オセロが打てる人なら3分で始められる、リバースターゴのルール解説
「リバーシと囲碁を組み合わせた星型のボードゲームです」と説明すると、たいてい「難しそう」と言われます。
でも実際は、オセロを打ったことがある人なら3分で始められます。挟んで返す感覚はそのまま使えるからです。
この記事で、全部のルールを説明します。読み終わったらすぐ遊べます。
ブラウザで無料で遊べます → https://play.reverstargo.com

盤と、最初の並び
盤は六角形のマスを37個並べた星型です。

中央の紫色のマスが「コアポイント(CP)」。ここは特別な場所なので、後でまとめて説明します。
ゲームの準備はこうです。
黒石の人と白石の人に分かれる
CPの周りの6マスに、黒と白を交互に3個ずつ置く
黒が先手
四角い盤のオセロと違って、石を挟める方向は6方向です。六角形のマスなので「斜め」という概念がなく、全方向が対等になります。
そのかわり、四隅に逃げ込んで守りを固めるという発想は通じません。どこにいても6方向から挟まれる可能性があります。
挟んで返す(リバーシと同じ)
ここはオセロと同じです。
相手の石を挟める場所にしか、石を置けません。 挟んだ相手の石は、すべてひっくり返って自分の色になります。
置ける場所がない場合はパスになります。
盤面に黄色い点が出ているマスが「置ける場所」です。迷ったら点を探してください。

ここまでがオセロ経験者にとっての「知っているルール」です。ここから先が、このゲーム独自の部分になります。
囲んで取る(囲碁の発想)
リバーシにはないルールです。
自分の石で相手の石を完全に囲むと、その石を盤から取り除けます。 取った石の数は、そのまま自分のポイントに加算されます。
取り除かれて空いたマスには、また石を置けます。

大事な条件が2つあります。
条件1:壁を使った囲みは無効
囲碁では盤の端を利用して囲めますが、このゲームでは自分の石だけで完全に囲む必要があります。星型の外周に押しつけただけでは取れません。
条件2:自分のその手で新しく完成した囲みだけが有効
すでに前から囲まれていた相手の石を、関係のない別の場所に打った手で「ついでに」取ることはできません。あくまで今打った手によって完成した囲みが対象です。
このルールがあるおかげで、「挟んで大量に返す」か「地味に囲んで取りに行く」かという選択が生まれます。返した石は後でまた返されますが、取った石は永久に自分のポイントです。ここが悩ましいところです。
コアポイント(CP)── このゲームで一番おもしろい1マス
盤の中央にある紫のマスです。

CPは黒にも白にもなれる特別なマスです。
CPを使って石を挟む手を打つときは、石を置いた直後、ひっくり返す前に「黒」か「白」をコールしなければなりません。コールした色の石がCPにあるものとして、その手が処理されます。
同じ場所に打っても、何色をコールするかで結果が変わります。相手にとって都合の悪い色を選べるので、ここが読み合いの中心になります。
なお、CP自身も完全に囲めば取ってポイントにできます。
コウ ── 無限ループを止めるルール
「囲んで取れる」「取ったマスに置き直せる」というルールがあると、同じ形を延々と繰り返せてしまいます。
そこで、囲碁と同じ考え方の「コウ」があります。
基本ルール:1手前とまったく同じ盤面に戻す手は打てません。さらに、一度現れた盤面に戻る手も打てません。
例外:その手以外に置ける場所が全くない場合だけ、繰り返しになる手も打てます。
例外の直後:例外が使われた直後は、相手も繰り返しの手を打てません。
それでも詰まったら:両者とも繰り返しの手しか打てない状態が続いた場合、その時点の合計ポイントで勝敗を決めて終了します。
文章にすると複雑ですが、画面を見れば分かるようになっています。盤面の点が3色に色分けされています。
🟡 黄色:普通に置ける場所
🟠 オレンジ:置けるが、CPでコールできる色が制限されている
🔴 赤:コウでブロックされている(他に黄色・オレンジがあれば置けない。赤しかない場合は例外として置ける)
ルールを暗記する必要はありません。色を見て打てば、自然と正しく打てます。

終わり方と、勝敗の数え方
次のどれかでゲームが終わります。
CPを除く36マスが全部埋まった
両者とも置く場所がなくなった
コウが続いて進行できなくなった
勝敗の計算はシンプルです。

