見出し画像

【簡単あらすじ】赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う。(微ネタバレ)【青柳碧人/双葉社】


『 あなたたちの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?』


童話×ミステリー シリーズの第三弾であり、
刺激的で楽しい一作。

外国(アラビア)で、
魔人の魔法が使われたり、
アリババやシンドバッドが登場したり。

ファンタジー溢れる本作、是非ご一読ください。





『はじめに』
季節が春へと移り変わりつつあり、冬の寒さを感じる日は少なくなってきましたが、それと入れ替わるように、花粉の季節が到来してきました。そうなると、当然のように休日は部屋で過ごすことが多くなり、それに比例して読書量が増えていますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、作品や作者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

ーー

本作は、アラビアの王・シャハリアールに対し、その妃・シェヘラザードが「赤ずきんの冒険譚を話す」という形式で進みます。

1.アラジンと魔法のアリバイ

「仰せのままに、ご主人様ーー」

ある事情から、しばらくピノキオと一緒に暮らしている赤ずきん。

おかあさんが朝市で買ったコーヒーを飲もうとすると、コーヒーカップから指輪の魔人が現れ「主人からの命令で、赤ずきんをアラビアに連れていく」と言う。

アラビアに着くと、赤ずきんは牢屋の中の(以前の作品で出会ったことのある)大工でイタリア男のナップと再会する。

2.アリババと首吊り盗賊

「開け、ゴマ!」

ナップの無実を明らかにした赤ずきん。

王様からの宴会の誘いにのり、王宮の豪華な部屋で一泊しようとすると、寝る直前に「三人の男に拉致され、魔法のじゅうたんに乗せられてしまう…

赤ずきんを乗せ飛んでいた絨毯だったが、ある煙にまかれた際にコントロールを失い、兄を探しているアリババの近くに墜落する。

3.シンドバッドと三つ子の事件

「…ま、儀式みたいなもんだから気にしないで」

アリババの謎を解いた赤ずきんだったが、ある人間により小さくされ壺の中に閉じ込められてしまう。

そのツボは動物曲芸団に売られ、見世物にされる直前に曲芸団が移動航海中に難破してしまい、赤ずきんもあわやという状況に陥ったが、すんでのところで「自分の名前は、ご都合主義シンドバッド」とうそぶく貿易商人・シンドバッドに助けられる。

そして、シンドバッドの話を元に、赤ずきんがさらわれる原因となった事件を解決しようとする。

4.アラビアの夜にミステリは尽きず

「ーー聞きなさいよ、最後までっ!」

赤ずきんが、シンドバッドの話を元にして解いた「三つ子の事件」の謎解きは間違っていた。

王様の前で「殺人の証明をしてあげる」と啖呵を切った赤ずきんは、指輪の魔人や大工のナップらとともに、真相を明らかにするために奮闘する。



むかしむかしあるところに、死体がありました。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

から続く、私が大好きな「童話×ミステリー」シリーズですが、今回も刺激的で楽しい一作となっています。


前述した二作品と大きな違いは、外国(アラビア)が舞台になっているというところですが、皆さんは「アラビア」という単語から何を連想されるでしょうか?

おそらく、

アラビアンナイト

という単語を(ちょっとでも)頭にイメージしたのではないでしょうか。

ということは、そう、魔法が当たり前のように使われている世界観ということです。

なので今回は、ランプの魔人やアリババなどが登場します。

前作とは違い、主人公・赤ずきんは、自らの好奇心で首を突っ込むというよりは、様々な問題に巻き込まれる形で謎を解くようになります。

今作については、現実にはあり得ない(物語内だからこそ楽しめる)魔法をミステリーに使うことに拒否反応を起こす方がいらっしゃるかもしれません。

ただ、私のように「面白いミステリーが好きだ!」という方でしたら、
本作もきっと楽しめることでしょう。

是非ご一読ください。


「さも美しきアラビアの 長い長い物語 次のページへ出かけましょうーーー」




☆他の小説レビュー☆



いいなと思ったら応援しよう!

モチベーター講師P206|学校教育と読書レビューとスイーツも 記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。

この記事が参加している募集