
もしかして:漫画サーガ世界におけるアーク位置の話
・ダークネス(08~12年。絶版)
表紙にproduced by ダイナミックプロダクションのクレジットが確認できる。アークザラッドのコミカライズで好きだったけどトラウマ増幅された記憶も蘇って読めてない。
設定名称とか見る限り、同作者の「ZMAN」要素も多目に意図的にアンチゲッターやってる作品じゃないかと目している。なお全員見た目や名前とその元ネタは違う可能性が非常に高い。ダークネス了などは設定の多くが原典では3が持っていたもので、他の主要人物も含めて素直に123+達人ではない。
もしかして:ダイナミック公式アンチゲッターロボ(アンチ先が派生作品筋可能性高)
・ダイノ(14~?年。何故かAFジーグの特典になった)
ダイナミックプロ公式サイトに千値練のフィギュアとの連動企画で掲載された。全八話。作者もダイナミックプロ所属の星和弥氏、編集に無印やGから関連書籍などで関わりのある不知火プロがクレジットされている。
種の存亡を掛けた生存闘争を弱肉強食の喰らい合いと表現しつつ、サルとか獣と蔑視して踏み躙られる事に対して怒りを持って抗う話であって、主人公側を正義と言いきらない部分も含み紙書籍版の追加エピを含めれば尚更に原典の血が読み取れると思う。
もしかして:漫画アーク世界のその後
*ダイノゲッターの冊子がついたのは上のジーグだった。複雑。
・デヴォ(16~19年)
聞いた限りとチラ読みした限り新ゲの系譜。新ゲベースにしたスパロボの二次創作。三つの心は元気玉じゃないとか奪う側になるって悪党じゃねえかとか自己愛と他者への愛を混同すんなって説明からしなきゃダメなの?
協調性なんてもちろん存在しない、完全に同調性の話。どこにも根拠がないネット解釈主軸にぶち込むなら原典と全く繋がらない話にしてください。
これと牌にはダイナミックプロ監修の表記が表紙に見当たらない。
おそらく未監修派生作品筋のラインで石川漫画版から上書きした=あの世界観、下手をすれば「ゲッターロボ」というコンテンツそのものが完全に詰んだという話で、24年の玄光社復刊はこの筋をとったからあの順での販売疑惑がある。
この作家さんコンビならバクライガとか面白かったですね、絵ならラインバレルが好きでした。デヴォゲよりラインバレルの方がまだ「ゲッターロボ」やってたと思う。
・牌(17~19年?)
原作と作画の名前時点で読むのに勇気がいる。
最後の方少し見せていただきました。
鉱石由来の放射線モチーフ謎エネルギーはマジンガーZの光子力エネルギーだし、アトランティス≒古代人が巨人みたいなのもゲッターロボではなくマジンガー筋。なんの話してるの?