盤に残った自分の石の数 + 囲んで取った石の数 = 合計ポイント
多い方が勝ちです。
同点だった場合は、囲んで取った石が多い方の勝ち。それも同じなら引き分けです。
つまり「盤を広く取る」と「相手を囲んで削る」の両方を狙うことになります。1局は1〜3分で終わります。
リバースマッチ ── 先手・後手の不公平をなくす仕組み
オセロと同じく、このゲームにも先手後手の有利不利があります。
そこでLv.5以上のCPUと戦うときは、自動的に「リバースマッチ」になります。白黒を入れ替えて2局戦い、合計得点で勝敗を決める方式です。
これなら「先手だったから勝てた」がなくなります。同じ条件で2回戦うので、実力がそのまま出ます。
CPUは7段階。そして作者は勝てていません
対戦相手のCPUは7段階あります。
Lv.1 入門 / Lv.2 初級 / Lv.3 中級 / Lv.4 上級 / Lv.5 強敵 / MAX / FINAL
Lv.5までは順調に勝ち上がれます。問題はMAXからです。
作者である私の、実際の戦績がこれです。

Lv.1 入門:82%
Lv.3 中級:81%
Lv.5 強敵:67%
MAX:24%
MAXで急に崖になります。数字は盛っていません。むしろ盛りたい。
そして最強のFINALには、まだ挑戦権すら得ていません。MAXで勝ち越して昇格戦を突破しないと解放されないのですが、その昇格戦に2回連続で落ちています(2回とも2勝4敗という、奇跡的に同じ成績でした)。
「ルールを足したら浅くなる」を疑って、AIに1万局戦わせた
ルールの説明はここまでです。最後に少しだけ、このゲームの「深さ」の話をさせてください。
40年前に作った盤は73マスありました。今回アプリにするとき、スマホで遊べるように37マスへ、ほぼ半分に縮めました。
そのとき不安がありました。「小さくしたら、すぐに最善手が決まってしまう浅いゲームになるのでは?」
そこで、3つのゲームで同じAIを最強設定にして、1万局ずつ戦わせ、「違う展開が何通り出るか」を数えました。
違う棋譜の数 違う最終スコア
6×6リバーシ(36マス) 150通り 17通り
リバースターゴ(37マス) 1,823通り 92通り
8×8オセロ(64マス) 2,964通り 160通り
6×6リバーシは、1万局戦っても150通りしか出ません。最終スコアも17種類だけ。ほぼ解けきっている状態です。
リバースターゴは1,823通り。ほぼ同じ37マスの盤で、約12倍の広がりがありました。
つまり、ゲームの深さは盤の大きさだけでは決まらない。星型という形と、「囲んで取る」「CPのコール」というルールが、戦略の幅を広げていたということです。
(余談ですが、8×8オセロの1万局を取るのに50時間以上かかりました。メインPCは寝室にあって唸り続けると眠れないので、離れた部屋のサブPCで二晩回しました。個人研究の現実です)
詳しい方法と全データは研究レポートとして公開しています。
https://play.reverstargo.com/report/
遊んでみてください
ルールは以上です。読むと長いですが、打ち始めれば5手目くらいで体が覚えます。黄色い点を追っていけば、間違った手は打てません。
遊ぶ(無料・ブラウザですぐ) → https://play.reverstargo.com
公式サイト → https://reverstargo.com
研究レポート → https://play.reverstargo.com/report/
X(開発の進捗を投稿しています)→ https://x.com/ReverStarGo
オセロが得意な方なら、挟んで返す感覚はそのまま通用します。そこに「囲んで取る」の読みが加わったとき、あなたの棋力がどこまで通じるか——ぜひ試してみてください。
あなたはFINALを攻略できるか?
まだ、攻略者はいません。
第1回:40年前に構想したボードゲームをAI時代に完成させたら、作者がAIに勝てなくなった話
https://note.com/reverstargo/n/n1d5e6bb2f39a
第3回:Google Play の審査に3回落ちて、公開まで84日かかった話
https://note.com/reverstargo/n/n5ae0a265ed21
第4回:盤を半分に縮めたら、ゲームは浅くなるのか。AI30万局で確かめた
https://note.com/reverstargo/n/n2313efb31a5b
第5回:読者にコメントをもらってから10日で、その人に追い抜かれた話
https://note.com/reverstargo/n/na900cb184e82
