【簡単あらすじ】ゴリラ裁判の日(微ネタバレ)【須藤古都離/講談社文庫】
『 正義は人間に支配されている 』
アメリカで結婚し、幸せな日々を送っていたローズは、ある時夫を射殺されてしまう。
その件に不満を持ったローズは、動物園園長を相手に裁判を起こす。
ゴリラが人間を訴えるという前代未聞の法廷小説。
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『はじめに』
東北南部もついに梅雨入りし、雨が降り・湿度が高い日が多くなっており、私だけでなく多くの方の不快指数が高まっている日々が続きます。
しかし、エアコンを起動すると、自室で飲み物を片手に読書をするという、絶好のシチュエーションを得られる時期でもありますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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『 正義は人間に支配されている 』
人間の高校生並みの知識を持つと評価されたローランドゴリラのローズは、アメリカ式手話を使いこなし、人間とコミュニケーションを取ることが出来る。
研究の対象となりながらも、生まれ育ったカメルーンで家族や群れの中で穏やかな生活を過ごしていたが、ある事情からアメリカの動物園へ引っ越すことになる。
アメリカの動物園内で結婚したローズだったが、あるとき、ゴリラの檻の中に落ちてしまった子供に対して、殺傷する危険性があるとみなされてしまい、ローズの夫(ゴリラ)が射殺されてしまう。
それに不満を持ったローズは、動物園園長を相手に裁判を起こすが、世界中が注目したその裁判は、ローズの敗訴で終了してしまう。
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本作の購入動機が、「書店巡りの際に、題名と表紙デザインに惹かれた」ということでしたし、題名だけだと、以前レビューしました、No推理、No探偵?のような展開かと思っていたのですが、
読了後にはさすがメフィスト賞受賞作品だけある、という感想を持ちましたし、多くの方が同様になると思います。
個人的には、弁護士・ダニエルのキャラが好きだったので、最終盤はとてもスッキリした読了感でした。
本作中の前提などについて調べながら読み進めましたことで読了スピードはあまり早くなりませんが、むしろ、そのようにしたほうが、本作を深く味わうことが出来ると思います。
現実にいた「ローランドゴリラのココ」をモデルにしている、ということを聞いて二度ビックリです。
分野が違うと、世界には自分の知らないことがまだまだたくさんありますね!
ゴリラが人間を訴えるという前代未聞の法廷小説。
是非ご一読ください。
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