ついでに終わり方が他全部食って滅びに向かう示唆=デヴォゲとほぼ同じとしか思えない。
最低限でも原典筋ではなく、おそらく未監修派生作品筋。
*この下は石川先生が亡くなる前の派生漫画
・チェンゲ異聞(01年。単行本化されていない)
スーパーロボット大戦トリビュートという三冊のアンソロジーに掲載された。絶版。今川監督が脚本となっているため「元々チェンゲで何をしようとしていたのか」の手がかりとなる。
チェンゲにはこのコミカライズの他、前日譚となるドラマCD(チェンゲ全巻発売後のものらしく原典や今川監督設定はまるで理解されてないっぽい)もある。
・竜が滅ぶ日~スーパーロボット大戦α the story(01年)
ダイナミック監修のついていない派生では白眉だと個人的には思っている長谷川祐一先生著作なので記載。α外伝の前の話となり、ゲッターロボとマジンガーZが中心の話。
双方雰囲気は東映版と漫画版をミックスした感じ。過酷な戦場の圧迫感やひりつく空気さえ感じそうな描写でのマジンガーZVSゲッターロボも見所。
ゲッターロボ単体+言ってることの大意が原典筋のは他だと双葉社の基本漫画版準拠のアンソロジー(99年)と、ゲッターロボ大決戦のアンソロジー(00年)くらいだったかな。
【 ムック本まとめ 】 26年7月更新
ゲッターのみのムック本として把握してるのは以下。
2026年7月現在、全書以外は金額的にも比較的入手が容易いが、全書だけは諭吉近くの値段に跳ね上がっている。
・ロマンアルバム32 ゲッターロボ&G
80年。ムック本の走りとなるアニメージュロマンアルバムシリーズの一冊。基本東映版のみ。後の大全には無かった演出や美術スタッフ、敵方声優さんからのコメントが掲載されている。
・ゲッターロボ大全
98年。OVAチェンゲも漫画版真も完結前。東映版無印G、次いで漫画版無印Gが中心。
ぶっちゃけ主編集者に90年代ムックにありがちだった気恥ずかしいテンションや主観による文章が多く解説やエッセイの類いは読み飛ばして良い。漫画版で真っ先に狂気だの言う解説や論者は現状十割信用するべきではないとしか言えない。
後に知ったが「まんが秘宝」編集長であったらしい岩佐陽一というこの方、特撮方面などで(悪)名高い様子。そういえば後年書かれた無印ムサシギャグ回だけ妙に浮いてるな?って疑問でしたがその雑誌掲載だったようですね。
純粋な資料としては設定資料、スタッフインタビュー、企画案や放映データ、放映当時のグッズ類なども記載があり優秀。漫画版に関しても小さいがカラーイラストや連載時の扉絵などが掲載されている。
イラストを描いたのが本当は永井先生のところを石川先生と記載していたり、細々誤情報も含まれているためそこは要注意。
・ゲッターロボ大全G
99年。大全で掲載しきれなかった資料と東映版號中心。OVAチェンゲ完結前だが元ネタ探しなどのページがある。東映版號についての設定資料、スタッフインタビューなどが充実している。
東映版無印→G移行時の企画案プロット(ハヤト以外二人とも死亡する案)が興味深かった。
念のため記載するがこちらも大全と主編集が同じのため客観情報以外は信用しない方がいい。
また、百鬼百人衆データ等に身長体重など書いてはいるがこれの原典とされている三冊のうち確認できた二冊に見当たらず、(信頼性の低い)独自調査部分が客観情報のふりしてしれっと混じっている可能性も消しきれない。
・ゲッターロボ全書
05年。大全二冊とは異なり編集が老舗の不知火プロであり内容に期待が持てる。漫画版真とアーク、OVA三作についても掲載。
だが、正直OVA「新ゲッターロボ」に関する部分の話は全然信用がおけない。
不知火プロの編者すら、そもそも脚本が石川ゲッターと手天童子の反転構成であることにも触れていない。(完成物のプロットレベルの話のため知らない、わからないのは不自然すぎ)
それ以外の部分に関しては大体「嘘はついていない(本当の事╱クリティカル部分言ってるとは言ってない)」っぽい。
ゲッターロボサーガの読解において重要だろう石川先生と中島氏の対談が収録されている。マジでそこだけ内容変えずにそのまま再販してくれ。
・ゲッターロボアーカイブ
23年。珍しいことにダイナミック企画が監修してるのが巻末クレジットに確認できる。OVAの他大決戦まで含んでいるがイラスト、設定画中心で文字情報は少ない。
・ゲッターロボ メカザウルス激闘録
24年。このシリーズでマジンガー系も出ている。
珍しいことにダイナミック企画が監修してるのが巻末クレジットに確認できる。(大全と大全Gに監修表記はなかった)
解説などがすごくまともな東映無印版資料で、設定画などは無いが本編内容からのビジュアル部分と細かな解説が多い。文章にツッコミいれずに済むまともな資料というだけで絶賛したくなるが実際とても良い内容だと思う。
・ゲッターロボG 百鬼ロボット激闘録
25年。出てくれたぁあああありがとうございます!!
このシリーズは最初に呼称についてどう扱っているか、どのようなものを参照にしているかの記載があり、かつ作中描写からの客観的記述とそこからの考察に一線を引こうとしている文面が存在する。その時点で編者や記述者へ個人的好感が持てる。
監修クレジットも変わらず存在している。内容の充実さが嬉しい。
・THE COMPLETE ゲッターロボ
25年。ダイナミック企画監修。
公式監修だけあってやっと漫画版のまともな詳細あらすじが来たかなという印象。派生含めた全作品のあらすじなどを纏めた一冊という感じ。大全と同サイズ。詳細な連載リストなどもなく正直情報としては薄く、この辺に関してはDVDBOXブックレットが一番なまま。浅く広く網羅しましたみたいな印象。
特に派生やアークに関しては本当に相変わらず「嘘は言っていないが核心は一切話していない」。
デヴォゲの説明がなにもわからんとか、平行世界と仮想現実が16年当時斬新は相当無理筋とかはある。クリティカルなことは言えないが嘘はつきたくない方向性の文面のせいか、部分的に極端に内容薄くなって無理に紙面埋めようとでもした?
・賢喧豪囂
ダイナミックロボ70'sデザイン大鑑2 ゲッター・ジーグ・グロイザー編
26年。タイトルは「けんけんごうごう」と読むっぽい。
まず開いて最初ゲッターロボの概要で「物語のみならずビジュアルもハードテイストかつバイオレンス全開の原作とは異なる」の時点で「漫画版は原作じゃないです」であり、どうも素で漫画版が原作だと思っているらしい書き方が他にも散見され、初歩も初歩から躓いている。HJくんしっかりしろください!
おかしいと思って奥付見たらダイナミック企画のクレジットが編集周りとかに見当たらない。
解説はそこからツッコミの他、原典尊重するなら竜馬ではなくてリョウで通した方がとか漫画版の記述はほぼ無くて東映中心だからマシな感じというかうん……。
一次資料自体は全然悪くない。早乙女研究所内部とかマシーンランドとかの細々した設定画がわりと見やすい感じなのと、誰が担当したのか結構記載があるのは有難い。
OVA単体ムック本ではチェンゲだけは三冊?出ている。
1巻発売後のもの(純粋な今川監督設定だけ知りたいならこの一冊)、全話発売後のもの、ムービックからグッズ扱いで出たもの。
ネオゲはゲーム大決戦と一冊にまとめられた「GETTER ROBOT設定資料集」というものがあったらしいが、現在まずお目にかかれない上にヤフオクやメルカリで目ん玉飛び出そうな値段になっていた。23年アーカイブで粗方収録されたっぽい?
新ゲは無い。(ここまで全部国内製作だったはずなのに新ゲだけ他作品より早くヤフオクなどに内部資料が流出していた。ちょっとお察し)
アニアクの資料集も現在一冊刊行されている。
ゲーム大決戦については攻略本が確認できただけで三冊出ており、設定資料が幾分収録されているものがある。
電撃の攻略本「ゲッターロボ大決戦! 完全攻略ガイド」には石川先生の描きおろしカラーイラストが収録。各ゲッターロボで人物はないと思っていい。石川先生のコメントからはゲッターロボをキャラクター認識していたことが伺える。
勁文社の攻略本「プレイステーション必勝法スペシャル ゲッターロボ大決戦!」には石川先生とアニメP南喜長氏の対談、並びに設定資料やラフが幾分収録されている。隼人について「あいつの性格はけっこう一貫してるんです」と話されていたりなかなか興味深い内容。
スーパーロボットに関する書籍、上原氏の脚本集を始めとした脚本家の方の著作なども含めると冊数がとんでもない事になるのでその辺は手付かず。
ポストした一部内容はこっちにまとめ。
なおネオゲに関しては以下の方の記事に関連物の説明がまとまっている。(こちらが勝手にリンクしているため、不都合などあればご連絡ください。速やかに対応いたします)
【 石川先生画集まとめ 】
・石川賢画集 (A collection―Works work)
1.闘神 2.邪神 3.魔神
99年。絶版。ムービックより漫画家生活30周年記念として刊行された三冊。一冊目がゲッターロボや邪鬼王等のメカもの、二冊目が魔獣戦線や極道兵器、三冊目が時代物や虚無戦記を中心としているらしい。
・モビーディック キャラクターズアートコレクション ゲッターロボジェネレーション
99年。何処に書こうか迷ったけどここに。上の画集と同じく30周年記念で刊行された様子のゲッターロボのみのポストカードブック。大全などのムック本と同サイズで案外大きく、出典も明記されている。色も丁寧に出してくれていたのが原画比較で確認できた。
漫画版真「未知との遭遇」エピソードの初出でもある。
・石川賢画集 Collected Paintings KEN
18年。復刊ドットコムから出た画集。一応先に記載した30周年画集を再構成と追加したものらしい(が総ページ数は減っている)。永井先生のロングインタビューが掲載。永井先生から見た生前のお人柄などに触れることができる。
のは良いのだが。大きいのも石川先生の緻密な書き込みをじっくり見ることができて良いのだが。作品の初出年代順に後年コミックスカバーなどで書き下ろされた物も同じ作品くくりで掲載、それでいていかんせんイラスト自体の初出が全くないのはつらい。なんならネオゲDVDジャケット絵が新ゲって書いてあったし、ゲッターロボ説明でまたぞろ狂気とかあり、文面に関しては大全の編集者コラムとどっこいくらいの信頼性しか持てない。現在電子書籍化されていない石川作品のイラストが掲載されているのも嬉しいが作品解説は無い、というなんとも痒いところに手が届かない感の残る一冊。あと個人的に刺さったイラストがほとんど収録されてない。今でも新品で買えるのは嬉しいけど。(買えなくなったぽい)
〖 INFINITISMまとめ 〗
月刊ホビージャパンで連載。ホビージャパンの電子書籍(AmazonKindleなどにある)が2020年からしかないため、グレンダイザー編~マジンカイザー編の途中までは現在古本を探すしかない。
と言っていたら公式で公開が始まってました。以下のグレンダイザー編1話から公開分にはアクセス可能。(2022.8.15追記)
グレンダイザー編:19年2月~19年8月(プロローグ+本連載4回の全5回)
マジンカイザー編:19年11月~20年2月(全4回)
ドラゴン編:20年10月~21年1月(全4回)
ジーグ編:21年2月~21年6月(プロローグ+本連載4回の全5回)
ZERO編:22年10月~23年3月(プロローグ+本連載5回の全6回)
全てが同世界の話となっておりクロスオーバー要素が存在、また著者の早川氏が手掛けたダイナミック系アニメ設定が混じっている(鋼鉄神ジーグ、マジンカイザーSKL、猟界のゼーレン)。
というよりも、恐らくは川越監督担当ダイナミックプロ派生映像作品世界観の集大成的なものだと思う。
時間軸はジーグ編/1975年→ドラゴン編/2011年→ダイザー編→カイザー編(→鋼鉄神ジーグ?/2025年)
ジーグ編プロローグタイトルが1975、ドラゴン編とクロスオーバーするエピローグタイトルが2011。
国連軍特殊戦略室、犬神大佐がカイザー編第三回と第四回に登場、隼人がこの所属となるのはドラゴン編最後。またカイザー編第三回によると国連特殊戦略室は設立から間も無い。
基本的にゲッターロボに関しては未監修派生OVAとかの文脈が強かったのだろう、色々煮え切らなさすぎる。
個人的な感想としてはけして悪くは無く好感もあるが刺さらなかった。全体的に専門用語とルビが多く読みづらい。シナリオライターが書いた小説で起こりがちな説明を用語に頼っている感じ。
もう少しパーンと弾ける部分のカタルシスはあっても良いのでは?
詳しくないのでゲッター関連のみに言及すると、ゲッターがそもそも政府絡みで存在している、ゆえにパイロット四人の出自も自衛官となって年齢も上がっている。この辺は10代を戦わせるのは現代倫理と表現的に無理がある(少年兵となる)ためか。
漫画版と東映版のエピソードを混ぜて構成。中心となるのは漫画版魔王鬼エピソード。バミューダトライアングルみたいな以下略や視界が使えなくなる、要塞島に潜入するなどは多分東映版。
根本的にゲッターに関しては他のパートに比較して解像度が一段落ちているような印象を受けるし、「漫画や東映に近くするならここをこうすれば良かったのに」という箇所も多く目につく。
「三つの心」精神をゲッターロボで揃えずにSKL組で書いてるのも不自然。
G切り替え時に新主人公となる予定だった来栖丈の名前を持つ人物(ただし性格は竜馬初期案の竜之進っぽい)を竜馬がいなくなった部隊の後継者に竜馬本人が選んで据えた、戸籍上は母方の犬神(初期設定の名前)となっているが混乱するため通常父方の苗字である神と名乗っている(ドラゴン編の最後に犬神名義で国連所属となる時に明かされる)など、様々な要素を無理とsageが起こらないよう頑張って詰めてる印象もある。(隼人を犬神名義としたのは原作とは異なる事のアピールかもしれない)
最後まで読むとどうもこれ正ゲッターロボの作品は川越ゲッターではなくSKLだったからそれなりハピエンで終わらせるためには理屈としてこうするしかなかったんでは? という感触があるのだが、多くの人にはそれは伝わらず結果的にぽっと出のSKL贔屓にしか見えないだろうと思う。っていうかこれゲッターとかジーグとか出す意味ありました?みたいな感じの終わりなのが痛い。
因みに文章としても「魔神大戦21」のSKLプレストーリーのが余程書けてるじゃないかと吃驚した。
鋼鉄神ジーグとSKL見直したら川越監督作品世界観とその構造を前提に、この中でのゲッターロボは新ゲの反転だろうとか、SKLの地獄コンビは元ネタスイッチングしてるねとか色々っていうかいい加減みんなこれ気付いてるんでしょ、なんでもっと早く教えてくれなかったんですか!? そろそろきちんと評価してあげても良いんじゃないんですか!?
〖おまけ:オマージュ作品〗
実は何故だか公式未監修のタイトル作品よりも、ゲッターロボのタイトルがついていないオマージュ作品の方が基本的な精神性というか、そういう根の部分が漫画版に近い傾向がある。
というよりも石川作品自体がそうであったように「換骨奪胎」の再構成に近い作品たち。バリエーションでありオリジナル。「進化先」とも言えるかもしれない。
・トップをねらえ!(89年)
言わずと知れた傑作OVAだが、主軸のひとつが多分漫画版ゲッターロボGまで。全6巻。正直漫画版成分が映像で欲しいなら一番お勧めする。武蔵の最後のオマージュなどは鳥肌が立つほどイメージそのままだった。にょたパロやるなら尚更見といた方がいい。
チェンゲでもゲッター艦隊などにイメージがありそう(というかおそらく今川監督降板後の4話以降で主軸のひとつになってるのがこれ)だし、石川先生がこれに影響を受けて漫画版號以降でスケールがでかくなっていった可能性もある。
なお、同じ庵野監督と後述の中島脚本で製作された「Re:キューティーハニー」(04年)もダイナミック作品の様々なオマージュなどが詰められているが、ゲッターロボサーガの要素も見られるというかなんというか。最終話は隠す気もなく號だった。早見を竜馬役の石川さんが演じていて、原作竜馬のイメージに近いお声で驚いたり。
・デモンベインシリーズ(03年~)
旧神エンドがゲッターロボサーガであるという話はシナリオライターが言及している資料が存在するが、そもそもの全体構造やベースがそうだと思う。どう考えても九郎ちゃんが竜馬の血筋。精神性がダイナミック漫画作品(ハピエン仕様)。現在展開している大戰の破壊神とか何をどう考えたってゲッペラー相当存在。っていうか石川作品大好きだろ。マステリとか魔界転生だろ、あれ。
なお一作でまとめるにはギャルゲという媒体でしかできない綺麗な世界観構造をしているためゲームをお勧めする。アニメは……脚本は頑張ったと思う、よ……。
発表年と内容から、斬魔╱咆哮が號まで、飛翔がアークをベースにしていると思う。
一番手軽なのは電子書籍にもある小説版。本編に逆輸入された古橋外伝(この方の著作のブラックロッドなどもモチーフのひとつだったしそりゃそうだろうが)などはファンからも評価が高かった(当時話)。コミカライズもあったりした。
また「ダイン・フリークス」という現在では電子書籍などで購入可能な漫画の方にも関係していてそちらも全体像に含まれている。
24年現在、原画担当とシナリオライターが組んで同人誌で動いている。
・グレンラガンシリーズ(07年~)
脚本の中島氏は劇団☆新感線の座付き脚本家としても知られているが、そもそもこの方は双葉社の編集時代に石川先生の担当で漫画版真以降の展開を始めるきっかけとなった方である。
大ファンを公言して舞台チラシを石川先生に依頼したり(90年:初演「髑髏城の七人」、96年:初演「BEAST IS RED~野獣郎見参!」。新感線公式サイトの公演一覧からチラシ画像が確認できる)、舞台脚本の頃からダイナミック作品オマージュなど書いてた方でもある。
98年初演「SUSANOH~魔性の剣」も少なくとも枠の一部、重要なギミック部分などに原典ゲッターロボの換骨奪胎可能性が高く、これを原作としたコミカライズ「takeru~SUSANOH 魔性の剣より~」では細部にもゲッターロボをはじめとしたダイナミック作品を素地としたのであろう部分が見受けられる。
そんな方が石川先生の没後にゲッターロボオマージュ公言して書いたのが「グレンラガン」となる。
途中から年月が経過し雰囲気が変わるのも、「ゲッターロボサーガ」のGから號への切り替わりだったのだろうとわかるとひどく納得した。(とはいえおそらくはこの全体像が自分がその一端を担ってしまった「アーク」の救済や模索の面が強そう)
「プロメア」(19年)とかもダイナミック作品を知っていると絵面の記号をはじめとして色々見て取れる。
中島脚本がダイナミック作品の影響が強いのみに留まらず、逆に新感線の舞台には石川作品のイメージソースとなった疑いのある舞台も存在する。(99年1月「PSY U CHIC―西遊記 ~仮名絵本西遊記より」と99年9月末号開始「禍」のモチーフ被りや一部設定の類似はとても気になる)
トップ以外はたまたま私が石川作品を知る前から好きで見ていた作品で、多分これ以外も沢山あると思う。
「ダンガイオー」とかロール君のお声や設定に影響取れるだけでなく、「三つの心」の精神性組み込んでたり。
というか多分今川監督と庵野監督作品が特にな……あと三条脚本もあれダイナミック影響だろ……。
中島脚本と三条脚本に影響が強い=東映特撮にも勿論影響が入ってる。そもそも仮面ライダーと戦隊ものってゲッターロボと関係あるだろうし……。
更に次いででメモるが、石川作品の時代劇物オマージュもかなり数が多い。
ゲームならサムライスピリッツシリーズなんかはどう見たって「魔界転生」の影響だし、アニメなら93年の映画「獣兵衛忍風帖」なんかはいっそプロが本気でやった二次創作という印象ですらあった。
原作付き作品だが「バジリスク~甲賀忍法帳」なんかも石川作品の影響がある。
……ここまで来ると明らかにおかしい。
なんでオマージュはまともにやれるのに、よりによって本家映像化となるといきなり驚くほどできない状態が30年近くにもなるのか。しかもまともにやったオマージュの方が受ける率が段違いで高い=商業的にも下手なねじ曲げは悪手でしかない。これで30年は流石に恣意的である。意味がわからない。
